見出し画像

2020年に新ギタリストizunaを迎え、新たにZOMBIEとして活動を開始 どんな状況でも前向きにバンドと向き合い、前に進み続ける4人に今とこれからを聞いた



☆ コロナ禍でライブやインストアイベントなどファンの前で活動できる機会が減ったと思います。ZOMBIEの皆さん最近どのように過ごされていますか。
奏多 バンドの方は、ライブツアーが1年越しに動きはじめました。浦和ナルシスから始まって、札幌と福岡も。大阪、名古屋は延期になっちゃったんですけど。
☆ 個人的にはどのように過ごされていますか?
青井ミドリ 曲作ったりとかは変わらずしつつ、家で筋トレしたりしてます。
奏多 僕も走りに行ったりとか、緊急事態宣言の前はジム行ったりとかしてましたね。とにかく健康でいよう、みたいな。
青井ミドリ やっぱり体力落ちちゃうんで。
奏多 そうそう。
青井ミドリ 何もしてないとね。
奏多 うんうん。
REIKA 僕は自宅で一人の時間がやっぱりすごく増えたので、あらためて自分を見つめなおしたりとか、自分に今足りてないものとか方向を見つけて、ドラムの練習を家でしたりしてます。
izuna モチベーションを保つために、ずっとギター弾いてたり。あとフットサルですかね。
☆ サッカーはやられてたんですか?
izuna ぜんぜん素人です。最近はじめました。
奏多 僕が連れていきました。
☆ 奏多さん、よくやってますよね。コロナ渦に入ってもう1年を超えましたが、izunaさんのフットサルのように何か新しく始めたことはありますか。
奏多 新しく始めたことは無いかな。でも前より体を動かすようになったかな。あ、でも料理とかは一時期ハマったんですよ。ちょっと。自炊しようと思って。ムネ肉買って、アスパラと炒めたりとかしてました。せっかくだから作ろうと思ったけど、最近また作んなくなっちゃいましたね。やっぱ飽きっぽいからダメだな。
REIKA 始めた事は特に無いんですけど、新しく買ったものとかはいくつかはありますね。家にいなきゃいけないので。よくアニメとか見るんですけど、去年テレビを新しく買ったり、PS4を買ったりしました。
奏多 ゲームやってんだね。
REIKA いかに家で楽しく時間を過ごせるかっていう。何もしてないとやっぱり病んじゃうので、楽しいことを見つけようと思ってそれを買いました。
☆ ミドリさんどうですか。曲作りは勿論、されてると思うんですけど、それ以外何か新しく始めたことありますか。
青井ミドリ そうですね。領収書とかはすごいマメに整理するようになりましたね。
一同 
青井ミドリ 頑張って考えてたんですけど、それぐらいしかちょっと浮かばなかったですね。だから財布の中は綺麗になりました。レシートとかあまり溜まらないようになったかなって。
☆ 笑。断捨離する人も多いみたいですよね。
青井ミドリ らしいですね。服とか要らないものを結構捨てるようになりましたね、やっぱり。
☆ ミドリさん部屋汚そうですもんね。笑
青井ミドリ 汚いんですよー。よくわかりましたね。
一同 
青井ミドリ あんまりいいイメージじゃない。笑
☆ izunaさんは、フットサル以外になにか、始めたことはありますか。
izuna フットサルもそうなんすけど、一人で時々スケボーやってます。全然できないっすけど、ホントに。
☆ いいですね。僕も実はスケボー始めたんすよ。
izuna えー!ホントですか。
☆ ホントです。
izuna 俺、オーリーで躓いてるくらいなんで。
☆ あ、一緒です!オーリー難しいですよね。
izuna めっちゃムズいですね。怪我するし。なんならもうボコボコ。
☆ いや、本当に怪我には気をつけてくださいね。
izuna そうですよね。ホントに。
☆ 2020年から新たにizunaさんを迎えて、ZOMBIE始動。その2020年という大事な年をコロナに奪われてしまったわけですが、当時の心境はどうでしたか。2020年頑張るぞって気持ちだったと思いますが。
奏多 いきなり、”あ、やられた”って感じでしたね。本当に。2020年2月24日の始動ワンマン前ぐらいがちょうどコロナが凄いかもしれないって言われはじめたかぐらいの時だったんで。ギリギリまだライブできてて、ソールドアウトでやらせてもらったんですけど。それからすぐコロナが広まったんで挫かれた感ありますね、最初の活動を。
☆ izunaさんどうですか。いよいよZOMBIEでやっていくぞってとこだったと思うんですけど。
izuna そうですね。本当にこれから自分を見せて行かなきゃいけないのに、ライブが出来なくなって。去年の12月まででまだライブを10本やってないぐらいだと思うんですよ。本当に先も見えなくて不安だったですね、その時は本当に。
