平成レトロな麻雀戦術
最近「ちょっと昔の麻雀戦術サイト」を見るのにハマっています。
インターネット黎明期。
かつて麻雀戦術は極一部のマニアたちによって秘密裏に共有されていました。デジタル戦術を筆頭にオカルト・アナログが覇権争いしていた時代です。
時は流れ、令和5年。
AIや統計解析によって「先切り」や「手役」の重要性が見直されてきました。麻雀戦術はデジタルからアナログへと回帰し、経験や直感に基づくAI前夜のセオリーが再評価される時代です。
ネット上には古き良き麻雀戦術をまとめた優良記事が今でも廃墟のように漂っています。悲しいことに今では見られないサイトも多いんですよね。どんなに内容が良くても、今後ますます歴史に埋もれていってしまうでしょう。
こんなに良い記事がひっそり消えていくなんてモッタイナイ!
そんな”あの頃の麻雀ウェブサイト達”をまとめてみました。
麻雀祭都 [2000-2015]
とても有名なサイトです。
戦術的というよりも学術的な価値の方が高いかもしれません。麻雀に関する膨大な豆知識や歴史研究が残されています。
特に麻雀「牌」の歴史についてはかなり詳しく、こんな貴重な記事が今でも無料で読めるなんて感謝しかありません。戦術やデータ分析だけでなく、ローカルルール集や麻雀クイズも面白いので是非ご一読ください。
※ 麻雀牌の歴史はこちらもオススメです。
五 花牌の盛衰史 - 日本かるた文化館
麻雀の扉 [2006(?)]
これまた有名なサイトです。
フリー強者のおじさんたちはみんな読んだことがあるはず。
戦術記事というよりはエッセイに近いのですが、とにかく魅力的な文章でいつのまにか惹き込まれています。
見た目はオカルト風なのに中身はロジカル。
それでも理詰めの堅苦しさはなく、どこか退廃的な美しさすら感じます。
オリジナルのWebサイトはどうやら閉鎖されてしまっているようで、現在では魚拓サイトしか残っていません。
もしLuckyJやSuphxに人格があったとしたらこんな文章を書くんですかね。
男の麻雀ポリシー999連発 [2012]
詳細不明の謎の戦術集です。
SNSで検索しても全くヒットしません。
こんな大作が誰にも知られずひっそりとネットの海を漂っていたとは…
まずは適当にここらへんを読んでみてください。
打点意識、有効牌比較、中盤以降の押し引き。ポンロン対策や所作読みなどのマニアックな戦術。めちゃくちゃ現代麻雀やないかい…
いつ書かれた記事なんだと調べてみると、何と10年前。麻雀戦術はもうずいぶん昔に完成していた!?
これを書いた人は今どこで何をしているんだろうか。(何となくこの人っぽいという人はいるんだけどな…)
ちなみに記事は全部で999個もありません。
麻雀一番街 [2008-2016]
今は亡き麻雀SNSサイト。
おそらく2016年までは存在していたはずですが、現在は閉鎖されています。
現代麻雀の礎となったコンテンツがたくさんあります。今でも有名な人たちばかりです。
ちなみに麻雀SNSだと「はこパラ」というサイトもありました。
マンセンゴ.NET [2004-]
みんなご存知、マンセンゴ.NETです。
フリー雀荘での麻雀戦術を扱うサイトなので、ネット麻雀から始めた人はみたことないかもしれませんね。
僕はこのWebサイトをみてフリーデビューしました。確か点五のウェルカム。「マンセンゴォ!」なんて言っている人は当然皆無でした。あの頃のフリー雀荘は楽しかったな。
K_Co.麻雀学 [2007-]
少し古めの個人ブログです。
現代麻雀から見ると最早オカルトな部分もありますが、赤ドラが流行りはじめた当時の感想などは今読むと興味深いです。(最近では全赤サンマとかお祭りルールも結構あるからなぁ…)
板橋浪人 [1999-2006]
教えてもらったサイトです。
上級編がマジでおすすめなのでみなさんぜひ見てください。
※「現代麻雀技術論」や「システマティック麻雀工学」は書籍化されているので今回は紹介しませんでした。
まとめ
「令和になって昭和戦術が見直されている!」
とか言われていますが、実は麻雀そのものは昔からあんまり変わっていないだけなんじゃないかなと思います。
牌理や統計による科学的な戦術は当然重要ですが、昭和のおじさんたちの培ってきた職人芸も一理あるはずです。現在最新の麻雀戦術も数十年後には"令和浪漫"とか笑われているかもしれませんね。いずれにしても今後も麻雀戦術は螺旋的に進歩していくでしょう。アウフヘーベンです。
「これもすごいぞ!」っていうサイトあれば教えて下さい!保護します。
あ、もう年明けちゃった。
あけましておめでとうございます。
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