「世界の終わりと夜明け前 / サイレン」を発売し、いよいよ全国ツアーが始まるアルルカンメンバー全員インタビュー
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
見出し画像

「世界の終わりと夜明け前 / サイレン」を発売し、いよいよ全国ツアーが始まるアルルカンメンバー全員インタビュー





☆ コロナ禍に入って、もう1年以上経ち、今もなお多くの人が今の状況に苦しめられている中で、アルルカンの皆さんの今の心境をまず率直に聞かせてください。
暁 まぁいろいろ困ることもありますが、個人的には前からあったものが浮き彫りになっただけだなと思うんですね。あったものにしろ、自分の大事なものにしろ、フラットに見るとそれだけって思う。「もっと頑張らないといけなかったんだ」とか、「自分はこれいらかなったんだ」とか、見直すことが出来てそこはコロナ禍の良いところだなと思いますね。悪いところはみんな一緒だと思うんですけど、会いたい人に会えないとか、家族が大変だとか、医療従事者の方も大変だと思いますし。
來堵 最近、露骨にまた大変な状況になってきてるかなって思うところはあるんですけど、でも感覚は蔓延し始めた頃と変わらずに音楽は伝えていきたいので、どんな時でも支えになっているものって音楽だと思うんですよ。なので気持ちは変わらず、対策などのやるべきことはしっかりやりつつ、変わらず音楽を届ける活動を貫いていきたいなと思いますね。
奈緒 僕は今もコロナ前と気持ちは何も変わっていないんですけど、自分のやるべきことをやって、バンドが今進む方向に進むだけだなって。コロナで昔のような声を出すようなライブができなかったりとかはするんですけど、そういう障壁を悲観するのではなくて、そういう制限の中で今何が出来るかなとか、プラスにしか考えていないので、次は何が出来るかなとかポジティブな方向にしか考えていないですね。
祥平 去年の一番酷かった時と比べて、バンドの活動としては配信とか新しいこともやったりとかして、ライブも初めて一歩ずつ前に進めているのかなと感じてます。曲作りとかの制作面では、この窮屈な感情をこれまでと違うアプローチで曲として出したりとか、自分から出てくるものの幅が広がって、そういう窮屈な感情が曲に繋がっているのが凄い良くて、そういう意味では俺もポジティブに捉えているところがありますね。
堕門 僕はこのコロナ禍になって、みんな大変なのは当たり前なんですけど、なってしまったものは僕たちだけの力でどうにかすることも出来ないじゃないですか。不安な人たちが沢山いる中で僕たちが出来る音楽を使って少しでも安心させてあげることは出来ると思うんですよ。なので、この状況下で溜まっているストレスを音楽で発散させてあげたいと思っているので突き詰めていきたいですね。


