見出し画像

仔猫のレスキュー!

 2022年の春、実家である会社の敷地で可愛がっていた猫達のそう、子育ての季節!  毎年、仔猫達を連れて親猫が餌を食べに来るのだが、今年の仔猫は病気だと一目で判る。

 どの仔も顔が真っ黒。風邪をひいているのだ。鼻水のせいで泥汚れが付き、目も同じ様に汚れるから、黒っぽく見える。見かける度に心がざわざわし続ける。風邪は仔猫達に取って、命取りになりかねない病気なのだ。

 ある日、仔猫達に接近する機会が訪れた。勿論、親猫は私を見るなり猫達を連れて急いで逃げる。だが一番手前で餌に気を取られていた仔猫は逃げ遅れた。とっさに私は手を出す、つまむ、抱く、1匹保護出来た!早速、会社の敷地にある私の家へと連れ帰り、可哀想だが、おばあちゃん犬のリィリィにねぐらのケージを譲ってもらうと、その中に保護猫を入れる。

 当然、小さい体の毛を立たせて、シャーシャーとを私を威嚇してくる。私は彼女を仮に①番と名付けた。不用意に名前を付ける事は、愛着が湧き里親さんを探せなくなる危険性が高い。私はすでに3匹の猫を飼っていた。

 暫くは鳴き続けていた仔猫①番も、美味しい餌をあげると懸命に食べ、少し大人しくなった。そして、夜になり、私も仔猫も眠りに就いた。ところが、夜中、私は①番の鳴き声で目を覚ます事になる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?