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2大お片付けチャンネルの違い

お片付け関連の番組に「ウチ、 ”断捨離”しました!(BS朝日)」と「週末ビフォーアフター(YouTube)」があります。断捨離は片付けではありません!って叱られそう(汗)。断捨離や古堅式の説明は控えて、番組を見て感じる特徴について書いていきたいと思います。

「ウチ、 ”断捨離”しました!」はモノの整理から始まる

この番組でのお片付け(だから断捨離は片づけではありません!って叱られそうよ…)の流れは以下の通りです。

  1. 現在の状況を確認

  2. やましたひでこさんが訪問

  3. 依頼者のレベルや必要性に応じた場所で、やましたさんと作業しながら依頼者が断捨離を学ぶ

  4. やましたさんが訪問した日から1カ月を目途に、依頼者家族が断捨離に励む。ピンチの時には断捨離トレーナーさんがヘルプに訪れることもある

  5. 1カ月後やましたさんが再訪(やましたさんは行かず映像だけのことも)

作業前は相当な物量で埋め尽くされたお家が1か月後にはスッキリしてハッピーエンドになるパターンが圧倒的に多い印象です。

ですが、やましたさんが訪問する日以外は日常生活を送りながら自分(家族)で作業を進める必要があるので、依頼者には負担が大きい印象です。ただ、作業を自分で進めることで判断力を上げることができたり達成感を得られることができたりします。

「週末ビフォーアフター」は景色を作るところから始まる

こちらのお片付けの流れは以下の通りです。

  1. 現状の確認

  2. 古堅純子さんが依頼者宅を訪問。作業前の家の様子を撮影しながら依頼者に「今困っていること」「どういう家にしたいのか」「生活スタイル」などを聞き取る

  3. 古堅さんとJフレンズという片づけの精鋭メンバー、そして依頼者側も参加できる人は全員参加して人手を確保した上で作業開始

  4. 今使わないものは使いにくい収納場所に詰めていく(埋める)。天袋に詰め込むことを「そらにうめる」という

  5. 収納だけでは足りない場合は「寄せ部屋(出番はないが手放す判断もしていないモノを詰め込む部屋)」を作り、使わないものをとにかく隠していく。押入れやクローゼットにスペースを作ることを「あなをほる」という

  6. 古堅さんとJフレンズの皆さんで「依頼者の理想の部屋」を作り上げる。これを景色を作る(けしきをつくる)という。

古堅さん側が圧倒的に引っ張ってくれるので、理想の部屋が完成するまでの道のりが依頼者にとって負担が少ないように見えます。先に理想の部屋を作ることで依頼者に「この部屋を絶対にキープしたい!」という気持ちを持たせ、片づけの意欲を高めます。ですので、一つ一つのモノの要・不要の判断は後回しです。

このやり方は、古堅さんだからこそできるヒアリング(困りごとや理想、なんでも受け止めてくれる感ハンパない)、Jフレンズという精鋭メンバーとのチーム作業、圧倒的な物量を動かす体力、モノを的確な場所に移動する判断力など、プロの仕事であって、誰でもできることではなさそうです。

2つのチャンネルの共通点

依頼者宅の物量が多い

どちらの番組もとても好きで見ているのですが、作業前の映像を見て「とにかくモノが多いな」というのが毎回の感想です。買っちゃう理由が人それぞれでとても興味深い。確かに、魅力的なモノはたくさんあるし、悩み事をモノが解消してくれるんじゃなかろうかという気持もわかる~と思いながら見ています。

結局は依頼者自身で考え、決める必要がある

まず選び取る考え方や行動を教わってから自分で完成に漕ぎつけるか、理想の部屋を完成してもらった後でモノの要・不要の選択をするか。順番は違いますが、モノの出入りをコントロールしながら快適な空間をキープするのは結局依頼者自身だなと思います。

おわりに

2大お片付けチャンネルの違いと共通点、いかがでしたでしょうか。作業前の圧倒的な物量が作業後には劇的に減っている、という分かりやすい変化が見られるのがお片付け系チャンネルの面白さの一つですが、毎週番組が成立するくらいにはモノ屋敷があるということには驚かされます。手放せない時の依頼者の言動も、何にこだわりがあるのかが透けて見えて興味深いです。よろしければぜひご覧になってみてください。


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