☆ 少し振り返るかたちになりますが、昨年は6月に予定されていたアルルカンサーカスも中止にせざるを得ない状況だったり、今と違ってライブも出来ない期間がありました。当時を振り返って、皆さんはどんな心境でしたか。
 自粛期間に入ったのが3月くらいだったと思うんですけど、確か3月の一本目のライブのMCで次のたもちゃんのバースデーライブが無くなりましたって言わなくちゃいけなくなって、当日はライブ中ってこともあって全然実感がなかったんですけど、その後に6月のアルルカンサーカスが無くなったってなった時に、個人的に一回ボキって折られた感はありましたね。自分の身内に介護の仕事している人間もいたので、当初は今みたいテンション感でいられなかったってのもあったので、ライブ活動とか動き出すことがプラスだとすると、マイナスから始まったので。でも逆にそこからアルバムを作ったり、いろいろ制作活動をしたり、それを経てライブ活動をまた再開するためのプロセスを自分の中で納得して進めたのはデカかったですね。楽観的にライブ活動をただ再開するってノリで決めていなかったんで。”なんでそこに立つのか”とか、”どうしてここが必要なのか”とか、”ここで俺は何を君たちに言うんだ”とかそういうことをきっちり踏まえて再開出来たので、凄くしんどかったし、世の中には振り回されたんですけど、個人的な悩みは時間を経て癒えた気がするので今思えば良かったです。笑
來堵 そりゃしんどかったです。笑 でもベストな形ではないにしても自分らがちゃんと伝えたいことを伝えられるようになるまで凄く大変だったですけど、その中で学んだことは大きかったですし、アルルカンサーカス中止になったのも凄い悔しくて、やっぱりライブで伝えたいという気持ちが強くて中止の発表もギリギリになってしまって振り回してしまったかもしれないですけど、そこでいっぱい考えて中止を選んだんですけど、また絶対やりたいと思いますし、今の活動にあの期間に感じたことが凄く繋がっているなと思います。
奈緒 あの当時は希望がバキッと折れた感じはしたんですけど、それに加えてこの状況は”すぐに終わるやろ”って最初は思ってたし、でもどうやらそうでもないぞって思ったのがアルルカンサーカスが中止になった頃で、その時に楽観視は出来ないけど、逆にいい意味で”しょうがないな”って思うしかないなって。そこで割り切って、こういう制限下の中で今どういう風にやれるかなとか、今だからこそ出来ることってなんだろうなって、そういう風にポジティブに考える方に全振りしようとなったのもその時期だったと思います。マイナスに考えるのやめようって感じでしたね。アルルカンサーカスが無くなったことに関しても別にイベントなんでまたやりゃあいいんだからって、ただそれだけでしたね。悔しかったのは悔しかったですけど。アルルカンサーカスが無くなったけど、別に来年やればいいし、来年出来なければ再来年やればいいしって感じでしたね。確かその時にはもう7月とかの配信のワンマンとかも決まってて、逆にそっちで出来なかった分やったるわってぐらいの感じでしたね。
祥平 その時はリアルタイムで毎日のようにニュース観てたし、アルルカンサーカスもダメになってもう多分ライブできねぇだろうなって、僕の中ではそうやって思ってたから、せめてアルバムとか配信ものも含めて観てくれる人、聴いてくれる人のなんかプラスになる事に全力を注ごうみたいな感じで結果的にシフトしたような感じですかね。
堕門 僕もどちらかと言えば、”すぐ終わるでしょ”って思ってたんですけど、僕のバースデーライブがこの状況で延期になってから、”あれちょっとやばいんじゃないかな”って思いましたね。そこからどうなるんだろうって不安はあったんですけど、考えれば考えるほどマイナスな方向にしか考えられなくなっちゃうので、少しでもプラスになるように考えて、自分の今できる事をやったりしてましたね。まぁでもめちゃくちゃ不安が徐々に徐々に積もっていったって感じです。


 先日大阪での暁さん主催で「OSAKA LOVERS SUMMIT」が行われたり、都内でもバンド主催のライブイベントなどに出演されたりして、ライブ活動が少しずつアルルカンも再開してきたと思いますが、ライブが出来なかった時期だったり自粛していた期間と、今まだコロナ禍が続いてる中で当初とライブをやっていこうというスタンスになっている今とどんな気持ちの変化だったり、行動に変化が生まれたのでしょうか。
 結構、最初はみんな言うこと聞いたじゃ無いですか。危ない、やめましょうって一斉にキャンセルしたし。そこからはさっきも話のあったアルバム制作とかがあったので、そっちに打ち込めば良かったし、その後はシネマティックサーカスでひたすら映像作って。結構順々にというか、自粛してみて周りの状況を見つつ、ライブハウスのガイドラインも逐一見たり、周りのバンドが今どうしてるとか、今こう改定されてるとか結構見てたんですけど、それがニュースとしてお客さんとかには届く機会がなかったので、これは自分らで動くしかないんだなって思いましたね。最初の渋公はホールだし、大きいしみんな何となく安心っていうのはあったと思うんですけど、そういうざっくりとしたものじゃなくて、ホールでもライブハウスでもやれる様なガイドラインをホームページに掲載したんですよ。ただやっぱそれもスムーズには伝わらなかったし、最初は”不安です”みたいなメッセージも届きました。そこでじゃあ僕らと同じようにライブハウスも戦っていて、そのライブハウスを守るためにこれからどうやっていこうって人たちが一生懸命考えたガイドラインがあって、それに色々言うんやったら、じゃあ結局どこまで自分でやるのみたいな話になってくるんですよ。そんな疑問を一個ずつまず自分の中でクリアしていって考えながら、渋公が終わった後に11月から小箱でもライブを再開するんですけど、僕の中でもすごい戸惑いはありました。現場のスタッフさんとのやりとりとか、下見とかしながら一個一個確かめながら。やっぱり正解もないし不正解もないし、ある人から見れば活動してくれてた方が嬉しいってのもあるやろうし、ライブに行けるんだっていう人もいるだろうし、そんなことするなんて信じられへん、ライブするなんて信じられへんみたいのもあると思うし、そんな中で自分でやってみて、もっとこうしていこうと試行錯誤していく。だからちゃんと自分の言葉、意思をステージから届けられたし、それをちゃんと受け取ってくれてるなって感じてたし。ニュースでもなく自分の実体験としてちゃんと地肉になっていった感が自分の中にもあったし、お客さんもそれ分かってくれたんじゃないかなと思いますね。ある人から見たら間違ってるようなところに自分がおって、それでもここでどうしても生きていくんやっていう覚悟がいるというか、そういう判断だと思うんですけど、バンドする時と結構似てますよね。爪弾きにされるとか、成績が悪いとか、虐められたとか、馴染まれへんとか、そういう疎外感とかいろいろな事情があって、就職する人の方が多い中で、それでもバンドで、バンドじゃなくても制作でもなんでもいいけど。そういう決められたレールの上を走らない自分自身をまず最初に自分が肯定するみたいな、そこから始まってるんで、そういう状況を今と重ねて少しずつ今の気持ちになれたと思います。そこからはライブ活動を再開するのも自然の流れであったし、その中で自信を得たり気付きを得たり、人の気持ちを考えたりとか、その上で傷ついたりとか、なんか全部自然な流れやったかなって思います。


