その変化は遂げられるのか?

パンデミックが世の中の常識を変えてることは、過去にも何度かあったと言われている。2020年のパンデミックがそれほどのインパクトを持っているかというと、私はそうは思はない。

一旦変わろうとするが、放っておいたら元どおりというのがパターンとして考えられる。

錯乱した情報と、実生活では、なかなかのギャップがあるし、私自身は収入は減ったが、なんとか生きている。本質的にこれまでの生活と変わらない日々を送れていることは感謝しつつ、なにかしなければという思いはある。

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さて、自転車屋さんに行っても、自転車が買えないほどに、自転車のニーズが高まっているそうだ。

この現象はこれまでにも見てきた。大地震が起こると自転車が売れる。今回はある種のパンデミックにより、自転車が売れた。移動手段として自転車を利用する人が増えている。特にヨーロッパは大きな変化を見て取れる。

世界規模で同様の現象が起きることは、局地的な地震とはまた違ったインパクトであるし、今後世界が良い方向にシフトしてくれることを期待したい。

日本はどうだろうか。自転車は増えているのだろうけど、それ以上に自家用車の利用が増えている気もする。自転車に寄った同様の動きはあるにせよ、そこまでインパクトを感じない。

なぜなら、国や、都、企業にそのような危機感をもった動きがないからだ。発言している人はいるが口だけ。まだ、なにも変わっていない。

もしかしたら、なにかしらの準備が進んでいるのかもしれないが(期待)、パリやロンドンは即座に目に見える形でそれを実行していることを考えると、現状の東京を見ている限りは動いていない。

パリでは、街に車のいない環境がとても快適であると見直され、大きな変革の流れがきている。果たして、東京においてそんな発想の転換を受け入れることができるのだろうか? 自転車に乗って、安全に移動できる日は来るのであろうか?

日本の人々の行動パターンからすると、自転車の新規ユーザーは一定数は定着するが、多くの人たちが、数年で乗らなくなり、自転車はホコリを被るか、中古で個人売買される。ついでに運動不足を嘆げいて、またのりたいなぁ〜って言う。

なぜなら、この国において、自転車に乗って安全に走れるような環境はまだまだ未成熟だからだ。移動だけではない。建物に駐輪スペースをしっかり確保しているところは非常に少なく、公営駐輪場もキャパは足りないだろうし、場所が限定されるため非効率である。つまり便利でない。

これらのインフラ的ハードルについては、多くの自転車人がまず言及していることで、よく耳にするわけだが、私が思うもっと大事なことは、人々の意識、つまり一般常識がそのような思考になっていないことがもっとも大きなハードルだと考えている。そもそもそんなこと気にしてないのだ。

これにはちゃんと理由があるのだが、そんなことは誰も気にしていなくて、自転車って自由でいい!ってなかなかアグレッシブに自覚なく攻めている人が大半だろう。ある人に言わせれば身勝手かもしれないが、自由なのだ。

ちなみに、私は交通ルールを守りましょう!なんて言うつもりはさらさらない。交通ルールなんて、その状況や時代のニーズに応じてもっと変えていかなければならないものだ。日本のそれは、きっちり守るに値しない部分もあるし、なんと言っても表現が曖昧というかややこしくて、付き合ってられない。と、思っているので、私はルール厳守みたいなことは言わない。

言わないが、共存意識を高めることは必要だと思っている。移動、交通の中には共存ということを常に考えていけば、多くの学びがあるのだ。これは歩いていても同じと言うか、歩いている時こそ秩序が弱いので、共存意識を持つべきである。もちろん自転車であろうと車であろうと変わりはない。

世の中が変化を遂げるには、人々の意識が変化しなければ本質的で持続的なモノとなりにくいだろう。インフラがどうだの言っている間に、多くの人は忘れていってしまうのである。

で、なにをすればいいのか? どうすればそれが実現できるの?

うーん、、、けっきょく一人でぐちぐち言ってるだけではダメダメ。

何はともあれ、ポジティブに自転車ってやっぱいーよね!っていう空気をもっと広げる必要がある。いろいろなメディアやブランド、最近ではインフルエンサーがまさしくそんな活動をされているワケなのだが、それはあっちにお任せするとして、それと同時に思考を促す必要がある。

なので、私が思うところを今後書き綴っていくと共に、私だけのアタマでは足りないので、様々な意見が聴けるようなディスカッションの場も作っていきたい。みんなで考え、みんなで意識を高めていくような場を作りたい。

やっていけば、誰か手伝ってくれる人が出てきてくれるかもしれないし、まずは発信するところからだ。先に御礼を言っておこう。どこのどなたか存じ上げませんが、ご協力ありがとうございます!! 

つづく

(Photo by Nobuhiko Tanabe)

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