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【アーカイブ】 DAY1 三陸水産イノベーションサミット ダイジェスト

【DAY1(10/22) 速報!】
『三陸水産イノベーションサミット』ついに開幕!

冒頭、主催者である経済産業局 渡邉政嘉局長は、「今年は東日本大震災から10年という節目の年度を迎えます。三陸の基幹産業である水産業に目を向けると、容易には解決できない課題が山積しています。本サミットは、水産業を起点に他業種他業界を巻き込み、開かれた水産業の変革を目指し実施。様々な業態から水産業とのマッチングに期待しています。三陸から世界へ水産イノベーションを我々の力で実現をしてまいります」と挨拶。
水産業の変革を起こすプレイヤーたちの熱い4日間の幕が上がりました。

サミットのトップバッターを飾るのは、ヤフー(株) SR推進統括本部 東北共創海の課題解決メディア「Gyoppy!(ギョッピー)」プロデューサーで(一社)フィッシャーマン・ジャパン事務局長の長谷川琢也氏。日本各地の水産業の現場を取材した事例を紹介。「水産業には余白がある。変革するためのツールは揃いました。今は連携して戦う時代。これからは限りある水産資源を最大限活用し、地域全体を良くする考え方にシフトしていきます」と水産業の可能性を話し、遠くオーストラリアからもたくさんの質問や意見が寄せられました。

宮城大学 食産業学群 教授 西川正純氏は、閖上赤貝の品質向上や磯焼けウニのロボット技術、クローバーを餌にしたウニ養殖などの事例を挙げ、「健康機能を持ったウニなど、取り組みたい企業があれば、一緒に事業化したいと思う」と、地域連携や産官学連携の成果を披露しました。

厳しい自然環境化の水産業での自動化や遠隔技術で成果を上げている炎重工業 取締役 萩野谷征裕氏は、自社で開発した魚群を遠隔誘導するシステムや船舶ロボットの自動化について紹介。大きさごとに移動する魚群の映像は感動的。「日本及び世界の水産業のカタチを変えていきたい」と話し、配信しているラボ内でも感嘆の声が溢れました。

加工業の現場から水産企業の拡大に大きな夢を描く(株)ミノリフーズ。代表取締役の渋田大和氏は、新規案件を人材不足で供給できない現状から、「人材確保の前に社内環境を改善していきたい。悩みを打ち明ける保健室的な役割を持つ場をつくり、専門的な知識を持つ人を募集しています。一生懸命働き評価して報われ流企業にしたい」。人が押し寄せる水産企業の変革を目指し、熱意あるプレゼンに共感の声が寄せられました。

水産資源を持続可能にするためには養殖業の改革も必要不可欠。天然あわびの陸上完全養殖を行っている元正榮 北日本水産 営業の古川翔太氏は、「品質は高いけれど知名度は低い。加工商品の販売を強化し、ECサイトやSNSを立ち上げたい。水産業にイノベーションを起こせる人材を募集中です」。毎年安定供給できる養殖あわびの企業と漁協、地域や漁協など連携、陸上養殖の可能性を話しました。


http://sanrikusuisan-innovation.go.jp/summit.html

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