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ドーハの歓喜……と手放しに喜ぶにはまだ早いけど今は浮かれさせて!!ーカタールW杯ドイツ戦ー

一夜明けても夢は醒めない!
ドイツ戦後、向かったファンフェスでいろんなサポーターから声をかけられた。
「Congratulations!」
祝う言葉に対して「We are a winner!!」と声高らかに返す。

この日の主役は私たちだ。
地理的に近いからか、サウジアラビアサポーターの姿も多く見られた。
前日に彼らはアルゼンチン相手に逆転勝利した。
お互いに大金星を祝いあう。じわじわと幸せが込み上げてくる。
普段は飲めないビールが最高のごちそうだ。500mlのビールは1杯2,000円。お財布なんて気にしない。空きっ腹に薄めのバドワイザーが染み渡る。
こんな気持ちにさせてくれた日本代表に感謝しかない。
忘れないうちにこの気持ちを記しておく。

1杯500mlで約2,000円。誤オーダーで4杯買っちゃったけど気分いいからOK笑

■堂安選手のゴールに涙が止まらなかった

ギュンドアン選手にPKを決められた時、やっぱりダメか。と少しだけ思った。先制された試合でいいイメージはない。そして、普段どこのサポーターでもない私は負けに耐性がなく「ああやっぱりか」と思ってしまう。
調べたらこれまでカタールW杯で10試合戦ってきて、逆転勝利は一度もなかった。過去のデータでいうと勝率は0%だ。

オフサイドだったが、フリーのハフェルツ選手が冷静に押し込むシーンもあり、追加点を決められるのは時間の問題ではないかと思う試合展開だった。

VARでNO GOAL。首の皮一枚繋がったな、と思った瞬間

ハーフタイムにジェフサポの友人がいいことを言っていた。
前日アルゼンチンに勝利したサウジアラビアと同じ展開を狙えるんじゃないか、と。サウジアラビアは前半PKで失点して、後半に逆転し、リードを守って勝利した。日本もこの路線を狙おう。

私も前日スタジアムで観たフランスvsオーストラリア代表を思い出した。オーストラリア代表が前大会王者フランス代表に対して早めの先制でどういう試合運びをしたらいいか迷ったような印象だった。そこに付け込まれて逆転を許し、大量失点に繋がったように思う。
前田大然選手の幻のゴールがオフサイドだったのも勝利のための必要条件だったのではないだろうか。

前半は前からプレスを掛けに行くわけでもなく、基本的に受け身のサッカーに見えたので時間が経つのが遅く感じた。でも、ドイツ代表相手に前半からフルスロットルで行って後半まで保つとは思えない。
リードを許す展開でのしょっぱめの戦い方でもこれはこれだと思えるやり方だった。

前半のスタッズはこちら。オフサイドはシュートカウントしないから、日本代表のシュートは1本。体感ではシュート2本だけど。

そして、やってきた歓喜の同点ゴール。

前半に比べると、試合の流れはたまに日本代表の流れになっていた。でも、ドイツ守護神のノイアー選手も当たっている。
交代で入ってきた三笘選手、南野選手、堂安選手が絡むゴールだ。
当たっているのはノイアー選手だけでなかった。森保監督の采配も当たっている。

正直、この時間帯に追いつけると思っていなかったのもあった。みんなでハイタッチをする時に涙が止まらなかった。
2点めは「本当に逆転した!!!!!」という信じられない気持ちでいっぱいで涙は出なかった。人の気持ちって不思議だ。

■日本サッカーにとって未来への種まきになる試合

この日、偶然だけど周りにたくさんの子どもがいた。
小さい子どもはもしかしたら覚えていないかもしれないけど、親から周りの人からこの試合を観ていたことは言われ続けるだろう。

前にいた3歳くらいの女の子につい話しかけてしまった「ずっとサッカー好きでいてね、応援し続けようね」

私はそんなに小さい頃からサッカーは観ていないし、W杯デビューも大人寸前の時期だった。羨ましい。サッカーエリート、英才教育だ。
そうでなくても日本から多くの声援が届けられた。
その人たちもこの記憶を糧にずっとサッカー好きでいてくれたらいいなと思う。

■勝って兜の緒を締めよ!


まだ決勝トーナメントに駒を進めたわけではないし、初戦しか終わっていない。選手たちは浮かれていないと思うけど、私たちサポーターは浮かれに浮かれまくった。
コスタリカ戦はすぐにやってくる。
勝利の余韻に少しだけ浸って、W杯というお祭りを楽しみ、他国の試合を観ながら次の試合に臨みたい。


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