シーズン2 #04(#16)『宙を舞う殺人者』

原題:mr.MONK GOES to the CIRCUS
放送日:
2003年7月18日
2004年7月13日
スタッフ:
脚本:ジェームズ・クリーグ
監督:ランディ・ジスク
ゲストスター:
ロリータ・ダヴィドヴィッチ(ナターシャ・ロヴァラ役)
ローラ・グラウディーニ(アリアナ・ダッカール役)
マーク・イヴァニール(エドガー・ハインツ役)
イリア・ヴォロク(ニコライ・ペトロフ役)
スティーブ・モンロー(マイヤーズ巡査部長役)
マレク・プロボシュ(セルゲイ役)

<ストーリー>
 
ある夜、レストランのテラス席で、女性連れの男性客射殺された。目撃者の証言により、犯人は、被害者セルゲイを殺害した後、体操選手のような動きで宙を舞って逃亡したことが分かる。被害者が働いていたサーカスを訪れたモンクは、ある手がかりによって、現場から姿を消していた連れの女性アリアナを発見した。
 彼女は、セルゲイの元妻ナターシャが殺害の動機を持つことを証言し、モンクも彼女が真犯人だと確信する。が、空中ブランコ乗りであるナターシャは、2週間前、演技中に墜落しており、ギブスに包まれたその右足は、確かに骨折していた――。

<考察>
 モンクと個性的犯人の「対決」に特化したエピソードであり、犯人にたどり着く過程の思い切った省略と、その不自然さを完全にカバーする、犯人の強烈なキャラクター造形による説得力がすばらしい。ミステリ的には、その他、クライマックスでモンクが突きつける「詰め手」に、きちんと映像的伏線が張ってある点にもご注目を。ひとつ残念なのは、今回、モンクが真相
に気づく瞬間(マシュマロのシーン)が非常に分かりにくいことだろう(シナリオでは、ラジオから受信の際の雑音が聞こえ、それがきっかけとなっていた)。
 シャローナの象へのトラウマモンクとの関係悪化が描かれるドラマ部分が、ミステリのプロットと融合している分、いつもより大笑いできる要素が少ない、ややシリアスな一篇となっているのも特徴で、その分をフォローする、モンクの邪魔をするピエロギャグが実に楽しい。
 犯人ナターシャを吹き替えたのは、後に警部の恋人リンダ・フスコ役を演じる藤田淑子さんである。

<MEMO>
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