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指揮者は年収六億で、味噌と少しの生姜を食べるし、西に本気のマタギがいれば、東になんちゃらかんちゃらで、そういう踏み絵を私は踏みたい

 ウッドフォードリザーブと炭酸を混ぜて飲んだら首を寝違えた。無茶苦茶痛い。よく寝違える。『誰かの日記』の校正が佳境に。大変だこれは。

 格ゲーマーのみなさんが自粛期間中に始めたProject Winterが最高におもろくて、八人の関係性とかを知ってる人じゃないとおもしろく感じないのかもしれないけど、とにかく凄まじくおもしろい。トッププレイヤーのおじさん達の我の強さ。そしてポンコツ具合。統率の取れなさ。混乱。ただ論理的思考を使う人狼そのものの部分は異様なぐらい鋭敏。その共存。格闘ゲームってやっぱり知恵比べ的な部分が多く占めてるんだな、と思わされる。反射神経が大事なスポーツっていうよりは、将棋とかの方が実は近い。
https://youtu.be/ysrvdWM59wU

 SNSを見ていると本当にイライラする。ダメだ。自分のホームページを作りたいんですが、どなたか格好良いホームページを作れる方とかいないでしょうか? もちろんお金もお支払いするので。知ってる方とかいたら、ご紹介頂けると助かります。もしくは、「やったことないけどお金もらえるなら勉強してやってみます、かっこいいの作れそうだし」みたいな人がいたら。そんな人いたら凄いな、超嬉しい。

 脚本&出演を務めました映画『アボカドの固さ』、仮設の映画館での上映終わりました。ありがとうございました。次は映画館でお会いしましょう!みなさんの感想聴きたいです。俵万智さん凄かったなぁ。『誰かの日記』のこと褒められたの、震えたなぁ。
https://youtu.be/5Oj6abdaIb4

 第三回笹井宏之賞に向けてちまちまと短歌を書いたり、小説も書いたり、フヅクエのみんなと日記を交換したり(https://fuzkue.com/entries/946)、天鳳をやったり、ストファイをやったり、iPhoneの機種変更したり、ストファイのためにインターネットの工事を頼んだり、エアコンから大量の水がドバドバ出てきてブチギレたり。何か生活が順調に行くことをデフォルトに設定してるからイライラする。寝違えるしエアコンも壊れるし不動産屋と揉めたりもするよ。それがむしろ普通なのだと、いつまで経っても体の芯まで理解の油が及んどらん。いとも簡単に怒る。格ゲーマーのみんなのProject Winterを見ていて、俺がウメさんにやたらシンパシーを感じているのはその我の強さというか、信じてるものをとことん信じるその姿だった。そうなるとどんどん排他的になる。そこが共感のありどころだった。俺は芥川賞を獲るつもりでいて、そのことをここにこんな風に簡単に書けてしまうし、そのぐらい液晶画面を濾した言葉には体重の掛け方がわからない。読むときも。というか紙だろうとなんだろうとこのぐらい舐めた態度の方が素直なのかもしれない。自分が素直になれることを考えた時に、失礼な態度を取る方が相手にとって好ましいものならば、それは失礼である方を選んだ方がいい。勤勉でありたくて考えて考えて不勤勉になる時もあって当然だし、筋肉はダンベルを持っている時につくんじゃなくてそのあとの休んでいる時につくものだった。

 ドライヤーをしながら考えていた。ラジオにメールを送っていた二年半ぐらい、月に二十通ぐらい採用されていたから、年間で約二百五十通。あの時の熱中と、その数の不確かさ。俺にはこれしかない、と勘違いして、それは本当に勘違いだったとわかった今、正解を選んだのに妙に虚しく、エネルギーっていうのは膨大な勘違いから産まれてくるものだと思う。大きく間違えたり激しく逸脱する心が、まだあるよね、大丈夫だよね、あるある、いつでもぶっ殺すぞクソが、と思いながらドライヤーを切った。そうだった、俺はバナナマンに会いたくて、ラジオにメールを送るのをやめたんだった。あの二年半の時速百二十キロの寄り道が手元に引き寄せたクリーム色の長い蝋燭みたいに今も俺を確認させる。

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