☆ 「世界の終わりと夜明け前/サイレン」が発売になりました。発売前に先行で発表されてから大きな話題となっている作品ですが、まずは「世界の終わりと夜明け前」について、こちらはどのような楽曲になっていますでしょうか。
暁 次に何にしようってなった時に奈緒が凄くパワーのある曲を持ってきて僕はそれを聴いた時に”おぉ”ってなったんですよね、自分の心が動いたというか。そういう瞬間を聴いてくれる人に届けたいなってとこから始まりましたね。先がどうなるのか分からないこの状態を夜だと例えるならば、朝がくるのはまだまだ先になると思うんですけど、そういう状況でも朝を一緒に待っているような光みたいなのが欲しいなと。バンドを続けてく上で乗り越えていくべきものが、この状況で浮き彫りになったのもあって、今回はよりいい曲にしたいなと思いながら歌詞を書いてました。ただ中々上手くいかなくてレコーディングの日も押しまくって最終的に奈緒と祥平と今回ディレクションもお願いしている映像監督のYUTAROさんに力を借りて今の歌詞になったんですけど。なんかそれも今までやったらもうちょっと嫌に感じてたかなって。いつも通り自分の想いは勿論込めるんですけど、それが小説や文章じゃない、あくまで歌詞としての言葉が欲しかったので、良い曲をさらにめちゃくちゃ良い曲って言ってもらえるところに歌詞で押し上げるっていう自分の思い描いてるところに中々自分一人の力でいかなかったんで、今回皆の力を借りて今の歌詞が出来上がった時に凄く歌詞の見方が変わりましたね。みんなに何かを届けたいって思ったけど結果的に自分自身も救われるようなそういう歌詞になりました。出来上がりから出来上がってみてまでをちょっと今振り返って考えてみると不思議なもので。


 この曲を歌詞を読みながら率直に思ったことがあって、この曲は果たして絶望を歌った曲なのか希望を歌った曲なのかって思ったんです。
 どっちもになっちゃうんですよね。最初タイトルが「太陽」だったんですけど「世界の終わりと夜明け前」じゃなくて。”光を届けたい”、”自分自身で光を放てるようになりたい”、それで”みんなを照らしたい”みたいなとこだったんですけど、それは凄い希望的じゃないですか。なんですけど、さっき話にもあった配信とか今頑張ってるライブ活動だとか、何を選んでもライブ来れない人は来れないし、配信見れない人は見れないし、希望一色みたいな光ではないことに気付いたので、今ある絶望的状況とそれでも自分の中に消えずにある希望感みたいなところの両方ですね。その両方があることでちゃんと届くような気がしたので。どっちかではないですけど、最終的には希望であって欲しいんですけどね。ただそういうのを信じれない状況じゃないですか。僕らはこの一年一年半で分かったじゃないですか、そんな魔法みたいなものはないんだって。


