見出し画像

子供たちの未来を守るために: 小児肥満とその対策


世界で蔓延している肥満

子供や若者の肥満は、ほとんどの先進国で高い水準で横ばいに推移しています。低所得国や中所得国では増加の一途をたどっています。
肥満の背景には、遺伝的要因やエピジェネティック(遺伝子がどのように機能するかを決定する要因)な要素、食事や運動の行動パターン、さらには社会文化的な要素が複雑に絡み合っています。

肥満の発生

体重を調節するのは2つのシステムです。
無意識下の「エネルギーの恒常性(レプチンや胃腸管信号を含む)」と意識下の「高次脳中枢によって調節される認知感情制御」に何らかの影響が及ぼされたときに肥満が発生します。

肥満が与える影響

肥満は健康に関連する生活の質を低下させ、特に青年期や重度肥満を持つ人では2型糖尿病、脂肪肝疾患、うつ病などの合併症のリスクが高まります。

肥満の治療

肥満治療は、家族全体にアプローチしていくことが効果的だということが、わかってきています。食事、運動、座る時間、睡眠といったいろいろな生活上の行動を変化させていきます。
特に思春期以降の患者さんでは、集中的な食事運動療法、海外の場合では薬物療法、肥満手術などの補助療法も有用な選択肢となっています。
肥満予防には患者さんやその家族に向けた生活全般へのアプローチが必要です。

私たちが、日本でできる小児肥満への取り組み

私たちの住む日本では、小児肥満に対する薬物や手術の選択はかなり稀です。だけど、それ以外にもできることはあります。こどもたちの肥満改善や予防に関する情報やサポートを発信し、実現可能で効果的なライフスタイルの提案がみなさんに届くことを願っています。

私たちは肥満による健康格差を縮小する可能性があるものを探り、課題を解決していきたいと思います。
一緒に、子供たちの健康な未来を守りましょう。
FitFamでは、これからも子供の肥満についての情報提供と対策の提案を続けていきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?