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【蝶毒】プロローグから考える「一人称の面白さ」

■初めに

結論から言います。

乙女ゲームのヒロインの一人称の語りって、
実はものすごい発明だと思うのは私だけ?

だって、プレイヤーは全部知ってて、
ヒロインの目で世界を見ながらも色々と物語の裏を考えられるんですよ?

こんな感じです。

乙女ゲームプレイヤー、
また、ゲームに限らず、
色々な作品に日々触れている人類からしたら
当たり前のことですが……

今一度言語化しておきたく、書いている次第です。

「蝶の毒華の鎖」のネタバレを含みますので、
ご了承ください。


■一人称について

改めて説明します。

蝶毒はほぼほぼ野宮百合子だけの視点で語られる
いわゆる「一人称」の物語です。
(正確には三人称的一人称、だったはず)

そのため、百合子の視点からは「見えない側面」が多く、
描写されない部分も多分にあるわけです。

しかし我々プレイヤーは様々なルートをプレイし、
蝶毒の本当の設定、
人物の秘密や気持ち等といった、

蝶毒の世界を徐々に知っていきます。

話としては百合子の目で見つつも、
プレイヤーは同時に、
世界の裏の姿も考えられます。

これが、特に乙女ゲームにおける
一人称の面白さだと思います。

■具体例(主観強め)

一人称の面白さについて、
以下にひとつ、
プロローグを中心に具体例をあげます。

が、
真島芳樹大好き人間としての
(肯定的な)偏見が入っております。

先ほどは例といいましたが、
あくまでも感想の一つとして、
話半分にでも読んでいただければと思います。

・夜会の表と裏

百合子の誕生日パーティーと称した夜会が行われます。

それは百合子にとって、
父が用意してくれた大切なものです。

しかし、赤の他人からしたら
借財まみれの家の必死のあがきにしか見えず、
滑稽でしかないと言及されています。

しかも同時に
その裏では真島が復讐に走るため、
三郎に指示を出しています。

・真島の本心についての想像

裏で奔走し続けてきた真島は、
そんな姿を愛する人(百合子)に
見せるわけもありません。

事実、作中では真島の怪しいそぶりは
各攻略ルートの最後の方でのみ言及されています。

しかし、
自分の主観ですが、
多分、真島はあの夜会の日に
百合子を連れ去りたかったのだろうと思います。

でなければ、自分の部屋から屋敷へ
百合子を帰す提案をする際に

少し間を空けたり、
語尾が掠れたりはしないと思います。

(語尾の掠れについては、
イヤホン等で聴くと分かりやすいと思います。
自分の主観なので、あくまでも「そう感じた」と
しか言いようがありませんが……)

これは、真島大好き人間の自分の考えすぎでしょうか。。

■終わりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

蝶毒について、ネタバレ前提にはなりますが、
他にも考えてみたり呟いたりしています。
良ければご覧ください。

ミスを見つけたり、
感想等ありましたら、コメントしていただけると嬉しいです!!!

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