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ビットコイン半減期前後をまとめてみる~株との相関・ハッシュレート動向等~

Fintertechの川浪(@KawanamiSo)です。3月の中旬に”なぜビットコインは一日で-45%暴落できたのか”という記事を書かせていただきました。5月11日にビットコインが半減期を迎えるというまた一つの節目を通過しましたので、ビットコイン市場とその影響を大きくうけたマイナーの状況についてまとめ記事を書かせていただきます。ここからビットコイン価格はこうなる!という価格予想はありません。予めご了承ください。

株式との相関がついに低下(コロナパニック相場から脱却)

コロナウィルスの世界的なパンデミックが明らかになった2月末から、金融資産全てが売られ総崩れとなりました。株式、原油だけではなく金、ビットコインも売られる、全ての金融資産が換金される状況であり、株式とビットコインの相関は急上昇しました。そこから一月あまり、4月の初旬まで相関は高い状態をキープしましたが、4月中旬になりようやく下落しました。過去一年の相関係数をみても、この時期の相関が非常に高いことがみてとれます。4月中旬から相関係数が下落したことは、コロナパンデミックによるパニックを金融市場が織り込んだ結果と言えるでしょう。(コロナウィルスウィルスによる経済的な影響を株式市場が織り込んだわけではないと思います。悪いニュースに世の中が慣れた結果、パニック状態が収まったのみ。)

下のグラフは直近1年のビットコインと米国の最も一般的な株価指数S&P500(青線)を表しています。画像4

下はTheBlockが載せてくれたビットコインとSP500指数の相関を表したグラフです。
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2月末から相関が正の方向に大きく伸びてますし、価格グラフだけを見ても、同じような値動きをしていることが顕著です。NY市でコロナウィルスによる死者数が最高値だった4/14あたりで最も高い相関を示していることが特徴的です。
この時期をすぎると、ビットコイン市場は半減タイミングを意識したのか、8000ドル後半まで急進、独自の値動きを見せはじめました。5/6には10000ドルを達成。このまま、半減期後のマイナーのコストラインである13000-14000ドルまで無人の荒野を駆け上がるという期待がありましたが、5/9には一転、10%程度の急落となりました。土曜、日本時間の午前中という、欧米の投資家、特に機関投資家が休んでいる時間帯を狙った売りの仕掛けと思われるものですが、相場を冷やすには十分な効果を発揮し、あえなく8000~10000ドルのボックスに落ち着いたように見えます。

半減期前最後のブロックはお洒落なメッセージ付き

NYTimes 09/Apr/2020 With $2.3T Injection, Fed's Plan Far Exceeds 2008 Rescue

10年以上前のリーマンショック後のQE(量的緩和)が中央銀行から行われる状況下でSatoshi Nakamotoが最初のブロックに残した

The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for banks

のオマージュ。Satoshiのメッセージ自体が、現行の金融システムに対する皮肉です。
コロナウィルスのパンデミックにより、QEが前代未聞のレベルで行われている現状でこのメッセージをだすことは、ある種、面白いと思いました。(おそらく中央銀行にとっては、金融システムの安定のためにやっていることなので、気分悪いと思います。しかもコロナパンデミックが最初に起こった中国のマイナーだからより腹立ちそう)
発行数量をコントロールできる法定通貨との違いを明示し、ビットコインの本来的な意味を再認識させてくれました。

半減期を超えて、マイナーのハッシュレートは軒並み低下

The Blockが有名なマイナーのハッシュレートを載せてくれています。1社を除き、総じてハッシュレートを下げており、トータルでは25.2%下落となっています。半減期後の難易度調整が5/20に行われ、難易度はマイナス6%となりました。これは半減期前の一週間も含んでますので、まだ現状のハッシュレートからすると難易度が高く、ブロック生成がやや不安定となりそうです。

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今後は仮想通貨の価格次第でハッシュレートがさらに低下することも予想されます。ありそうなシナリオは、下落→ハッシュレートが下がる→ハッシュレートこんなに下がってやばいのではという煽り→不安によりさらに売られるというものです。
2018年10-12月を除き、ほとんどの局面で右肩上がりだったハッシュレートですが、今後は新規参入するマイナーも期待しにくく、かなり異なるトレンドとなるかもしれません。

ハッシュレート図(https://www.blockchain.com/ja/charts/hash-rate)
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まとめ

ブロック報酬とビットコイン価格に対し、マイニングパワーが過剰設備状態ということが明らかです。しかし、今後、世界的に企業の業績が悪化することは確実ですので、ファンダメンタルがある株式等は、前代未聞の割高状態になると予想されます。そのなかでTuderやRenaissance Technologiesなど一部のヘッジファンド(グローバルマクロストラテジーファンドと推測)がインフレヘッジのために購入するという動きは伝えられています。この流れは合理的な投資判断によるものですので、新しい投資家が生まれつつあると言えるかもしれません。

※グローバルマクロストラテジーとは
マクロ経済の予測に基づき、世界各国の各市場の方向性を予想し、収益を得る戦略。主要なマクロ経済指数および金利の変動に起因する通貨、株式、債券への影響など、グローバル経済の状況変化を狙って利益を追求する投資戦略です。主要なマクロ経済指数および金利の変動に起因する通貨、株式、債券への影響など、グローバル経済の状況変化を狙って利益を追求する投資戦略です。
(参照:https://www.daiwa-am.co.jp/guide/term/ha/hedge_2.html

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コメント (2)
興味深い記事です。
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