2月8日
リフォーム会でしばらく泊まり込み出張だった。
ワイもある程度の資産や収入を得る立場になったのであるが、それでもまだ、風呂のタイルに這いつくばってエンボスシートを貼っている。この仕事が好きだから、というのが大きくある。
倶楽部メン(講習生)には当然できないレベル、直属精鋭部隊ですら泣きが入るような技術的難所を担当して、
「見たか!俺のスーパーテクを!」
とドヤ顔するのも楽しいし、みんなで一つの仕事を成し遂げて、工事の圧倒的進捗にほくほく顔となった施主がごちそうしてくれる焼肉をつつくのもまた良い。
そして寝袋で寝る。軟弱を憎み、屈強を賛美する。この時代錯誤さが良い。甲に対しての乙。
更に、何と言っても各地の風呂をめぐるのも嬉しい役得である。温泉地からリフォーム会の依頼があると口元が緩まざるを得ない。(ネチャア)
金を持って働かなくなる事は確かに素晴らしいことだと思うが、実際にワイも半年ほど完全なセミリタイア生活をやったが、その気になれば働かなくても良い状況であるし、働かない状況を作ることもできるのに、風呂の床タイルに顔をこすりつけながら労働に勤しむというのがまた良い。甲に対しての乙である。
リフォーム会から帰ってきたら、蜂の世話である。
天候に恵まれず、二日連続で砂糖水をやるだけになってしまった。
今日、まずまず天候が良いのでふらっと山にあがってみたら、機嫌よく蜂たちが飛び回っている様子だったので、少しだけ箱を開けて世話をすることにした。
全群、越冬成功で、これは快挙と言える。
しかも、それぞれ群の状態が良い。苦節五年の精華だ。
二段満群で越冬できたのが、◯箱(秘密)。ざっと見たらどいつも10枚群には収まらないぐらいの群勢で、二段越冬という邪道がむしろ奏功した。こいつらは採蜜群のエースとして育てようと思う。というか、たぶん一瞬で溢れるだろう。
10枚箱一段の群は◯箱。弱いものでも3枚群。強いものだと5~7枚群ほどの勢いがあり、こいつらもまた上手く行けば採蜜に間に合う。
去年は最も条件が良い群で3枚群だった。弱いやつだと1枚群。女王蜂が衰弱して追い出されて無王とかもあった。早春に女王蜂を作るところから始めるというクソなスタートを切る群もあった。それがどうだ、今年は「最弱で3枚群」なのだ。あまりの順調さ。まさに前途洋々である。
いやはや、2023年は一人で養蜂頑張ったけど上手いことやったなと思った。去年の自分の試行錯誤を養蜂の神様が祝福してくれたような、そんな気持ちだ。春の養蜂は素晴らしい。
先日、寒い中に給餌した砂糖水もいい感じで蜂たちは飲んでいて、健康そうな様子だ。
箱を開けてみての感想。まだあんまり産卵が多くない。ここまで状態が良いならもうすでに額面蜂児みたいなのが出来てても不思議ではなかったのだが、強い群でもパラパラとしか産んでいない。そう言うもんなのかもしれない。全ては今からなのだろう。
当地が適地だからなのか、それとも去年のダニ対策が上手く行って蜂の調子が良かったからなのか、冬眠中にまったく蜂が減ってない。貯蜜も減ってない。むしろ冬の間に群が充実しているぐらいである。
養蜂場の目の前に枇杷の大木があって、こいつが晩秋の素晴らしい蜜源、花粉源になっていて、越冬に苦労しないのかもしれない。
いよいよ養蜂が始まった。
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