見出し画像

前向きなネガ

 七夕伝説は知っている人も多いと思う。遊んでばかりいて働かなくなった織姫と彦星の話。ちゃんと働けば七月七日にだけ会ってもいいよというやつ。願掛けの文化は自分の聞いたこの神話にはなかったと思うから軽く調べたけど、中国の方の伝統が始まりらしいね。機織りをする織姫にあやかって裁縫技術の上達を願う風習があったらしい。それがだんだんと技術向上全般の願いになって、今では幅広いお願いごとをするようになったとか。賢くなった〜。やはり気になったことはなんでも調べるのがいい。
 君たちは星に願ってみたりしただろうか。曇っていたり街が明るくて星が見えなかったり、いろいろあったかもしれないけど、少し意識して願掛けをした人もいるだろうか。僕は布団の中で過ごした、眠気に抗えなくて。気が付けば七月七日は終わっていたな。昔から季節のイベントには疎くてただ過ごして終わることが多い。
 ……と、思っていたけど、せっかく日記があるから頑張って願いを書き出してみようと思って今これを書いた。数時間遅れだけども、年に一度の再会に喜んだ織姫はまだ彦星と酒でも飲んで楽しくやっているんじゃないか?朝六時くらいまではまだ七夕ということでいいんじゃないか?そんな気持ち。

 感動できるような作品を作りたい。そのための努力を努力だと思わないまま続けたい。できればあらゆる創作を見て自分のものにしたい。そういう機会を作っていきたい。
 もっと生活をよくしたい。少なくとも食事に困らないようになりたい。趣味を楽しむ余裕は持っていたい。
 人とできるだけ関わりたくない。余計な気を遣ったり、遣われたりしたくない。相互不理解を自覚してもなお一緒にいられる人には傍にいてほしい。
 あと、煙草そろそろやめたい。

 今年が、もう半分終わった。何も成していないまま終わりました。中途半端でやめたこともたくさんある。半分しか過ぎていないのに心残りが多くて、半分も過ぎているのにきちんと管理できているものは少ない。やばくないか?(やばいよ)
 そんな感じだから、新しく何かを願う余裕、本当はあまりないんだよな。現状維持で精一杯なんだ。夢、目標、希望、願い、望み、このあたりの言葉は難しくてよくわからない。何が違うんだろう、明日のことすら不安だからよくわからない……。書き出してみた願いのうち、どれだけ実現できるだろうか。今を生きるのに本当に精一杯だ。今のために生きてる。でも今というのはすぐに過去になってしまうから、そんなもののために生きるより、こうなりたいと願った未来に向けて近づくような生き方をしたい。したいとは思っているぞ、というお話。
 いやむしろ、積極的に願わなかったから、終わったものにばかりに意識を向けてしまっていたのか?生きる希望と願いはどちらが先に生まれてくる?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?