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vol.44 医療界の雄・上場16年で売上高87倍&株価92倍のエムスリーとは?

こんばんは!
たかみんです!

国内医師の9割が登録するサイトを運営するなど、医療業界の雄として株式市場でも注目を集めてきたエムスリー。

Forbes「世界で最も革新的な成長企業」で5位(日本企業の中では1位)に選出されるなど世界からも注目を集めています。

そんなエムスリーについて解説していきます。

エムスリーはマッキンゼー出身の谷村社長が2000年に設立された企業です。

当初は医薬品マーケットで影響力の強い医師を囲い込むm3.comポータルを活用した、製薬会社向け医薬品マーケティング支援「MR君」が主力事業でしたが、現在の事業領域は医療全般と言えるほど幅広くなっています。

その事業は
✅医薬品マーケティング支援
✅治験支援
✅医師キャリア支援事業
✅医療機関向け経営サポート
と様々です。

今回はその中でも主力事業である、医薬品マーケティング支援事業を中心にお伝えします。

この事業では、エムスリーが運営するサイトm3.comが主軸にあります。

m3.comは医師などの医療従事者が無料で使用できる登録制サイトです。

医師はm3.comを通じて医療ニュースや文献情報などを得ることができ、2005年の上場当時9.7万人だった会員数は今や28万人と医師全体の90%が登録している巨大プラットフォームとなっています。

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画像のとおり、このプラットフォームの収益源が製薬会社や一般企業のサイト利用料です。
これらの企業は、サイト利用料を払うことで医師にダイレクトにアプローチできるというメリットがあります。

その中でもエムスリーが創業した当時から収益を支えてきた事業がMR君です。

MRとは医師に対して医薬品情報の提供と収集を行う職業です。全国の医師の元へMRが製薬会社から赴いて、自社の新薬の営業を行ってきました。

しかし、多忙な医師の元へ直接営業することは製薬会社と医師双方にとって無駄が多いものとなっていました。

そのため、MR君を通じたオンラインでの営業が導入されることで双方がメリットを享受し、特に製薬会社は営業コストの約90%に相当するMRの人件費を大きく削減することにつながりました。

医師会員数が増えるほど、製薬会社とって魅力が高まり多くの製薬会社が参入、より多くの情報が集まることで、

さらにm3.comの有用性が高まるという【ネットワーク効果】によって、エムスリーは強固な顧客基盤と巨大な参入障壁を作り上げることに成功したのです。

またエムスリーは現在、米・英・中・印など諸外国に進出し、世界の医師の約50%を抱えるまでに成長しています。

海外事業を成長できるかはわかりませんが、エムスリー全社の売上のまだ4分の1ほどしか占めていないことを考慮すると、これからもエムスリーの成長は続くと考えられます。

これからも日本初の超巨大企業・エムスリーの動向から目が離せません。

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