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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論554」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第15号(2004.11.25発行)「アクアエクササイズの今」1~※名称等は当時、一部文章省略

アクアエクササイズは中高年層女性からの絶大なる支持を受け、プールの稼働率を大きく高めるものとなっている。
その一方で、新たな課題も見えてきている。
一つは増大するニーズに対してインストラクターが不足していること、もう一つは中高年層以外の参加者層の開拓が進まないことである。
本稿では近年、多様化してきているアクアエクササイズの中でも特にこうした課題に効くプログラムを探る。

不足するアクアエクササイズ・インストラクター

中高年層メンバーのフィットネスクラブへの参加が進むにつれて、アクアエクササイズへのニーズも高まってきた。
しかし、一方でインストラクター不足が課題となってきている。
これはアクアエクササイズの提供環境がインストラクターにとっては「温度が高い」「床が固い」「水中の動きを陸上で再現するため体力的にきつい」「音響が悪い」など、インストラクターにとって労働意欲を欠きがちな労働条件となっていることがある。

クラブは優れたインストラクターを確保するためレッスンフィーを高めに設定したり、養成コースを設けるなどして育成しようとしてきているが、インストラクターやその候補者の反応は鈍い。
アクアエクササイズ・インストラクターの多くはエアロビクス・インストラクターの経験者であるが、最近こうしたインストラクターにとってはヨガ、ピラティスといったスタジオでの新しいプログラムにも関心が向いている。
さらに若年層のアクアプログラム参加が進まないため、若いインストラクターが育ちにくいという現状もある。

この状況下で、いかにして優れたクラスを提供し続け、現状の中心客層だけでなく新たな参加者層を開拓していくことができるのか。

~ここまで~

前職時代の超大型クラブにおいても、アクアエクササイズの集客は根強く、記事から約20年経っても中高年層女性メンバーが参加の中心でありました。
しかもそのままの状態が20年スライドした為、もはや中年齢層も少なくなってしまった印象です。

当時、クラブ巡回の際に、社員が担当するアクアビクスにたまに参加しておりましたが、40代のアバター近藤がどう考えても最年少だろうなということが多く、60代70代と思われる方ばかりで、非常に場違いな感覚にしばしば襲われました(当然、参加メンバーからも奇異な目で見られる)。

もちろん集客が根強いことは良いことではあるものの、特に水着になることへの抵抗感が増している現在の20~40代の女性が、このままアクアエクササイズ経験がないまま過ごしてしまうと、なり手の無さも含めいずれ廃れる日が来るかもしれないと考えてしまいます。

お読みいただきありがとうございました。

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