 あまり暁さん、もしかしたらそういうこと思わないかもしれないんですけど、聴いてもらった人にどんな思いを持って欲しいとかみたいな具体的な想いってあったりしますか。
 確かに言われた通り、あまり限定し過ぎない何となくのところまでで留めたい。そう言ってもらって確かになって思ったんですけど、本当にそういうのでいいです。いろいろあるけど少しでも暗かったところに光が当たる感じになってもらえればいいなってぐらいです。基としては。それが聴いた人の中で大きくなってくれればそれはそれで嬉しいんですけど、こっちからそういうつもりですって言っちゃうとなんかあまり好きではないので、個人的にはそういう按配かもしれません。

 作曲は奈緒さんですね。これまでのアルルカンのサウンドからまたいろいろな意味で大きく突き抜けた楽曲だなっていう印象を受けたんですが、どんな想いでこの曲を作曲されたのでしょうか。
奈緒 最初作った時とはアレンジが全く違うんですけど、ライブができなくてなって、ぼちぼちライブをしていきましょうかって延期していたツアーが始まって、その時に今どんな曲やりたいかなと思って、僕の中ではコロナ禍になって世界中の人々がちょっと下向きがちな状況下で何を伝えたいだろうなって考えた時に、とりあえず”元気になって欲しいよな”みたいな、ラフな感じだったんで作ったんですよ。”下向いとってもしゃあないな”みたいな風に皆が思って、頑張って生きるための応援ソングになればいいなと思って。僕はやっぱりこういう時でもライブ曲を作りたくて、意識して作ったんですけど、それがどんどんツアーの中でやっていく中で、アレンジが変わっていって、よりメロディーとか曲の持ってるポテンシャルを存分に引き出すアレンジをしていって、最終的に今の形になって一番メッセージが伝わりやすい曲になったのかなって思います。


 実際、暁さんの歌詞がのって曲が出来上がってどんな風に感じられました。
奈緒 歌詞が出来上がったのがレコーディング中だったので、”正直出来た!”みたいな感じではなかったんですけど、現場で録りながらやったので自分でレコーディングのエンジニアリングもしてるんで、その元々の歌詞だったり、どういうことを伝えたいのかとかっていうところは予め聞いた状態でディレクション入ったりとかもしてたんで、仕上がった時の”おぉ!”っていうのはあまり薄かったんですけど、歌いながら録ってる時になんかハマったなっていう感じはありましたね。久々にメロディーと言葉もばっちりハマって、オケからも想いが伝わってきてこの曲本当にいい曲できちゃったわっていう自負はありました。


 來堵さん、祥平さん、堕門さんはこの曲にどのような想いを持っていらっしゃいますか。
來堵 この曲はツアー中に編曲しながらライブでやっていくみたいな感じだったんですけど、ツアー中に変わっていく中で今届けたい想いを今届けられて、それが染み込みやすいような凄くいい按配で、絶望でも希望でもないところ、そこに落としどころがいったことによって、凄い伝わってるからいいと言ってもらえてるなって凄く感じてて、なんか良かったなっていうか、単純に嬉しいんですけど、これから先、世界がまた変わっていく中でこの曲がこのタイミングでリリースされたことがきっかけになって、今後聴いてくれた人の中で残ってこの曲が流れて凄く暗かったんだけど色づいたって感覚を沢山の人に感じてもらえたら嬉しいなって思います。

祥平 最初聴いた時もそうなんですけど、やってる自分たちもそうだし、聴く人もそうだし、前向くために必要な曲だなって直感で思ったんで、そういう気持ちが結果的に今の最終的なアレンジな形に固まったのかなっていう感触はありますけどね。

堕門 僕もこの曲一番最初聴いた時と今とでは大分アレンジが変わってるんですけど、まず最初に聴いた時点で僕にとって、もの凄くかっこいい曲で前も前でまた良さがあって、いずれにしても今この情勢だからこそいろいろな人に届けたい曲だなって思いましたね。今のアレンジに変わってそれがより聴いてくれる人達に凄く伝わりやすいものになったなって思います。いろいろな人達からも凄くいいですって言葉を頂くんで「世界の終わりと夜明け前」が出来て本当に良かったなって思います。