☆ まだ、izunaさんのステージングを生で見たことない方もきっといらっしゃいますよね。
izuna そうですね。むしろ生で見たこと無い人のほうが多いんじゃないかなぁって思ってます。
☆ ミドリさんはいかがですか。
青井ミドリ 僕は悔しいとかそういうのはなんかあまり思わなくて。例えば、僕たちだけが、とかだったら悔しいとか思ったかもしれないですけど、世界的な一大ムーブメントじゃないですか。だからなんかもう"しょうがない"というか諦めというか。コロナ禍になったことに関してはどうにもしようがないし、みんな同じ状況だから、別に"うだうだ"言ってももしょうがないなって。そうじゃなくて、こういう状況でもやれることを探すしかないんだなとか、割とすぐにそういうふうに気持ちはシフトしましたね。なるようにしかならないし、自分たちができることっていうのも情勢に左右されて行くんだろうなって割と早い段階に思いましたし。誰かがこれやったからこれできるようになるとか、自分たちで新しい何かを切り開くのもすごく大事だと思うんですけど、こういう状況になると、時間の経過とかそういうものに振り回されていくんだろうなって思いました。家にいても出来ることとかを模索していくしかないんだなっていうふうには割と早い段階で思いましたね。
REIKA 最初はそれこそ3月頃から夏にかけては、いつまでこの状況が続くんだろうなみたいな不安な日々を過ごしてたんですけど。でも8月以降はミドリくんとちょっと似てるんですけど、逆に今しか出来ないことはないかなと思って。バンドではやっぱライブできなかったので、じゃあ僕個人として何かやれないかなと思ったときにお世話になってる地元のライブハウスから"ドラム配信やらない?"っていう連絡があって、それで去年は一人でドラム配信をしたり、YouTubeで叩いてみた動画を撮ったりしました。それがきっかけで、自分の中では結構後半は前向きに過ごせたかなとは思います。
☆ 配信と言えば、ZOMBIEとして配信ライブも何回かやられてますよね。
奏多 そうですね。3回やってますね。
☆ 配信ライブをやってみてどうでしたか。
奏多 僕は思ったよりは楽しめたというか、PV撮ってるみたいな感じに近かかったかな。想像してたよりはしっかりライブをして、新しい形として成り立っているのかなとは思いました。
青井ミドリ  思ったよりテンション感とかは作りやすいなって。
奏多 それはメンバー間でも話したよね。
青井ミドリ ただ回数を重ねる毎にもういいかなって。1回目とか2回目は新鮮だから、これはこれでいいじゃんって思ったんですけど。3回目の時は配信と有観客でやったけど、やっぱりお客さんいるライブをやるとね。
奏多 やっぱね。いるのをやっちゃうとどうしてもそっちが。
青井ミドリ やっぱこうだよなっていうのはでてくるし。今のやってるツアーとかも"もうこれぐらいできるんだ"って感じでお客さんも結構入ってもらってやってる現状だとね。だんだん本来やれる形に戻りつつあるとやっぱりライブはこのほうがいいよなと思いますね。
奏多 やっぱMCとかで楽しい話してもね、笑ってくれる人がいないから。ずっとスベってるみたいな。笑
青井ミドリ 確かにね。反応が見えないからね。笑
奏多 そう、見えないから。今はまだ声は出せないけどお客さん入れて、マスク越しに反応を分かったりするから。
☆ やっぱりマスクをしててもお客さんの反応はちゃんと伝わりますか。
奏多 わかりますよね。目のなんかニヤっていう感じとか。マスクの下で声を出そうとしてくれてるんだろうなってみたいな感じも、ありがたいです。
☆ 今後、配信ライヴというものが残っていくのかも気になるところですが。
青井ミドリ この前、いきものがかりさんが、真っ暗な背景の中でライブをやって、そこに映像を投影して配信ライブをやってて、"これは新しい"みたいな感じで騒がれてて。僕はいきものががりさん凄くかっこいいなって思うんで、全然それを否定するわけじゃないんですけど、なんか”ライブ”としてはなんか、んーって。やっぱ違うんだろうなって思っちゃうというか。これは映像として見る分にはすごく素晴らしいものだと思うんですけど、やっぱり現場に行って生で体感する感動って絶対にその場でしか味わえないものだし。実際に目の前に居るとか、目の前で行われている感動って、やっぱりその場にいないと絶対に体感できないものだと思うんで、そう考えるとやっぱり配信ライブは僕はあんまり残っていかない気がするんすけどね。
