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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論477」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第11号(2004.3.25発行)「コラボレーション」17~※名称等は当時、一部文章省略

5.コラボレーションの実際

(3)メーカー・サプライヤーとのコラボレーション

コラボレーションとは若干、形式を違えるが、これらと近いパターンとしてクラブとサプリメントサプライヤーが組むスタイルも見られるようになってきている。

「ティップネス渋谷」は食生活やコンディション等に関するアンケートから各々の生活レベルや栄養状態に見合ったオリジナルのサプリメントを処方し提供するサービスを始めている。

また「リーヴスポーツ横浜」では高品質のサプリメントの提供などを盛り込んだ新会員種別「ウェルネス会員」を導入している。

クラブに会員管理システムを提供する会社やマーケットリサーチを専門とする会社との取り組みもコラボレーションに似たモデルとして注目されている。

ティップネスやジェイアール東日本スポーツ経営のクラブ他、100を超える施設では、ネットワークを介して会員管理システムなどの機能とそれに付随する各種サービスを複数ユーザーで利用する「クラブネット」と名付けられたサービスを利用している。

フィットネス・コミュニケーションズが提供するこのサービスはASP(アプリケーションサービスプロバイダ)という方式を用いることで、専任の要員がいなくても情報システムの機能を利用できないか、少人数でより多くのユーザーをサポートする方法はないかなど、情報システムを利用する側と提供する側に共通の課題を解消できる。

英国のマーケットリサーチ会社ザ・レジャーデータベースカンパニーも各社の統計データを保有する調査会社からASPでソフトウェアを受け取る権利を得て、ディストリビューターとして同様なサービスをクラブに提供している。

報酬を得ながら、調査データを蓄積して資源を厚くしていけるメリットがある点でユニークなモデルと言えよう。

~ここまで~

各社の顧客に関する様々な情報を集積して、意味ある分析に繋げていくという試みは、今後、益々重要になってくると思います。

当然ながら、それはAIに紐付け精緻な分析に繋げるとより精度は増していくでしょう。

弊社代表の伊藤さんは、一般的な会員管理システムデータは入会時登録情報からアップデートされることが少なく、現在の顧客状態を把握できていないと日頃から言っておりますが、そのような観点でシステム構築している企業は稀だと思います。

小売業界などと違い、この業界の優位な点は顧客情報を集めやすいというところにありますので、その点を強化できるコラボレーションは歓迎すべきものだと言えます。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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