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お魚さんのJOPTGF2022体験記

みなさま大変長らくお待たせ致しました。T3sのヤベー奴です。

お前らこれが読みたかったんだろ~??

ということでJOPTGF2022の体験記を書いていきたいと思います!
前々回の有明で華々しい?JOPTデビューを飾った僕の2度目の挑戦が始まります。
T3sをライト5betし、そのあと2時間ちょっとで飛んだ時のnoteを書いたあたりから、北陸ポーカー界隈で軽く有名人?になってしまった(うぬぼれるな)僕は今回も北陸勢の皆様からスーパープレイを期待され、その度に「また変なハンドでめちゃくちゃしてすぐ飛んできますよ~」と笑いながら答えていました。

ですが!今回はひと味違うぞというところを見せたい!とひそかに思い続けていました。目指すポジションはクラスに1人はいた「俺全然勉強してね~わ~」といいながらサラッといい点数をとっていたような奴です。
そのために、どうせすぐ飛んじゃうよ~と保険をかけ、ハードルを下げ、うっかりDay1を通過した日には「あれ?ムロタク凄くね?」と言われるように伏線を張っていました。今回は前回と違い2権利持ってスタート出来る。序盤に意味のわからないことをしなければよっぽどのことがない限り即飛びはしないでしょう。皆には申し訳ないですがここはウケを狙うよりも本気で勝ちを目指します。


まずは300BB持ってる最序盤。ここは大人しくテーブルの人達がどんなプレイヤーなのか、自分よりも格上なのか格下なのかをしっかりと吟味していきます。かといって慎重になりすぎる訳ではなく、いつも通りのプレーを心がけます。人間ピオソルバーと呼ばれたムロタクのセオリックかつオプティマルなプレイで淡々とチップを積み上げていけばいいのです。






ところでオプティマルってどういう意味ですか?



そうこう考えている内に司会の方の「Shuffle up & Deal!」(←なんかかっこいい)の合図とともにJOPTGF2022メインイベントがスタートしました!早くポットを取りたいと逸る気持ちを抑えてまずは人間観察です。

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と思っていた2ハンド目にいきなりチャンスが訪れます。SBからKTsが配られました。幸先がいいじゃないか!と思っていたのも束の間、UTGの方からオープンレイズが飛んできます。


なんだ、オープンが入っちゃうのか…残念だな…降りなきゃな…歯を食いしばれ…               けどアンティがあるぞ…?人間観察するためにも自分がコールしてポストフロップの傾向を探った方がいいんじゃないか…?というよりそもそも降りる必要あるのか…?








もう辛抱たまらん!「コールします!」

冒頭で真面目に勝ちに行くとかなんとか言ってましたが安心してください。人間の本質なんてそうそう変わるものではありません。       しかしBBの方がそんなぬるいプレーは許してくれません。すかさず3betを叩き込まれあっさりとKTsを降ろされてしまいました。いきなりマイナス3BBです。そのあとBBの方とUTGの方がバッチバチにやり合って2人ともJJをショウダウンしていました。ハナっから自分だけ蚊帳の外でした。


やっぱり序盤だけあって皆ハンドレンジは気持ち固いんだろうなというのを再認識しました。こんな最序盤に4betくらってAKとQQ降ろせるかも!とかいってライト5betするなんてただのバカだろというのも痛感させられました。流石に痛い目は何度も見たくないのでしばらくは大人しくすることにします。


テーブルを眺めること2-30分。あれ?このテーブル割と美味しいぞ。上手だなと思う人は2人。それも席は離れているのでぶつかるのを避けるのは割と簡単。そして3人程は自分よりも明らかにポーカー不慣れだな?と思う方が。ポジションを取られてるお姉さんもかなりタイトでバリューヘビーな打ち方をしているので彼女の強ベットを警戒しながらプレー出来ればやってやれないことはないぞと思いました。そして幸運な事に右側のポジションを取っている方があからさまなルースパッシブなコーリングステーションに分類されるプレイヤーでした。右の方にはバリューベットを打つ時は普段より高いサイジングを、そしてレイズが入ったときはほぼほぼナッツ級だろうからしっかり降りることを意識してプレーしていきます。                                               それをしっかりと意識した上で、自分の中で会心のバリューベットが出来たなってハンドがあったんですが、それを書いても全く面白くないと思うのでやめておきます。どのくらい面白く無いかと言うと、「俺この前パチンコで5万勝ったんだよ~」って話くらいつまんないです。どうしても聞きたい!と言う方は僕に会ったときに「会心のバリューベットって何?」って聞いてください。




だいたいのテーブルのイメージは掴めましたが、中々機会に恵まれずハンドが入ってもボードとの巡り合わせが悪くKKを3回チェックコールし吐きそうになりながら小銭を稼いだり、ターンでナッツストレートを完成させたにも関わらず、相手のブラフを引き出そうとターン、リバーとチェックしたらそのままチェックバックされてナッツをショウして気まずい空気が流れたりとしている間に、ブラインドは上がっていくのに点数は増えないモヤモヤした展開が続きます。

そんな嫌な流れの中でAKがKQに負けてしまうバッドビート。今まで辛うじて保っていた原点の30000点を割り20000点強にチップを減らしてしまいます。そこからは長い間平行線。ブラインドも300/500/500まで上がります。まだまだ40BBもあるし戦える!と思っていたのですがトーナメント開始時にいた自分がチップを取りやすそうだと思っていた相手を他の上手なプレイヤーが全て奪って行ってしまい自分以外のスタックがアベレージの1.5倍から2倍強になってしまっていたのでもう40BBしか無いじゃん!という状況になっていました。(この時自分はアベレージの半分くらいのスタック量でした。)