奏多 そうですね。まあできればね。(配信で)やるってならないようになってほしいですけど、またコロナの状況が酷くなるようなことがあるかもしれないですし、そういう時にじゃあ配信やりましょうってなった時は、やるしかないのかなっていうのは思いますね。それしかない、それしかできないってなったら。今の段階だったらお客さんの人数を制限してでも、やっぱり生で会いにきて欲しいなっていうのはありますね。
青井ミドリ 手段の一つとして配信があるっていうね。それはみんな平等にね。
☆ 生のライブとはまた別のカテゴリーで配信ライブがあるという感じですかね。
奏多 そうすね。またなんか別の感じがしますね。
青井ミドリ ビッグアーティストであればあるほどできることが多いなっていうのは感じましたね、配信ライブ見てて。お金の面でも。やっぱり配信ライブはビッグアーティストの方が有利だなってめっちゃ思いました。会場もサザンとかは横浜アリーナでやってるじゃないですか。単純に規模的な問題でやれる事が違う。それをライブハウスレベルのバンドがどうやって配信ライブを盛り上げてくかっていうことは今後の課題な気もしますね。
☆ コロナ禍でバンドや音楽に対して何か思ったことはありますか。
奏多 やっぱりこのコロナ禍で、僕たちとツーマンしたバンドとかが解散したりとかでほとんどいなくなっちゃって。POIDOLとかLEZARDとかもそうなんですけど。
そういうなかで、俺はZOMBIEを続けていこうって思いましたね。それが凄く強くなりました。ファンの声がインスタのメッセージとかで直接届いたので。"ZOMBIE聴いて頑張ってます"とかたくさん。あらためてファンの大事さをわかったし、ZOMBIEやってかなきゃなって思いましたね。
REIKA 今奏多くんの話を聞いて、僕も確かにそうだなあって思いました。より一層バンドに対する熱とか、どんどんやっていきたい欲がこの期間をきっかけにさらに強くなって。前に比べてミーティングの機会も増えたりとかして、メンバー同士の絆も深くなったと思います。
個人としてもドラム配信とか動画を上げてみて、少し自信がついた部分があるので、ZOMBIEの活動が最優先なんですけど、もしもまた去年みたいな大変な状況になって思うようにライブができないってなった時は、またそういう何かしら個人的なこともできたらいいなって思いました。
izuna 僕は入ってすぐにこういう感じになっちゃって、ファンの方にも会員限定の動画とかぐらいでしか姿を見せることがなくて、結構自分自身不安だったんですけど、インスタのメッセージやファンレターで、優しい言葉かけてもらって。その不安を和らげてもらったというか、支えて頂いてるんで本当にファンの方に感謝だなって思ってます。これからその感謝の気持ちを僕は音楽にしてどんどん恩返しをしていかなきゃいけないなって思ってます。
青井ミドリ さっき奏多も言ったようにバンドがどんどんいなくなって、表向きには多分コロナが影響してるとはみんな言わないと思うんですけど、やっぱりこういうコロナ禍で多分誰かしら心が折れちゃって、4人なり5人なりで続けていくっていうのが難しいバンドも沢山いる中で、今4人でやっていこうぜってなってるZOMBIEの状況はやっぱり凄く幸せだと思うんですね。バンド活動出来なかったら未来はないし、何も起こせる可能性が無くなっちゃうし、やり続けていかないと自分にとってもメンバーにとっても明るい未来は作り出せないと思うんで、活動していくということがすごく大事だと思います。
こういう状況だと、戦略的な部分で言えばCDを出すっていうこと自体に色々考えさせられたりとかもします。でもCDは絶対出したいよな、とか。ヴィジュアル系ってやっぱりまだCDの文化がちゃんとあると思うんで。新しいものを作って形にして出したいなっていうのはやっぱりあります。ツアーでも新曲をやってるんですけど、新しい曲を出すとお客さんがすごく喜んでくれたりするので、もっと提示していきたいなと思います。
☆ インスタグラムのメッセージやお手紙のお話が出ましたが、SNSってそれが正しい使い方のような気がしますよね。こういう会えない時にメッセージを送ったり、励まし合ったり、やはりファンの存在はこの期間も大きかったですか。
青井ミドリ そうですね。インスタとかツイッターもすごく有り難いなって思うんですけど、今回ツアーに行ってみて、1年行けなかったのにこれだけ待っててくれる人がいるっていうのを見た時に、もっと頑張らなきゃなって思いました。この人はここ(地元)の人だなとか、この人はこんな遠いところまで来てくれたんだなとか、っていう感じでステージから見てました。ファンの有り難みをすごく感じましたね、やっぱり。
