【美少女ゲームレビュー】恋愛0キロメートル

今回紹介するのは2011年にASa Projectから発売された｢恋愛0キロメートル｣です。 

バカバカしくて笑える上にヒロインもかわいいという一石二鳥な作品で、今まで紹介した作品の中でおそらく一番ライトなのでエロゲ初心者の方にもオススメ出来ます。最後まで読んでいただければ幸いです。

～あらすじ～

ある所に無鉄砲な母親と五姉妹の女一家が暮らしていた。
その隣の家には無鉄砲な父親と4兄弟の男一家が暮らしていた。
ある時、両一家の家長がとんでもない妙案を思いつく。

｢そうだ、お隣さんと子供を一人交換しよう！｣

酷い親である。
しかし三ヶ月という期限付きで、その案は実行に移されてしまう。 

かくして4兄弟の代表として交換されることになった次男(主人公)は女だらけの一家に家族として迎えられることに……
しかもこの三ヶ月の間は、彼女達の｢兄｣または｢弟｣として生活することになって、さぁ大変！

ヒロインたちにとっては｢お兄ちゃん｣と呼ぶことのが最初のハードル？！
主人公にとっては嬉しくも凄く不安な、常識はずれの家族ごっこ

スタート！！

恋愛0キロメートル公式HPより引用

ということで分かりやすくハーレムな設定です。御託はいいんからとにかく女の子に囲まれてムフフな生活始めようや！という潔さを感じられて非常に良いです。

～良かった点～

①テンポの良いギャグ
この作品一番の特徴ですね。マジでキレが良すぎます。あと顔芸がすごい、ASa Projectならではの顔面崩壊のオンパレードです。驚愕の顔ゲーは実際に本編をプレイして確かめよう！

②ヒロインが個性的
ありがちな設定＋αで特殊な要素を持っていてどのヒロインも他にいそうで居ない魅力があります。変な子が多いので恋愛になった時普通の女の子らしくしおらしくなったり、ならなかったりとギャップも最高です！
キャラクターデザインも無難に可愛いです。よく見ると、結構変な髪型の子がチラホラいますがさほど気になりません。
あとはヒロインが皆姉妹なので姉妹同士の仲の良さやお互いを想い合うような場面がどのルートでも見られたのもかなり好印象です。ほほえま。

共通パートのゆるハーレムが好きです

③全体的に明るくあたたかい世界観
登場人物の口が結構悪かったり(ギャグテイストですが)、一部ルートでちょっとギスギスしたりもありますが7割8割明るいと言って良いのではないでしょうか。
やはり題材が家族ということもあり、騒がしい日常の中でふとした時に主人公ヒロインそれぞれが過去に亡くした家族に思いを馳せたりと、ホロリと泣かされてしまう場面もあります。

家族交換という題材はかなりぶっ飛んでますがただ変なだけの設定に留まらず、しっかり家族に向き合うための舞台装置として稼働しているのがキャラゲーの設定としてかなり秀逸だと感じました。正直この手のキャラゲーでトップクラスに良い設定なのではないでしょうか。家族交換という概念を生み出しただけでもこのゲームにはかなりの価値があると思います。

～気になった点～

複数ライターが参加している作品あるあるなので仕方ない事なのですが、ルートによって完成度にバラつきがある印象です。あるヒロインのルートはハーレムになりそうな様子を匂わせたり、あるヒロインのルートは後半ほぼ攻略対象外のサブキャラの掘り下げだったりとなんかまとまりがないところが所々ありましたね。
あとはヒロイン全員が情緒不安定気味でしたが、思春期の女の子なんて情緒安定してないもんでしょう。女の子はちょっとワガママくらいが可愛いのです(ただし二次元に限る！)。

あとは男性のサブキャラが普通にしれっと犯罪行為をしてたりするんですが、まぁギャグ描写だし一応のケジメ(？)はつけているので良しとしましょう。そこまでお咎めなかったので若干モヤりましたが、まぁギャグゲーでそんなん気にしたら負けです。

～最後に～

本作はちょっとクセのあるヒロインと恋愛がしたい方、明るいシナリオで楽しくプレイしたい方にオススメです！
非常に良質なキャラゲーでありながらボリュームも程よく敷居の高さもないのでエロゲをやったことがない方の入門作にももってこいだと思います。
あと上で触れられなかったのですが、双子組の三角関係が程よい重さでこの手の設定のシナリオでトップクラスに取っ付きやすいので、重い三角関係モノに抵抗ある方、今作から入ってみるのも良いかと思われます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

家族になろうよ。

って、なんで福山くんが！？
改めまして、ありがとうございました！