高度成長・団塊世代=家庭人=企業戦士

企業戦士・・・時代錯誤の言葉かもしれない。

国家百年の計を創り、実践し、日本を救い、世界を救い、人々の幸福に尽くすことです。(一部略)身命を賭して、この使命に徹しきってほしいと思います。身命は重大です。「それを、諸君、やろうじゃないか」というのが、私から皆さんへの呼びかけです。この方針にかなった人が一名でもいれば・・・(一部略)

この言葉は、弊社(我が家)を高度成長を支えてきた企業の創業者の言葉です。(浅草寺 雷門の大提灯寄贈者)

これは塾生に残した言葉ですが、この「それを、諸君、やろうじゃないか」には重みを感じる。今の私達現代人へのメッセージでもあると思っている。

年齢一桁から可愛がって頂いた この企業のひとりの定年後も働き退職した企業戦士が、「退職後も働かせてもらった。一度退職したのだから会社には何も伝えないで欲しい。」との遺言で、OG・OB誰にも知られずに今年他界していた。 私には「○○(社名)のお兄ちゃん」であった。偶然にも、以前の職場である病院で彼の病名は数十年前に発覚した。そして現・弊社に入ったことも一番に喜んでくれたのである。どこの企業でもだろう、高度成長を支え人々の他界が始まっている。還暦が見えた今、自分の引退を見つめている現在の私は、この企業に、住んでいる街、全ての人々に何が残せるのか。他界したお兄ちゃんや松下氏を初めとする高度成長・団塊世代が私に残したように、若い人に働くことの意味を何らかの形で残せたら本望かもしれない。

それを諸君!やろうじゃないか!!