☆ 不要不急という言葉が頻繁に使われるようになってライブハウスとか音楽、エンタメの社会的な価値がいろいろなところで議論されるようになったと思うんですけど、ライブに行きたくても行けない人がいたりとか、バンドもそうですけどこの間にもしかしたら音楽に興味がなくなってしまったり、ライブハウスと距離を置いてしまった方もいると思うんですけど、その辺に関して何か思う事はありますか。
青井ミドリ 食べることとか寝ることみたいに、音楽ってそれが無いと生きていけないものではないじゃないですか。ジャニーズ好きだった子がジャニーズがどうでもよくなったみたいな話とか聞いたりするんですけど、そういうのってバンドでもどこかしらで起きてるんだろうなとか思うとやっぱすごく寂しいなというのはあります。今は自由にライブハウスとかにも行きにくい状態だったりするんですけど、いつかこのコロナが終息して、ライブハウスに行けるとか行けないとかいう選択肢が生まれる以前の状態に戻ったら、バンドの力次第で引き戻したりとか、新しい人たちをライブハウスに来させるように出来るんじゃないかなとは思ってて。それまで続けることが大事だし、そういう時代がいつか戻ったときに、ライブハウスに行こうって思わせるだけの魅力が自分たちにないとダメだと思うんで、そういう実力をつけないとなって思いますね。今こういう時にこそ。
奏多 今はどうしてもYouTubeとか家の中でスマホで観れるものとか、TikTokとかNetflixとかもそうですけど、家で楽しめるエンタメの方がきてる気がするんですけど、さっきミドリが言ったように、その生で体感できるっていうのが俺は戻ってくると思ってるんで、生で体感出来るっていうことが素晴らしいっていうのを待つしかないかなって。だからそれまでバンドを続けていこうと思います。
☆ 皆さんのモチベーションの高さをすごく感じたのですごく安心してます。そして6月12日のツアーファイナル、まだ名古屋と大阪も残っていますが、このライブツアーをどのように迎えますか。
REIKA 一年振りのツアーで、リベンジというか、ツアーの名前も「再怪」なので、もちろん新しいファンの人とかにもライブに来てほしいんですけど、応援してくれてるファンの皆さんを1年以上待たせてしまったので、このツアーで各地のファンの人に再会して、待ち続けてくれたファンの人への恩返しができるツアーにしたいなと思ってます。6月のファイナル、大阪・名古屋はその先になっちゃうんですけど、残り3本もそういう気持ちで進んでいきたいなと思います。
izuna たぶん、東京以外の人はほとんど自分を見るの初めてだと思うので、これが新生ZOMBIEだぞっていうのを見せつけて、izunaっていうギタリストを見てもらいたいですね。このツアーを経て、成長した自分で締めくくれたら良いなと思ってます。
奏多 感謝も勿論そうなんですけど、俺自身もやっぱライブしたくてすごく溜まってたものがあったので、それを発散できれば良いかなと。そうできれば良いし、みんなも多分とにかくストレスが沢山あると思うので、それをとにかく発散できる場所に、そういうライブが出来たらいいなと思います。
青井ミドリ ツアーファイナルだけ行きますっていう人やっぱり多いと思いますし、ライブから遠ざかってた方とかもいるかもしれないんで、やっぱり実際会場に来ていただく事によって、やっぱライブって楽しいなとか、やっぱライブは生で見なきゃって思わせられるようにしたいですね。それで明日からも各々の仕事だったり学校だったりとかを頑張ろうって思ってもらえるような、音楽が明日を生きる活力になるようなそんなライブにしたいなと思ってます。
☆ ありがとうございます。楽しみにしています。それではこれ読んでる読者の皆さんにメッセージをお願いします。
REIKA ライブハウスでお会いしましょう!
izuna 新しいZOMBIEになって俺ら超かっこいいと思うので、ライブに足を運んでください。よろしくお願いします。
奏多 ZOMBIEとfiveStars共に頑張っていきましょう!皆さん、応援よろしくお願いします。
青井ミドリ ライブもなんですけど、やっぱり新しい楽曲を作って、CDを作って、インストアイベントやらせてもらったりとか、そういう時代が早く戻って来るといいなと。そういう前向きな時代が来るように自分達が頑張って活動していかないとなと思います。


ZOMBIEオフィシャルサイト

FIVESTARS MAGAZINE Instagram

「FIVESTARS MAGAZINE」冊子版通信販売

fiveStarsオフィシャルサイト

冊子版発売中!

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?