 続いて「サイレン」についておうかがい出来ればと思います。こちらの曲もまたこれまでのアルルカンからの新しいアプローチになってる作品だと思いますが、作曲された祥平さんいかがでしょうか。
祥平 さっき話したんですけどアルルカンサーカスの中止の時に気持ちが折れそうになって、気持ちをそのままシフトするしかなかったみたいな。それぐらい気持ちをシフトして頑張ってたんですけど、世の中っていうのはそれでもそんなに大きな変化がなかったりとか、自分たちの葛藤とかには大きな影響をもたらすとかも特になかったので、そこからくる焦燥感みたいなのを曲にしてみたというよりかは、勝手に滲み出ちゃった曲かなってのはあります。それが多分歌なしでオケだけ聴いても、今の言葉を伝えたら分かってもらえるんじゃないかなっていうぐらいのフレージングとかアレンジができたかなって気持ちはあります。

 暁さん、歌詞はどんな想いやメッセージが込められてますか。
 僕らはライブ活動再開したりとかできる範囲で動いていて、そのおかげで「世界の終わりと夜明け前」みたいな曲ができるんですけど、ただやっぱ僕は例えばライブとかリハーサルとかがない限り基本的に家にいたので、焦燥感であったりとかいくらそういう気持ちがあろうが、その気持ちが部屋からどこにもいけないみたいな感覚。きっと今ライブに来れない人と同じ気持ちみたいなのがあって、「世界の終わりと夜明け前」で描き切れなかったところを「サイレン」で書いた感じですね。僕の中でこの2曲は対なんですけど、それを「サイレン」では込められましたね。個人的なところでは、今会えない人へのラブレターと言いますか、僕あんま恋愛の歌詞書かないですけど、そういうベタな感じではないんですけど、僕の中ではラブレターとして書きました。
確かに「あなたに会いたい」っていうフレーズが印象的ですね。
 言わないもんな、そんなこと。笑
一同 笑
 歌詞だから、曲だから、歌だから、のせられるものがあって、やっぱりやってるんだなって思いましたね。「サイレン」作りながら。
 遠回しじゃないストレートな暁さんの気持ちがそのまま歌詞になってる曲だなって思いました。
 そうですね。。。「世界の終わりと夜明け前」は「世界の終わりと夜明け前」で挑戦していて「サイレン」はライブでどうなるのかっていうのを度外しして作っていたんで、本当それしかないって感じでしたね。なんか今思えば対で良かったなって思いますね。面白いですね。
來堵 伝えたいことはシンプルなんだけど、ひたすらカオティックみたいな感じですね。それがなんか新鮮で爽快感もあって、これもやっぱりいろいろな人に好きになってもらえるんじゃないかなってぐらいインパクトがある曲が作れたし、バンドとしてまたいい形になれたかなってところですかね。
 ライブで演るのが大変そうな曲だなというイメージですが。
來堵 大変です。笑
奈緒 音楽的な部分でいろいろな挑戦をこの曲ではやりましたね。特に自分の普段とはまた全然違うアレンジが結構入ったなって曲で、祥平からもらったデモからすると全然違う曲になっちゃってるんですけどプロデューサーと一緒にアレンジは進めてその中で結構いろいろぶっ飛んだ案をどうアルルカンなりに解釈しようかなって模索した結果がこの曲になったなっていう感じですね。いろいろなジャンルだったり、今までやってこなかったフレーズワークとか多彩に込められてて、ライブのことは一回置いといて逆にここまできたらとことんやってやろうかって思いながら作ったのがこれなんですけど。たとえばギターのトラッキングとかだとサビで6トラッキングぐらいになってたりするんですけど、そういうことしたのも今回が初めてですし、曲中で転調を2回するとか、普通だったら思い浮かばないんですけど、あぁそういうのもやっていいんだみたいな自分の中のこのラインを一個超えた、それが良いのか悪いのかさておきなんですけど、そういうラインって超えて良いんだって、ちょっとこれでぶっ壊れたなって。さっき來堵も言ってましたけどカオスな部分が多分そういうところに出てるのかなと思います。
堕門 各々がみんな凄い大変なんだなって、こないだスタジオ入ってやった時に思ったんですけど、この曲も奈緒が言ったように最初からアレンジが大分変わったんですけどそれはそれで曲に対する固定概念がいろいろぶっ壊れたっていうのが僕の印象ですね。こういう方法のあるんだなって。実際ライブでやってみたりしたらどうなるんだろうなって混沌とする印象がもの凄く頭に浮かびますね。でもこの曲も凄くかっこいい曲なんで、やったらやったでやってるこっちも凄く楽しそうですし聴いてるお客さんも”おぉ”って絶対なると思います。


