子供とAIと調べ物学習
AI。アイじゃなくて。エーアイ。凡人の私にはあまり関係ない話かと思いきや、身近になってきた。きっと知らないうちにAIに助けられているかも知れない。難しい話は分からないが、だいぶ身近で困ったことが起きている。それは子供の調べ物学習に影響が出ているという話。
ほんの5年ほど前。息子6歳の頃は、好きなYouTubeといえばレゴの開封組み立てとか、車のアニメーションとか、何も心配無いものだった。今高学年になって、スポーツ系の動画を好んでいる。それは良いのだが、関連するのかしないのか、ショート動画の中に、AIが作ったであろう本物ぽい動画が流れてるくる。AIが作ったとは言え、人がアップしている。その目的は興味をひいて収益を得たいという魂胆が見える。たとえば
「このあとの展開に誰もが驚いた。あなたもそのひとりになるかもしれません。信じられない物語はこのあとに。」
という少し変な日本語の不思議なアナウンスと共に、それっぽい歴史資料、、ぽい、もっともらしい画像の寄せ集めが流れる。子供は興味をそそられる。ミステリーとか不思議現象が好きだから。それを真実だと思い、私に説明してくる。でたらめな歴史なのに。これは困ったと思った。息子にしっかり話さなきゃいけない。
もう一つ心配がある。ネットで調べ物をする時に、子供は記事を読もうとせず、画像検索から入る。たとえば「きれいな鳥」と画像検索すると様々な鳥が出てくる。その中にありえないデザインの鳥が出てくる。しかし私が知らないだけで世界にはそんな鳥が居るかも知れない。その画像からリンクへ飛ぶと、AI art と書いてある。これは判断がつかない。子供が信じてしまうのは仕方がない。ではどうすればいいのか。親としてネットに転がるAIの画像や動画とどう付き合えばいいのか、教えなければいけない。
《息子への伝え方》
デジタルネイティブ世代の息子は、親からネットを否定されることを嫌がる。言い方を気をつけなければいけない。
私はこう伝えた。
「もしネットで調べ物をして、おや?と思ったら図鑑などの書籍で裏付けをしたほうが良い。ネットで判断がつかない時は、はじめから本で調べ物をしたほうが良い。これから図鑑とか本の資料価値が上がるよ。」
こんな感じ。息子は実物の本より、ネットの膨大な知識のほうが価値があると思っていた。でもAIにひっかき回されている現状ではそうも行かない。
これから息子には正しく学習してほしい。本を作る方々にはほんとに感謝している。いくらネットが発展しても、本は永遠に不滅であってほしい。
AIはまだまだ発展の渦中にあるので、慎重に使ってゆきたい。