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舞台 FIDUCIA(感想編)

8月4日にパフォーマンス プラス ピエロさんの舞台 「FIDUCIA」の「表」編と「裏」編を続けて大塚の萬劇場へ観に行きました。

マフィアを舞台にそれぞれの生き様を描いた物語。
孤児たちが苦しみから抜け出す為、野望の為…
それぞれの信念に基づいた、眩しいぐらいの熱い情熱をもって生きる。
しかしそこには「信頼」が無ければ…

自分でフライヤーに加えるなら、こんな感じでしょうか?

ただ今回、僕個人としては、あまり難しい事は考えず、ただただ楽しくエンターテインメントに徹してワクワクした舞台だったと感じました。

もちろん底辺に流れるテーマを感じ取りつつ、アクションや笑い、そして感動を豪華な顔ぶれで届けてくれたと思ってます。

「なるほどこれが本公演か」と(笑)

表・裏を両方とも(同日に)観ることができたのは幸運だったと思っています。どちらか一方だけでも十分楽しめると思いますが、裏を観終えるとやはり両方観て初めて理解でき完成するものだったんだとの思いを強くしました。

表では唐突なセリフだったり人物の豹変ぶりがいまひとつ理解できなかった点が、裏を観ることで氷解する。その割合が想像以上に大きかったからです。

たとえば、表でのカルロの変節ぶりが裏で悲惨で辛い経験をしたからだった、とか。

(余談ですが「裏も観て良かった、表の疑問が解けた」とクイクラの三吉織乃さんに伝えたら「カルロでしょ!?」と嬉しそうに即答したのが印象的でした)

他にも細かい「怪我の理由」とか「死んじゃってたの?」とか、表では「?」を残しつつ結末を迎え、裏では途中所々出てくる表と「同じ場面」で経過と時系列を確認しつつ「同じ結末」に向かうのは快感でもありました。

あくまで個人的な感想ですが、表⇒裏の順番で観た事も良かったのかもしれません。

-◇-

今はこういう言い方避けた方が良いのかもしれないけど、女性陣は華やかで力強く、男性陣はおじさんの僕が見てもカッコいい。

セシリア、ウィル、カルロそしてダンテ。このあたりがカッコいいのは言うに及ばずですよね。後半で見せた"野太い声"で迫力のあるセシリアが好きです。

表のヒロイン エレナと裏のヒロイン ビアンカ。キャラクターの違いが表裏ストーリーの色の違いにも出ているのでしょうね。特にビアンカの存在は裏編で涙する理由になりました。

そんな中、これもまた避けるべき表現なのかもしれませんが、あえていちばん「漢」だなと感じたのがパオロ。実は登場人物の中で最もカッコよく魅力的に感じました。戦闘能力も高く、ソフィアの最後の「命令」(=託された願い・想い)を忠実に守るところは敬意を払うべき人物と見ています。

もうひとり、こちらは役者さんの魅力も含め気に入ったのがマヌエル。登場の瞬間はビジュアルで気になったのですが、その後のアクションで戦闘能力も高く、軽口をたたいて相手を挑発して戦うタイプと判ってからはキャラクターとしても役者さんとしてもストーリーの中で自然と追うことに。

-◇-

主題歌「Mission」に乗せて披露されたオープニングと、キャスト紹介を兼ねたエンディングで披露されたダンスのカッコいいこと!これを表・裏それぞれに加え当日はダンスイベントもあったので再度観ることができた(クイクラの生歌付き!)のは最高でした!

チケット予約した時点では上演時間が判っておらず、直近になって140分と知った時は「長っ!1日に2本見て体力的に大丈夫かな?」と(自分は観るだけなのに)少し心配だったのですが、まったく杞憂でしたね。

特に2本目の裏は一度表を観たとはいえ「あれ?もう終わりに近づいてない?」と、あっというまでした。

繰り返しになりますが、「豪華絢爛」まさに華やかでお祭り的な舞台でとても楽しかったです!

出演俳優さん、スタッフさん、制作に携わった方々、熱く素敵な舞台ありがとうございました!

(やまっくす)


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