そんな状況を打破したい。という焦りからかこの男暴挙に出ます。ブラインドは300/500/500当時のスタックが23000点程でした。SBの自分に配られたハンドはT♠️7♠️。BTNまでフォールドで回って来たので2ギャッパースーテッドは自分の中ではコール以上のアクションは確定。今回はリンプしてレイズにもコールするアクションラインを取ることに決定。35000点持ちのBBのタイトなお姉さんもチェックしフロップへ…

この何気ないリンプポットで地獄を見ることになるのをこの時のフィッシュムロタク選手は知りません。

Frop  pot1500 A♠️K♣️8♥                                SB(HERO) check                                                    BB  bet500                                                              SB Raise1800                                                        BB Call

フロップはAK8のレインボーどっちが明確に有利とかは自分はピオソルバーでは無いのでわからないですけど、SBのリンプレンジにAA、KKはあるけどBBのチェックレンジにAA、KKは無い。というのを偉い人が言っていたのを覚えていたので「あ!俺に有利なフロップじゃん!」と思っていました。それでも現状ただのTハイでストレートとフラッシュのバックドアはあるけれど余りにも遠いのでチェックを選択。するとBBの方が1BBをベット。さっきも書いたと思いますがこのBBのお姉さんはかなりタイトでバリューヘビーな方だったのでこのベットはおそらく何かしらヒットした。そしておそらくバリューヘビーな方なので、Aのウィークキッカーが濃厚だろうと判断しました。

「あれ?なら弱いAってこっちのレンジで押し切れば降ろせるんじゃね?」

そう考えすかさず3倍強のチェックレイズ。ブラインドヘッズで大切なのは「いかにすっとぼけられるか」です。これは偉い人の格言じゃなくて魚の思い込みです。BBのお姉さんも思わぬアクションに首をかしげます。小考してコールを選択。この時点でKxはほぼ消えたんじゃ無いかと推測します。

Turn pot5100 2♠️                                                  SB bet3600                                                            BB  Call


ターンは2の♠️。A2にはツーペアを作られてしまっていますがこちらにはフラッシュドローが付きました。そもそも2はラグ。ならば引き続き強いアクションをしてAのツーペアになってない部分を降ろしに行きます。5100点のポットに3600点のベット。ここをコールされてもリバーは打ちきるんだろうなと覚悟も決めました。


River pot12100 4♦️

く、苦しい…フラッシュは完成しなかった。4は当初降ろそうとしていたAウィークキッカーがツーペアになりそうなカード…ここまでか…

いや?でも相手がA3.A5.A6ならブラフ決まるんじゃね?降ろせるAxがこれだけあるなら打ち得じゃん!

などと供述しており魚はリバーもベットを継続する模様です。さて問題は額です。生半可なベット額では降ろせないのは明白。ナッツを降ろす勢いでポットにチップを叩き込みます。この瞬間だけは何度味わっても怖いものです。


Tハイだぞ…                                                          コールされたらみっともないって…                というかお前またT絡みのハンドでめちゃくちゃやんのかよ…                                                だいたいまだ昼の2時過ぎだぞ…                      このポット落としてもまだ戦えるって!




「オールイン」(17200点ポット1.5倍)

言ってしまった…もう戻れない…これコールされたらショウダウンしたくない…JOPT終わりたく無い…降りろ降りろ降りろ降りろ降りろ降りろ!!!!!!!

色々な後悔がよぎりますが僕はこのT7sと心中することに覚悟を決めました。後は相手の方がこのポットでスタックを半壊させても良いという覚悟を見せるかどうかです…半年前にも似たような文章を書いた記憶があるのは気のせいでしょうか…?



少し首をかしげながら相手の方が取ったアクションはフォールド!やりました!相手のハンドは見てないけど絶対僕より強いハンドを降ろしました!そしてこの瞬間僕の肩書きも「T3sのヤベー奴」から「T7sのイカれた奴」に格上げ???です!

命からがらこのポットを獲得することが出来ました…そしてその時にふと気付いてしまいました。これだけ命を懸けたのに手に入ったチップはおよそ10数BB。

なんか割に合わなくね?

ということに…。                                                  そしてこのポットを皮切りにスタックは右肩上がり…ということはなく、400/800/800までブラインドが上がっても横一線のまま推移し、最後のハンドはJJをオールインしたらQQにコールされあっさりと飛んでしまい、飛んだ時間中途半端、飛んだ内容も中途半端というJOPT芸人を名乗るには余りにもお粗末な最後を迎えてしまいました。もはや悔しいと言うよりもダサいなぁ…という感想しか出てこないメインイベントとなってしまいました。



JOPTに出るよと言ってから北陸の皆さんに「また面白い話聞かせてよ!」「note期待してるよ!」と声をかけていただいたのに、こんなしょっぱい結末で終わってしまいがっかりされた方もたくさんいらっしゃると思います。「今回は」こんなラストになってしまいましたが、JOPTはこれからも続いていくと思うので引き続き北陸のJOPT芸人として頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!


ここまで読んでくださりありがとうございました!











P.S.「T3sは決してマイハンドではございません!これだけははっきりと伝えたかった!」

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