AI

ぼくは政治・経済・社会情勢にまったく無関心(夜職時代の入れ知恵で多少の事は知ってます程度)な人間なんだけど、AIに関しては若干強めに感心向けてる。

というのは、多分世間で騒がれてれるNFT?的な?ブロックチェーンがどうたら?とかそういう方向の話じゃなくて、金稼ぎとかそういう児戯に興じられるほど人生の残高ないし、余生を快適に過ごす程度の預金は十分に既にあるから。どうでもいい。

かといってAIがもっともっと進化したらターミネーターみたいに人類を支配するようになるとかそういうこともわりとどうでもよくて、僕が注視してるのはその「中間」くらいのこと。

端的に「僕が生きてる間に起こり得る範疇の事柄」に最も意識が向く、それでいて金稼ぎ云々は「僕にとってはおもろくない」から興味ないってだけ。

僕が面白そうだと思うのは、これまでなら「世界中に何万人も社員を抱える、総資産が兆の桁の大企業」じゃなければ物理的に達成不可能だったようなチャレンジを「個人単位のひらめき一つでできるようになっちゃう」っていうこと。

意味、わかるかな。

実践レベルの量子コンピューターまではまだまだ時間かかるだろうけど、そこまでの演算処理能力は必要ない。

現状のチャットGDP?しらんけど?なんかそういうあれとかDISSABLEAI?みたいな?名前の?そんな感じの?しらんけど。

とにかくあの程度のAIレベルでも「個人単位でできること」がかなり拡張されつつあるし、これがもうちょい成長すれば、上述の「これまでなら超大企業レベルが、連日会議繰り広げて企画広報財務動いて上に話通してうんんたらかんたらしてやってたこと、全部「4畳半の部屋で、中学生の妄想とAIの実践能力」だけでトライアンドエラーできちゃう。

たとえばぼくの最終職歴は「お絵描きでご飯食べる人」だったんだけど、在庫一切抱えてない。ネット販売オンリーだし、いわば売ってるのは「作品のデータ(画像ファイルみたいなもの)」だけだから、物理で必要なのは普通の一般的なパソコンと、5000円で買ったペンタブだけ。それ以外に何も無い。物理では。

実際「絵で食べてこうかなー」ってなって買ったのはワコムのバンブーとかいう5000円のペンタブと、saiっていうこれまた5000円くらいのお絵かきソフトだけ。
で数千万稼ぎました。売れちゃったからね。なぜか。
数年前には週刊SPAさんの「今最もイカれてる性癖の作家特集」の1ページ目を飾っちゃったりしたよ。性癖以前に性欲自体ないんだけどね。
性欲性癖の概念よくわからんからそういうの好きな人達(だけど絵心ないので自分では描けませんって人達)に片っ端からお話聞いて「じゃあぼくがそれ描いたるわ」ってしてたら自動的に売れちゃっただけ。

ある意味では「こういうの描いてください!」って要望あげてくれてたファンの方々も「無償のプランナー」的な役割を果たしてくれてたわけだし、僕は一切宣伝活動してなかったからツイッターとかで口コミで広めてくれたファンの方々も広報担当を無償でやってくれてたわけで、労働力は僕一人、、、とはちょっといいづらいんだけども。

とにかく2010年代には事業という意味ではほぼ僕一人で、実際個人事業主扱いだし、パソコン一つで数千万稼げる程度の土壌は仕上がってて、そこにAIイラストの台頭ですよ。早々に撤退しました。はい。勝ち目ないんでね。

厳密には僕も前世代のAIイラスト(なんか中国のサイトでワンクリックでAIが描いた女の子の絵出力してくれて著作権とか関係なく無料で勝手に使っていいよみたいなサイトがあった)を使用させていただいてて、ただそれをそのままパクったんじゃ面白くないし商品にならないからあくまでそれをインスピレーションの土台にして、キャラを生み出してくわけなんだけどまあ捗る捗る。
なんせ元々ゲームやアニメ全然知らない(&よく知りもしない版権キャラを小銭稼ぎの為に勝手に利用して、その作品を生み出した方々やそのファンの方々に不快な思いをさせるのも抵抗があった)人間だから引き出しがなくて、その「引き出し」の役割をAIがしてくれるから無限にキャラ創出できちゃう。

