#96「不完全な資本主義の中で出来ること」

1930年、イギリスの経済学者ケインズは、孫の世代、すなわち今の私達の世代における労働時間は、週に15時間(週5日なら1日3時間)になっていると予測したらしいです。そして、人類の最大の難問は、膨大な余暇をどう扱うかになるだろうと考えたそうです。

ケインズといえば20世紀の最も偉大な経済学者の一人であり、当時の効率化や経済状況から推定すると、このような結果になったはずだということです。

実際には・・・確かに労働時間は当時に比べれば減っていますが、週40時間労働は最低限といったところで、残業の規制をしなければ健康被害まで生じかねないような長時間労働が常態化しています。

では、何がケインズの予測と異なったのでしょうか?

私は経済学の知識は皆無なのでそちらからアプローチはできませんが、実体験として予測すると「企業」という存在が大きいのでは無いかと思います。

ケインズが予測した未来では、生産性の向上により労働時間が減っても生産できる富はそのままで、それをみんなで分ければ当然労働時間が減ってもみんなが受け取る富の量は一定ということになる、という理屈なんだと思います。

ここで考えないといけないのは、みんなで分ければ、という部分です。

資本主義の名の下、資本家、つまりは企業がみんなが生産した富をため込んでいるように思うのです。

アメリカの場合なら、富の50%が1%の富裕層が持っているというのは有名な話ですし、格差が拡がっているという日本でも同じことだと思います。

資本主義は人の向上心、もうすこし下品に言うと欲望を糧として経済を発展させるものだと思います。
このおかげで経済は発展したのだと思います。
しかし、現在の経済状況からすれば、人類はもっと生活のための労働時間を減らすことができ、発展途上国の人々はもっと文化的な生活をすることができ、私達のようなサラリーマンも自分のためのライフワークを充実させることができるはずです。
資本主義は経済を発展させたけど、人の幸せは経済だけではないようで、資本が集約しすぎる資本主義というこのシステムは、破綻しているのではないかと思います。
破綻はちょっと言い過ぎかもです。
政治のシステムとして再配分の構造が機能すれば、もっとみんな自分のことに時間を使えて、創造性が高まり、新しい未来を迎えるためのアイデアがより湧いてくるように思います。

ちょっと話しが大きくなりすぎました。

資本主義のシステムがそんなに簡単に変わるはずは無いですし、政治も経済と密接に結びついていて、今富める人々が政治の主導権を握っているわけですから変わらないものとして考え、行動するしかないです。

じゃあ自分にできることは何か?

やはり、ルールとして資本主義なのですから、資本を増やすしかありません。
幸い、今は様々な副業ができる条件が整ってきています。
日本政府として副業を推進していますし、オンラインで出来る仕事もたくさんあります。
ただ、副業も時間を使う仕事ではやはり限界があるし、これ以上労働時間を増やすのも本末転倒だと思います。

ということは、投資不労所得ということになるのですが、これには1億ぐらいは無いとだめです。

となると、ブログアフィリエイトとかYouTubeとか、発信によるマネタイズとなってきて、これを成功させるには信頼を積み重ねることが必要になります。

結論は、結局一つの所に落ち着きます。
日々、自分で考えて、自分で発信して信頼を貯蓄していく。
はじめから資本が無いのですから、やはり努力しかないということですね。

本日もご覧頂きありがとうございました。
ではではまた。

#資本主義の限界
#不労所得
#信頼の積み重ね

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