友だち100人できるかな

一年生になったら友だち100人できるか考えておこう。友だちってなんだっけ。

顔と名前を覚えていて、相手が困っているときに力になれるひと。自分がなにかするとき応援してくれるひと。それでよければドブ板選挙をして握手して回れば1万人でもできるはずだ。でもそれは支援者であって友だちではないといわれたらそんな気もする。支援者よりもっと深いのが友だちだろか。

放課後にまいにちサッカーをする人は友だちかも。集まれば21人いっき増える。クラブチームに入ればさらに21人、あるいはもっとだ。顔と名前を覚えていて得意と不得意がわかって、チームになればいっしょに戦えるひと。遊び仲間がいっぱいいると胸を張っていえそうだ。

そうそう、顔も名前も知らない友だちもいた。ネット上でお互いの作品を批評し合ったり、日々いま何をしているかを共有してる相手。何時間でもいっしょにネットゲームをする人は顔と名前を知っているだけのクラスメイトよりずっと深く繋がっている。

いやいや小学一年生の話だった。一年生の友だちは目をきらきらさせながら遠足にいったり、お腹をぐーぐー鳴らして給食を食べたり、胸にわくわくを詰め込んで校庭で遊んだりする子らのこと。

自分みたいな子供がこんなにいっぱいいるんだとお互いに驚くような100人。隣になればすぐおしゃべりできる100人。助け合ったりしないだろうし戦ったりもしない……でもなんだか存在そのものが嬉しい100人。

近くに住んでるというだけで集まった子どもたちから世界がふくらんでいく。そんな友だちなら100人できそう。楽しみになってきたよ……!

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