文書レビューを頼まれたら…チョット味付けを!
提案書、報告書、論文など、文書やドキュメントのレビューを依頼されたとき、まず、どこからチェックするか?
私は、
① 見た目はキレイか
② 全体の構成=ストーリーになっているか
└ 起承転結の場合は、起承転がすべて結に向かっているか…など
③ 全体を通して論理矛盾はないか
④ 伝えたいことが明確か、強調されているか
⑤ 可能な限り具体的、定量的か
⑥ 誤字・脱字はないか
です。
まずざっと眺めてみて、フォントや文字サイズが不統一、図表が見にくい・わかりにくい、行頭が揃っていない、色使いがイケてない・目がチカチカする、などがあると中身を読む気も失せ、①がダメだったら即、差し戻し!
というわけで、レビューの第一歩は、作者の〝感覚〟というか〝センス〟だと思うわけです。
〝論理的〟に確認するのは②から。
ただ②がダメだったらやはり差し戻し。だって、そもそも人に伝えるドキュメントとして論外だもの。
①②がクリアできたら、③④⑤⑥はまとめて確認。
目を通してみて、「あれっ、何が言いたいんだっけ?」とか、「なぜそのような結論に結び付くんだろう?」など、論理的に混乱や矛盾があると、やっぱり人には伝わりません。
要は、まず「森=①」をみて、「木=②」をみて、それから「枝=③④⑤」→「葉=⑥」をと段階的に細部をみていく感じ。
さて、①〜⑥がクリアできたらそれで十分なんですが、ただ、面白みに欠ける。そこでもうひとつ味付けを…
⑦ いい意味で期待を裏切る遊び心や考察、オリジナリティが含まれているか
こういうのがあると、なんかニンマリ、嬉しくなります。
①~⑥に加えて、「花の香り=⑦」を感じる…ということでしょうか。
ただ、レビューはある意味、意見・感想なので、最終的には作者が自分の言葉で表現してほしいです(ただ言われた通り修正するのではなく…)。
私も、作成したドキュメントではこれら①~⑦を意識しているつもりですが、どうしても「独りよがりではいか」「自分では気づかない落とし穴はないか」「冗長ではないか」などが気になるし、なにより「キチンと伝わっているか」を検証したいので、レビューを依頼することがあります。
このとき、レビュアーから⑥だけが返ってくると、「お願いする人を間違えた」と思いますね。
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