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海運株の特徴と売買タイミング
![](https://assets.st-note.com/img/1711228544626-6lU2ZNuCaz.jpg?width=800)
期間:1985年~2024年
上側が9107(川崎汽船)
下側がJP225(日経平均)です。
概(おおむ)ね、似た動きをしています。
差異が生じている点もあります。
【日本バブル】
不動産バブルが起きた1980年後半では
JP225が強烈な上昇をするなかで
9107は上昇が緩やかです。
突如、上昇を始めて急騰。
なぜ急に上昇したのでしょうか?
(水色矢印:左)
【デフレ初期】
日本のバブルが崩壊した後も
JP225は何度も反発していますが
9107はボラティリティが乏しい
価格の変動が小さく
緩やかに減退しています。
(紫矢印:2つ)
【ドットコムバブル崩壊後】
2002年8月に9107は突如、反発して上昇を開始。
JP225は2000年のドットコムバブル崩壊の被害を受けて
下落途中にありました。反発したのは2003年5月です。
日本のバブルが発生した時は
JP225が先行して上昇していましたが
米国不動産バブル前は9107が先行して上昇しています。
【リーマンショック前】
2007年中盤までは明らかに9107がJP225を上回っています。
なぜでしょうか?
(緑矢印)
【アベノミクス】
2013年からはアベノミクスの影響を受けて
JP225が突然高騰し始めています。
9107も上昇していますが上昇幅が小さいです。
なぜでしょうか?
(黒矢印)
【コロナショック】
コロナショック後の2020年8月
低空飛行を続けていた9107が上昇を開始
暴騰しています。
JP225もコロナショック後に
金融緩和を追い風にすぐに反発上昇しています。
このときはJP225が先行して上昇しています。
JP225が先行することもあれば
9107が先行することもあります。
為替との関係
![](https://assets.st-note.com/img/1711231068689-oZqo1bG2ev.jpg?width=800)
期間:1985年~2024年
為替と連動することもあれば
為替と連動しないこともあります。
為替以外に株価変動要因があると言うことです。
売上構成比率
7203(豊田自動車)のような
輸出主体の企業は日本での
売上は全体の18%に過ぎず
80%以上を海外売上に依存しています。
9107(川崎汽船)は
売上全体の9割を日本国内が占めています。
そこまで為替の影響を受けないと言えます。
円安局面で燃料が高騰すると
決算が悪化するリスクがあります。
9107の決算書を見てみると
運搬貨物はボーキサイト(アルミニウム製造原料)、
自動車、石炭、鋼材、穀物、原油、
LPG、LNGとなっています。
この中でも自動車輸送売上構成比が1番大きく
次いで石炭、鋼材、穀物のドライバルク部門が
2番目に大きい売上を占めています。
海運株価変動要因①
ではどのように海運株の売買タイミングを
計れば良いのでしょうか?
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