fishbowl 新体制前ソロインタビュー 木村日音編
ーはるねさんと言えばダンスのイメージですが、ダンスはいつからやっているんですか?
初めてやったのは幼稚園か小学校低学年くらいのころ、少女時代の「MR.TAXI」という曲を見て、真似して踊り始めたのがきっかけですね。プリキュアのダンスなんかもよく踊ってました。
ー誰かに教わったのはいつから?
教わったのは高校のダンス部からです。
ロックやヒップホップを主にやっていました。
ー部活以外でレッスンなどに通ったことは?
高校に入る前にも通いたかったんですけど、忙しくて通う余裕がなかったんです。
中学はダンス部が無かったので卓球部に入っていたんですけど、当時は卓球を必死にやろうと思って習っていて。加えて塾に家庭教師も。
「この学校のダンス部に入りたい!」という理由で目指している高校があったんですけど、わたしバカすぎたんです(笑)
塾と家庭教師の両方を駆使してなんとかやっと入れました…!
ーはるねさんは高校在学中にfishbowlのメンバーになっていますよね。オーディションにはお父さんが勝手に応募したと聞いたことがあるんですが…。
そうです。なんか当時ちょくちょくお父さんから匂わせをされてて。
ーどういうことですか…?
オーディションのCMが流れるたびに「これどう?よくない?」と聞かれて。多分、その時には既に勝手に応募されていたんです。
1次の書類審査が通って、2次審査はZOOMだったんですが、パパが「私が代わりに出れませんか?」と事務局に聞いたらしいんです(笑)
「それはだめです」と言われたようで、ようやくオーディションに応募していたことを知らされました。結局ZOOMはパパと2人で出ました(笑)
しかも、応募の時に送った写真が、寝起きの酷い顔の写真だったんです!
「写真撮らせて」と急に言われて、こっちは寝起きだったんでちょっとキレながら撮られた写真が送られていた(笑)
ーなかなかインパクトのあるお父さん…!でもZOOM審査の時点では、はるねさんもオーディションを受けることに納得していたんですね。
そうですね。元々K-POPが好きで「自分がステージに立ったらなぁ」とよく想像してたんです。針金でヘッドセットを作ってみたりもして。
でも私、いわゆるThe王道系アイドルをやるのは嫌だったんです。
当時は「静岡のアイドル」とだけ聞かされていたので、勝手に「お茶お茶~、ごくごく~、お茶摘むよ〜♪」「富士山、富士山♪」みたいな感じなのかな?だとしたら、ちょっと恥ずかしいな…と思ってたんですよ(笑)
なので深海を聴いたときは「ああ、よかった!!!」ってなりました!
ーfishbowlの活動の中で、何をしている時が1番楽しいですか?
私はやっぱりライブが1番楽しい。
「ステージ上が1番笑顔が輝いてる」「1番楽しそう」って毎回いろんな人に言われるんですけど、ほんとに楽しくて。
わたしK-POPのチッケム(※1人のメンバーだけを追ったパフォーマンス動画)をもうありえないほど見るんですよ。チッケムを見て「こういうところで目線を送るんだ」とか「こういうところでファンに手を振るんだ」というのを自分でずっと研究してるんです。だから、それをステージで実際に披露できて「いいね」って言ってもらえるのがほんとに嬉しい!
ーパフォーマンスはどんな人を参考にしているんですか?
憑依型というか、曲の世界観の表現力が高い人を特に参考にしています。
曲にどっぷり入り込んでいるのが伝わってくるような人。
ーfishbowlの曲で踊っていて特に楽しいのは?
最近は、二兎と尻尾がめっちゃ楽しいです。
二兎は自由に思いっきりリズムに乗れるのが好き!
尻尾は大人っぽくて、fishbowlではなかなかない曲調。大人な雰囲気を出せるのが好きで、入り込みやすい曲ですね。
ーはるねさんはダンスは最初からハイレベルでしたが、歌の成長も著しいですよね。自分でも手応えや実感はあるんですか?
私めっちゃ陰キャだったんです。
中学~高1まで本当に人と喋れなくて、限られた友達だけ。それが、fishbowlに入ってファンの人とたくさん話す機会ができてから、性格が大きく変わったんです。 明るくなって、いろんな人と話せるようになった。歌も、以前は自信の無さと恥ずかしさで、小さい声で歌うことしかできなかったんですけど、性格が変わるに連れて大きい声で歌えるようになった。
ーそんな変化があったんですね。歌声が安定してきたのはもちろん、曲の世界観を表現する力もすごいなと。
嬉しい!やっぱり、曲に入り込むのが好きだからですかね。
地元の御殿場は人が少ないので、普段歩いてる時にも音楽を聞きながら顔を作ったりしちゃう(笑)
ー自分の中で「このフレーズではこんな表情で魅せよう」など、結構考えたりしているんですか?