 ライブで披露される日を楽しみにしています。本誌が発表される頃にはワンマンツアーも始まっているかと思いますが、どんな想いでこのツアーを向かえられますか。
暁 前とそんな期間が空いていないところが、個人的には急かされてるんだけどちょうどいい感じがしてて、この状況で活動するにあたって自分の中の怠惰な部分というか、こんなに追い詰められてるのに頑張れないところとか、これだけ追い詰められてまだバンドをやる、ステージにいたい、そのためにどういうことをするんだっていう自分の中の強かさというか、ズルさとはまた違うんですけど、そういうところに気づけたので、そこをもっと歌、ライブで超えていきたいし、この期間に得てるものをもっとライブっていう空間で自分にとってあれ以上の場所がないので、その場所でもっともっと溺れていたいというか、簡単なことでもないんだけど、そこでやってる時がやっぱ一番いいですね。多分このツアーでアルルカンとか俺ももう一回伸びると思うんで、それが楽しみかな。。。
待ってくれてる人に顔みせに行けるっていうのも凄い自分の中で大きなことなんですけど、自分の中にもそれに負けないくらいの気持ちがあって、だからこそ会った時に君に見せれるもんがより強いものになると思ってて、凄い「サイレン」がどうなるか分からない点も含めて、追い詰められて試されてるような中で、自分の予測できないところでのパフォーマンスを見せたいし、自分が一番感じたいし、心境としては悪くないんじゃないかなと思ってます。状況的には引き続きどうなるかは分かんないけど、ただそこを考えちゃったらキリが無いんで、そこは日々アンテナを張っておかないといけない部分なんですけど、シンプルにツアーに向けていいモードでいられる気がしています。
 凄い根本的なお話なんですけど、暁さんをステージに向かわせるものってなんなのでしょうか。
 やっぱりあの場所にいる時が一番生きてるって思えるんですよね。損得じゃないような気がしますね。あの瞬間で歌を歌ってる時が一番生きてるんだなって、魂の燃焼に似たようなそういう生の実感みたいなのがあるんですよね、あそこに。だから行っちゃうんでしょうね。
 ありがとうございます。他の皆さんはツアーをどのような想いで向かえますか。
來堵 これを見る頃にはCDも発売されて聴き込んでるもらってるかもしれないですけど、気持ちを込めて作ったものを聴いてもらって、その想いが膨らんできた中で、それをリアルにやるっていうところがメインなので、そこで何を思うかは自分も感じに行くし、観にきてくれた子はそれを沢山感じとってもらって、曲を出したから終わりではなく、その先にその曲がどう生きてくかみたいなところをツアー通して探していければいいかなって思います。
奈緒 前回行けなかった地域も行けたりとか、コロナ禍で一番バンドが成長した所っていうのがライブ力だったり演奏力だったり、伝えるっていうところだと思うんですけど、またこのツアーで多分そういうスキルの部分がもっと高みを目指せると思うのでそういうところを地道にコツコツやりたいなって思います。それを会場にいるお客さんと共有出来たり、またいろいろな人にアルルカン良くなったよねって言ってもらえるようなライブをしていきたいなと思いますね。
祥平 行けなかった地域に行くんで、めっちゃ久しぶりな人もいると思うんですけど、その久しぶりだった人が最後観た時のアルルカンより一回りも二回りも良くなってるアルルカンを見せ付ける。それだけですね。
堕門 前回のツアーから大分バンド自体がもの凄くレベルが上がっていってるって思っていて、この次のツアーからもっともっとバンドのレベルも上がっていくんだって思ってます。久しぶりな地域に行けるっていうことはもの凄く嬉しいし、凄く楽しみだなって思うんですけど、どういう風になるかはまだ分からないですから、そこでマイナスに思ってもいいことないと思うので、そこはプラスに考えてちゃんとしっかりと今の僕たちを見せにいった上でそこでどんな風に感じてどのように変わっていくのかっていう楽しみはありますね。


