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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論340」
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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論340」

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みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第4号(2003.1.25発行)「測定」7~※名称等は当時、一部文章省略

商品研究:測定

6.郵便による検診

株式会社メガロス(以下、メガロス)では財団法人愛知診断技術振興財団と提携し、2002年10月「郵便検診」を導入した。

メンバーに対するメディカルサービスとして検査の受付と検査後のサポート・フォローまでを行っていく。

同システムはこれまで既にコンビニエンスストアやドラッグストア、通信販売などでも販売されており、申し込みを受け付けると検診用のキットが申込者の自宅に郵送され、受診者本人が採血・採尿などを行い、これを同財団に返送する。

同財団の医師が診断後、約2週間で結果が自宅に届けられるようになっている。

診断の種類は内容によって20種類程度あるが、例えば生活習慣病5,000円、糖尿病検査4,100円、尿検査1,300円など、気になる内容に合わせて申し込むことができるようになっている。

同社では、この申し込みを受け付けることで、若干の手数料を得ることができるが、あくまでメンバーサービスの向上施策と位置付け推進している。

同社では「倶楽部100」という、元気で100歳まで生きようというクラブインクラブを運営しており、ここで定期的に開催している健康セミナーやイベントなどで同検診を案内、啓発してきている。

メガロスでは検診結果を見たメンバーの方が「何かしなければ」と思った時に参加できるプログラムを開発・提供していくことに加えて、診断で異常が認められた場合には、同社の提携病医院を紹介することもしていく。

同社M氏は「このようなシステムを導入することで、メンバーの方々に対して質の高いサービスが提供できるようになることに加えて、スタッフにとってもいい成長の機会になると考えています。クラブがこうしたサービスを提供することで、メンバーの方の質問に的確に答えたり、適切なアドバイスをしなければ、といい緊張感が生まれています。知識やコミュニケーション力を高めることへのモチベーションも高まってきています。」と話している。

以上、既にフィットネスクラブで導入されている測定の例を見てきたが、各クラブで共通して聞かれたこととして、こうした測定を提供することで、クラブが信頼を得られる形で差別化でき、また身体の状況を数値で示すことで入会促進や定着促進に繋げられるということが挙げられた。

反面、それに先立ちスタッフの育成が必須であるということも、課題として挙げられた。

測定により診断結果が出れば、その見方や結果に対する質問がメンバーから寄せられるのは自然な流れである。

ここで、スタッフによって言うことが違っていたり、いい加減な答えをしてしまえば却ってクラブの信頼を失うことになる。

また、特に注意しなければならないのは、クラブでは測定はできても診断することはできないということである。

これは医療法で定められており、クラブのスタッフにとって、言えることと言えないことが存在することを正しく認識しておく必要がある。

同じく医療法の関係でこうしたサービスを宣伝していく際にも細かい注意点があることやメンバーのプライバシーに配慮する必要があることも認識しておきたい。

詳細については各測定器の取り扱い企業や関連する医師が知り得ているため、事前によく相談し万全に対処しておく必要がある。

以上の点に注意して上手に活用すれば、フィットネスクラブでも低コストで高品質なメディカルサービスの一端が提供できることになり、クラブの社会的役割も一段と向上させることができるものと思われる。

~ここまで~

一連の記事で紹介された各種診断は、この20年で相当に低コスト化、簡易化されましたので、デジタルで詳細に分析することは可能な時代になりました。

大事なのは本記事にもある通り、その診断結果をどのように読み取り、トレーナーとしての処方、アドバイスに活かし、お客様の結果に繋げられるかであることは再度、強調しておきたい点となります。

正しい診断なくして、正しい処方は存在しませんが、今はその後者が求められる時代になっていると思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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