めっちゃ考えますね!
でも、ライブの最中は「ここはこうしよう」と考えなくても丸々入りきれるように、考えたものを家で鏡を見ながら繰り返し練習して体に慣らしています。
考えずに自分が乗りたいリズムで踊れる状態まで叩き込む。
ーすごい!パフォーマンスへのこだわりを感じます。
例えばダンスでの振り返りの動作ひとつとっても、目線の流し方とか、振り返るスピードとか、ひとつひとつ、めちゃくちゃ気にしてやってます。
なので、そういうところを気付いてもらえるとすごく嬉しい!
以前オタクが撮った私の推しカメラを友達が見て「ここの表情めっちゃ好き!」ってLINEで送ってくれたんです!嬉しくて、もうすっごい元気出ました。
ー今のパフォーマンスで課題やレベルアップしたいと思ってることはありますか?
やっぱり歌ですね。
普段の声量で歌うのと、ライブで声を張って歌うのとは全然違う。声を張ろうと思うと音がわからなくなって、今でもまだ慣れない。
練習もしてるんですけど、 もっと上手くなりたいと思っています。
ーグループ全体のパフォーマンスとしては、もっとこうしたいなどはありますか?
歌と、ダンスの揃い具合。音の取り方が人によって違うので、ズレて見えたりするところがあって。もっと合うまで何度も練習していかないとなって思ってます。
ーはるねさんは何曲か振付も担当していますが、どうやって考えているんですか?
まず曲を流しながら、鏡の前に立ってみるんです。パッと出てきた振りをそのまま踊ってみたり、歌詞に合わせた振りを考えてみたり。
それでも何も出てこない時は、自分が踊れる曲を踊って「こういう振りもあったな」と思い出して、それをちょっとずつ組み合わせて作ります。
ー新体制移行にあたって、深海の振りの新しいバージョンをはるねさんが作り直したんですよね。
はい。前のバージョンの振りも生かしつつ、いろんな「深海」の要素を詰め込みました。
歌詞と照らし合わせて「この振りはこんなイメージなのかな?」と考えながら楽しんでほしい!
ーはるねさんは「世界に入り込む」という話がここまで何度も出てきていますね。聴いている曲の世界、ということですか…?
曲の世界もなんですけど、そもそも3つの世界が自分の中にあるんです。これ話すの恥ずかしいな…(笑)
1つはアベンジャーズみたいな世界、1つはゾンビ映画が好きなのでゾンビの世界、もう1つは自分の家で民宿を営んでいる世界。
アベンジャーズとゾンビは映画の世界観そのままで。民宿の世界は、そこに入ると「私はここのオーナーだからお客さんのために頑張んなきゃいけない」っていう気持ちになってやらなきゃいけないことがやれるんです。例えば、布団畳むのってめんどくさいじゃないですか。でも「自分はここのオーナーで、人に貸してるんだから綺麗にしなきゃいけない!」って思うと勢いでやれるんですよね。
そんな調子で1人で「こんにちは、今日はどうしますか?ホットココアですね~」みたいな脳内独り言を言いながらココアを入れて自分で飲んだり、「靴きれいにしますね~」っていいながら磨いたり。
ー最初の2つの世界は映画が元なのがわかるんですが、民宿の世界はどこから出てきたんですか?
「皿洗いめんどくさいなあ…」と思った時に、急に思いついたんですよ。
ーやらなきゃいけないことを頑張るために、自ずと生まれてきた世界ってこと…?
そうです!やばいですよねわたし。独り言も多いし…(笑)
ー世界の話ももっと聞きたいところですが、活動の話を聞いていきますね。去年はTikTokでリフティングを100日間頑張ってましたね。はじめたキッカケは?
ファンクラブイベントでフットサル大会をやった時に、楽しいなと思って始めたのがキッカケでした。
ー100日目には、女子サッカーチームの静岡SSUボニータとコラボ撮影したり、ジュビロ磐田の山田選手に王国を手渡しもしましたね。
めっちゃ緊張して、バックバクでした。
リフティングから広がって本当に嬉しかったです!
ー王国 静岡盤の、サッカーをモチーフにしたデザインも好反応でしたよね。
はい、めっちゃ嬉しかったです!
あのサッカーボールのアー写を撮って良かったとはじめて思いました。
今まで「なんだこれ」ってずっと思ってたんですけど「このためにあったのか!」って(笑)
ー新メンバーが入ると最初に聞いた時はどう思いましたか?
最初は「なんでなんで?やだやだ!」って感じだったんです。
理由の1つが、 私すごい人見知りなので、元々いるメンバーと同じようには馴染めないんじゃないかなって心配だったんですよ。実際には合流したら結構すっと馴染めて、ホッとしました。
あとは、自分が埋もれちゃうんじゃないか、自分のポジションがなくなっちゃうんじゃないか、というのがすごく不安で。「ラップ出来る人やダンス出来る人がきたらどうしよう?」ってずっと思ってました。
ーダンス歴の長いザーラが入ってきたことについては?
