あなたが思うほど、他人はあなたを見ていない
こんにちは。
今日はモーガン・ハウセル著書「サイコロジー・オブ・マネー」から、
高級品を持つ意味って何?についてお話したいと思います。
▼ 誰も持ち主には関心を示さない
いつかこんな車に乗ってみたい~それが私の夢だった。
高級車は、周りの人に
「私は成功者だ。頭が良くて、金持ちで、趣味が良く、重要な人間だ。
さあ、私のことを見てくれ!」
というメッセージを発する格好の道具だ。
だが皮肉なことに、私は高級車に乗っている人には目もくれなかった。
洒落た車を運転している人を見ても、
「あの車を運転している人はかっこいいな」ではなく、
「自分があの車に乗っていたら、みんなにかっこいいと思われるだろうな」と考えていたのだ。
無意識であろうとなかろうと、人はこのように考えている。
彼らは、車に見とれている人たちが、
実はドライバーなど見てもいないことに気づかず、
自分自身が称賛されると思い、
フェラーリを買ったのではないだろうか。
もちろん同じことは、豪邸に住んでいる人にも当てはまるだろう。
宝石や高級ブランドの服もそうだ。
これはパラドックスだ。
人は、
「私は他人に好かれ、称賛されるべき人間だ」
というシグナルを発しようとし、富を求める。
しかし、富を誇示するような高級品を苦労して身につけても、
思ったほど他人から称賛されることはない。
私は、豊かさの追求を放棄すべきだと言いたいのではない。
高級車に価値がないとも思わない。
だが、金に物を言わせて高級品を買っても、
本人が思っているほど他人からの尊敬や称賛は得られない。
これは、簡単には理解できない人生の機微である。
尊敬や称賛が目的なら、その求め方には注意しよう。
馬力の大きなスポーツカーを買うより、
謙虚さや優しさ、共感があるほうが、
多くの尊敬を集められるはずだ。
昭和生まれの私は社会人になってからというもの、
車・服・腕時計などにお金をかけることで
他の人より優位に立てるのだと信じていました。
バブル時代を生きた人の多くは、そんな価値観だったのでは。
しかし、今回のお話を読んで、確信しました。
人は他人のことなど大して気にしていないし、
見ていないということを。
お金の使い方は人それぞれだし、自由です。
ただ、お金の使い方で
その人の人格みたいなものが現れるのも事実のようです。
あなたが思うほど、他人はあなたを見ていない。
それでは、また。
♯サイコロジー・オブ・マネー ♯モーガン・ハウセル
♯高級品 ♯関心 ♯価値観 ♯称賛
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