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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論395」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第7号(2003.7.25発行)「フィットネス業界急成長へのカウントダウン」5~※名称等は当時、一部文章省略

本当の市場に焦点を絞る

あなたがいる世界は思うより小さなものである。

夕方6時、クラブから車で12分圏内。

その商圏があなたのビジネスを決定づける。

何故なら、メンバーの80~85%がそのエリアから来るからである。

要するに、あなたの世界はその12分圏内に存在し、全ての努力はここにいる人々のために注がれなければならないのである。

従って、ビジネスを構築する際には、この人たちにとって最適なものにすることが大切である。

また、あなたのクラブが得意なのは何か、競合に決して負けたくない部分は何かについて、再確認しておくことも必要である。

グループプログラムを構築し直す

昔のスタイルのエアロビクスは既に姿を消したが、グループエクササイズは今も健在である。

グループエクササイズはエキサイティングでありながら、提供するのにそれほどコストは掛からない。

また、新たなプログラムを提供することで、新たなマーケットの興味を喚起することができる優れたものである。

グループエクササイズを成功させるためには、クラブオーナーの強力なサポートが必要となる。

また、全てのプログラムは一度社内で揉み、より「自分たちのもの」として提供して貰うことが重要である。

外部インストラクターやプログラムに頼り過ぎてはいけない。

クラブ利用者の40%もの人は、グループエクササイズで惹きつけ続けることが可能なのである。

~ここまで~

交通手段(車、電車、自転車、徒歩など)に関わらず時間距離が商圏を規定することは、世界のどの市場においても変わらない事実です。

店舗数が人口に比して圧倒的に少ない国でしたら、許容される時間距離は伸びるものの(近くに無いから仕方なく)、先進国であれば10~15分程度で通える範囲が主要商圏になってしまうと思います。

さらに記事当時の国内環境であれば、まだ空白エリアはそこかしこに存在し、販促エリアをそれ以上に広げて、広域から集客をすることも可能でしたが、パンデミック下においては、益々、許容される時間距離も縮まっており、最寄商圏からの支持を得られないクラブは今後、死活問題になっていくことは間違いないでしょう。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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