実際入ったら、めちゃくちゃいいライバルだ!と思っていて。
ザーラとは得意なダンスのジャンルが別なので、踊り方も私と結構違うんですよ。ザーラを見て「自分もこう魅せた方がいいな」など学ぶことがとにかく多くて刺激になる。
自分は振りも作っているし、ずっと「ダンス担当」と言ってきたので、負けないぞー!という思いです。
「fishbowlのザーラって子ダンス上手くない?」って言われるのは嫌。それが私だけでも嫌です。
「fishbowlのザーラと木村日音、ダンス上手くない?」って2人で言われたい!
ーそれはどうして?
ライバルとしてやっぱり一緒に。
1人だけじゃなくて2人でfishbowlのダンス担当をやっていきたいなって。
ーはるねさんらしいですね。
ー新体制のfishbowlはどんなグループになると思いますか?
「普通のアイドルとは違うな」と思われるグループになるんじゃないかな。
曲をショウさんが書いてるのでそこでまず、目を引くポイントがあって。その上で「なんかメンバーの個性強くない?」ともっと有名になっていったらいいな。
ー個性というのはパフォーマンス面で?
それもあるんですけど、私たちって多分アイドルでは珍しく、全員ぶりっ子じゃないんですよ。アイドルには必要というか、1人はいるじゃないですか。でもそういう人がいないんですよね。fishbowlってアイドルなのかな?ってくらい(笑)
「特典会で1対1で話すと面白いけど、ライブかっこいいよね」みたいな感じになってほしいですね。
ー2人が加入してパフォーマンスはどうなっていくと思いますか?
やっぱり、ザーラのダンスが上手いのですごく映えますね。
ザーラと私の動きがぴったり揃うことも多いので、見ていてもめっちゃ気持ちいい。
こころも、踊ってる姿をシルエットで見てもこころだと分かるぐらい、他の人にない自分だけの踊り方を持っている。それが可愛いんですよ。加えて歌も上手いので、すごくいいなって!ライブをやるのが楽しみです。
ーはるねさんにとってファンはどういう存在ですか?
わたし、みんな大好きで。
ライブに来てくれるのも、特典会で話しに来てくれるのも、SNSで感想書いてくれるのも、ぜんぶすごく嬉しい。自分にもなにかできないかなと思っていて、ライブの最後にバイバイしながら捌けるときも、できるだけ会場にいる全員と目を合わせようと最後まで粘ったりしてます。
ー自分のファンだけじゃなくて、ライブに来てくれてる人全員にってことですね。はるねさんのファンはどんな人たちなんですか?
頭おかしいです。
オタクは推しに似るって言うじゃないですか、たぶん似ちゃったんですよね…。おかしい人が多い。
あとはやっぱりみんな、パフォーマンスが好きって言ってくれる。私のダンスをすごく見てくれていますね。
ーはるねさんは静岡にずっと住んでいたいと思いますか?
めっちゃ思います。
東京怖いところ多いじゃないですか…!ライブハウスの近くとか特に…。いつもそこから静岡に帰ってくると落ち着く。
地元で歩いていると、畑を耕している人に「おかえり~」と声をかけられることも多いです。御殿場の人は優しくて気さく。
人も優しいし、空気は綺麗だし、富士山がよく見えるところが好き。
朝起きて、窓開けて、毎日富士山!なんです。
ーこれからどんな活動をしていきたいですか?まずは個人から。
1人のお仕事ももっとやりたいんです!
モデルとしていろんなところに出てみたい。グラビアは絶対嫌なんですけど…。K-POPのアイドルが色んな雑誌やイメージモデルをやっているのが羨ましくて、憧れです。自分もやりたい!
ーグループではどんな活動をしていきたいですか?
今度CSテレ朝の「アイドルお宝くじ」という番組に出るんですが、こういう企画への参加や、地上波の番組にもっと出れたらいいなと。あとはいろんな静岡の企業とも、もっとコラボしてみたいです。
fishbowlとのコラボがキッカケで、静岡をより知ってもらいたいなって思っています。
ーお披露目のJR貸切列車のイベントについて、どんな気持ちですか?
いつも、静岡から御殿場までJRの列車に乗っているんですが、終電に近づくと乗客も少なくてほぼ貸切状態なんですよ。
この前、そのガラガラの列車内をスマホで撮ってみたんです。「ここ全員ファンになるんだ…!」と考えたら、それがほんとに不思議でしょうがなくて。まだ信じられないぐらい。楽しみです!
ー新体制初ワンマン「テンセイ」についてはどうでしょう?
今必死こいて、みんなでダンスや歌割りを練習しています。
「新しいfishbowlは全然違うぞ!!」というのを見せるので、絶対来てください!
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