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モーツァルト再発見

つれづれ音楽雑感 第11回


今回もお恥ずかしい告白かもしれません。

思い込みの激しい私は、勝手な先入観に捕らわれていました。

約2年ほど前まで、モーツアルトを誤解していました。

勿論、いつの頃とも分からない程昔から
知っているつもりにはなっていました。

きっかけは、この曲

ピアノ協奏曲第20番

エレーヌ・グリモーのリハーサル映像を見て、

Hélène Grimaud – Mozart: Piano Concerto No. 20 in D Minor, K. 466: III. Rondo. Allegro assai (youtube.com)

演奏家たちの豊かな表情にガイドされて引き込まれたのかもしれません。
特に、私のように音楽に無知な素人の場合は非常に助けられます。

実は、中年の頃、CDも持ってはいました。
けど聴覚障害で補聴器を使用している頃なので、
あまり聴けていなかったかもしれない。

こんなにも、生き生きとした感情表現があるのか
それ以来、この曲の演奏動画をYouTubeで見る機会が増えました。
(すいません、ただコンテンツしか見れない貧乏なフリーライダーの難聴老人です。)

短調にこそモーツアルトの神髄がある事は知識としては、かなり若い時から知ってはいました。
しかし、王侯貴族の前で神童として褒めそやされ、
貴族達にBGM的に消費される、
ただ耳障りのよい音楽に違いないと決めつけていました。

ベートベンこそ、ロマン派への道を切り開いた
と思い込んでいましたが、
すでにモーツアルトにおいて見事な感情表現が実現しているのだな。
もちろん、彼は豊富な音楽の引き出しを活用して
見事で複雑な音楽を展開してみせるけど。
ただ綺麗な音楽でなく、血沸き肉躍る音楽表現が確かににある。

人類滅亡の日まで、
決してこの音楽が色あせることなどありえないと確信できます。

Bluetoothストリーミングの環境は徐々に整ったので、
約2年前からは、比較的よく楽しめる状況になりました。
自分はすでに年寄りだけど、
これからも、モーツアルトの素敵な音楽に出会いたい。


hw_storywolf4a_h_en_155 (youtube.com)
車田さんの解説は大変わかりやすくておすすめです。

Fazıl Say plays Mozart: Fantasia No. 3 in D minor, K. 397 (youtube.com)
この曲もおすすめ、モーツアルトの曲とは信じられないほど現代的だと感じました。

[NYCP] Mozart - Divertimento in D major, K. 136 (youtube.com)
もちろん、長調もすばらしい。みずみずしい躍動があります。
長調においても一瞬の短調的翳りの部分が魅力的です。
聴くものを飽きさせず引き込み続ける力があります。

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