だから厳密には「AIイラストの台頭で駆逐された」んじゃなくて「皆がこぞって使い出す前にこっそり使って既に大儲けして一生働かなくていい程度にお金溜まっちゃったから早期引退しただけ」っていう話。

で、今はチャットなんちゃらもイラストAIも「皆がやってるような使い方」してる人ばっかだし、実際それ以上の要求をするにはまだ時期尚早という印象だけど、遠からず次世代型AI、そのさらに次世代型って感じで発展してくだろうし、僕が上述した「今までだったら超大企業じゃなきゃ物理的に無理だった案件」を「個人とAIのお友達」だけで実現できるようになるまであと数年程度くらいかなと感じてる。

僕自身は上述の通り既に勝ち抜け組、言い換えれば既に引退してるご身分ゆえ高みの見物(ほぼ寝たきりだから物理的標高でいえば下から)感覚で楽しませていただこうと思ってる。

「AI使って一発逆転の荒稼ぎ」とかは多分もう既に行われてるから今の段階で出遅れてて一発逆転できてない人は「今後のAIの発展で一発逆転」も多分むずいと思う。ごめんだけど。

ただそういう「一儲けしたい」的な俗物的な視点じゃなく、よくもわるくももっと幼稚でシンプルな「おもしろそうなこと」は今後どんどん出てくると思う。

今までは科学技術の発展が人々を怠惰にし、情報へのアクセスが簡単になった分だけ自分で考えたり記憶したりする必要がないから大衆の白痴化が進んで、みたいにネガティブに捉えられる側面がわりとあった、それも仕方ないことで実際科学や技術が文化、政治経済の安定が結果的にローマ帝国やらギリシャ文明やらの政治的腐敗を招き滅ぼした(夜職時代の入れ知恵)らしいし、その認識は間違ってないと思うんだけど、その「大衆の幼稚化と政治の腐敗」すらAIでカバーできるようになったらどうだろうね?っていう。ゲームのステージがちょっとこれまでと違うものになってくる、きがしてる。

そして大企業による市場支配の時代も遠からず終わりを告げると思う。

「でかさ」とか「資本力」とか「知名度」とかはもう今後は関係なくなって、上述の通り四畳半で生活してる中学生が思いついた「おもろいこと」をAI頼みで具現化したら大企業に勝てちゃう時代。

大企業が数十年かけて築き上げてきたものを「その大企業のエース」よりほんの1ミリ賢い程度の「個人」が簡単に勝てちゃう時代になってくる。

良くも悪くも「旦那が大企業の重役なので安泰」みたいな構造は崩壊してくだろうし、逆に「貧困家庭育ちで学もないから勝てない」みたいな事でもない感じになっていく。

おもろい事を思いついたらとにかくやってみようっていう後先考えないアホがガチで偶然勝っちゃいましたみたいな、あえていえば僕自身もそっち側だけど、それがもっともっと大規模になっていく感じがしてる。

ネット自体今じゃ「自由な表現の場」じゃなく各種企業の利害活動の場になっちゃったし、どうせAIも自由な発想が跋扈するのは黎明期だけで最終的には企業が、、、という可能性も半々程度にはあると思うんだけど、正直ネットの段階で良くも悪くも「手に負えない」スケール感になってきてるから、AI云々までいくとそれこそ「小銭稼ぎの為につまらん画策する連中」みたいなのがあれこれ囲うより先に「はい次世代でたので次のステージでおなしゃす!」になって、組み上げた土台が自転速度に簡単に消し飛ばされる界隈で儲けようとすること自体がマヌケみたいになってく気がしてる。

ある意味AI業界が水商売化(水商売の語源は水を売るって意味じゃなく水物のように足が速いものを扱う商売、流行れば売れる、廃れれば終わる、そもそも安定感なんて求めちゃいけない商売みたいな意味らしい。もちろん水商売時代の入れ知恵です)が進んでくと思う。

つまり「誰に嘲笑されようが今日を必死に全力で生きる奴」が主人公になりやすい、惰性でダラダラ生きてる系の人達は良くも今まで通り。

「断固勝ちに行くしたたかな獣の眼光をした奴」以上に「勝ち負けなんて関係ねぇ!とにかくおもろいことやろうぜ!」の価値がAIというブースターで加速して高まっていく時代。

面白い時代になりそうだっていう期待感。

ま、せいぜい頑張って。

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