 ありがとうございます。これからツアーが始まりますが、まだライブに来ることを控えるファンの方もいらっしゃいますし、来たくても来れない人方もいらっしゃると思います。もちろん会場に来てくれる多くのファンも含めて、それぞれいろいろな戦い方をされてると思います。そんな皆さんにアルルカンの皆さんから最後に一言頂きたいと思います。

堕門 最後まで見て頂いてありがとうございます。ツアーとかも出して、これからまた制作したり作っていくものもだんだん増えていくと思いますし、この時期だからこそ、もの凄く不安に思ってる人も沢山いると思うんですけど、そういう人達も笑顔にしたいなって思うのは本心なので何よりライブだけじゃないところでも楽しみに見ていてくれたらなって思います。ありがとうございました。

祥平 ライブだけじゃなくて、来たくても来れない人とかそういう人たちにも向けての励みになる活動ができるのが一番だと思うんですよ。それがひとつでも励みになってるんだったら、それが嬉しくて、来る時が来てまたライブに来れる時のためにみんなの居場所を守りますよ、って想いが今強いですね。また会える日を夢見てお互い頑張りましょう。ありがとうございました。

來堵 僕も同じくなんですけど僕たちは伝えたい思いや音楽を絶やさぬようにしっかり活動していくし、その中で各々のタイミングでまた会えたらいいなって思います。その時にやっぱりアルルカンっていいなって思ってもらえるような活動をしていくんで、来れる人たちは一緒にツアーをいいものにしていければいいかなって思ってるので引き続きアルルカンをよろしくお願いします。

奈緒 極論ですけど、生きてりゃいつか会えるし、僕はコロナ禍になって一番気づいたのは待ってても何も起こりはしないなって思うのが本心です。どうにかしたかったら、結局自分でどうにかしにいかないと何も変わんないなと思うんですよ。確かにこういう状況がいつ良くなるのかも分からないし、確かに今会えない状況っていうのは辛いかもしれないんですけど、一歩何か自分の中にきっかけみたいなものがあったらそれに心委ねてみてもいいんじゃないかなって思います。その一つの勇気を僕は楽しみにしてます。なので”会場で”待ってます。

 会えない人、ずっと来れない人がいて、この前来れたけど今回来れない人とか、自分もそうなるかもしれないって状況で、自分で覚悟を決めて決断してツアー回るので、そういうところに希望を持ってもらえたらいいなって思うんです。無茶苦茶言えば同じだと思うんですよ、この状況で黙っていられることもできるし、ツアーに行くこともできる。可能性の話としてすればこれを見てる人も会社やめてライブに来ることもできる。みんな条件としては平等なはずで、いつコロナになるか分かんないし、その中で動いてるのはみんな一緒だし、正しいと思うことを選んで生きている。だからそういう状況で僕らが活動してることが今これを読んでくれてる人だったり、新曲を聴いてくれるアルルカンを求めてくれる人にとっての糧になればいいなと思いますね。こんなことを言えるのも、ツアーしますって言ってルールを守ってライブに来てくれる人がいるからこんな事言えるんですが、来れる人も来れない人にも出来る事、応えられる事が、今やってる活動だと思うので、ちゃんと見応えのある生き様を見せていきたいなと思います。一方的ではなく”お互い”に頑張りましょう。何かしたいって思った時に、それが叶うのかは分からないけど、”したい”と思う事自体が持ってるエネルギーみたいなものって絶対あるので、これを見て”会いたい”と思ってるならそれはそれだけでエネルギーになるんじゃないかなと思います。頑張ります。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
Love!VisualRock!!
VisualRock専門ショップの公式アカウントです。当店で発行している「FIVESTARS MAGAZINE」に掲載されているインタビューを閲覧いただけます。不定期でWEBラジオも更新いたします。使用させていただいている写真、音声、テキスト、音楽は全て許諾を得て掲載しています。