パンを焼く時間がない

ここ数週間、パンを焼いていない。

リモートだった仕事が、元に戻って毎日朝から晩まで働き詰めで。家に帰るとバタンキュー。ごはんを作る気力もわかず、外で食べることも増えた。そしたらからだが悲鳴をあげて大変なことに。オーバーワークと不摂生。こんなんじゃいかん、とばばめしを作った。

届いた新米の玄米をおなべで炊いて。しっかりだしをとった味噌汁。さつまあげと根菜の煮付け、高野豆腐と干し椎茸のにしめにれんこんのきんぴら。子どもの時に食べていた祖母のごはんみたいだから「ばばめし」。

疲れがとれずずとだるくて、消化不良でおなかがはって辛かったんだけど。これを食べて朝起きたら、びっくりするくらいすっきり快調。今までの不調がなんだったのか、というほど。玄米の効果がてきめんに。

ここ一年ほど、ほとんど玄米を食べていなかった。麦飯にはまっていたのと、白米の炊き込みご飯がおいしくて。でも、じぶんの体には玄米が必要だったんだなと今回痛感した。玄米を食べはじめたのは7~8年前。食欲が旺盛すぎて、食べる量をおさえるには少量で満腹感が得られる玄米がいいと聞いたから。鋳物の鍋で炊く。秋田に伝わるびっくり炊きという方法で。簡単にいえば、二度炊き。一度普通に炊いたら、そこに一回目と同量の冷水をぶっかけてもう一回炊くだけ。温度差で玄米の外皮がばりっと破れて柔らかくて消化のよいごはんに仕上がる。とてもおいしい炊き方。

時間を作ってパンを焼きたいが、とりあえずしばらくはばばめしで体調回復に務めるべし。

パンもすきだけど、じぶんの体は米と味噌と野菜が合っているようだ。調子を崩したら、幼い頃に食べたものを。