EII_C_ShigeruMiyamoto

子供をバカにした物をみると，すごく腹が立つんですよ．子供は物を知らないだけで，知性はある．と発言している．レースゲームに関して，いつか順位のないものをつくりたいという考えを持っており，自身が手掛けるマリオカートシリーズについては，レースゲームの顔をしたコミュニケーションゲームだとしている．全体的な物語を作ることよりも主人公の周りに登場する人々の関係や存在感を描くことに興味があると語っている．町内会やPTAにまめに参加するなど普通の生活者としての完成度が高く，生活力の人と評されている．
任天堂のゲームに代表されるような，暴力やセクシュアリティを慎重に規制した，老若男女が楽しめる，最大公約数的な世界の構築に，EIIの意思がよく現れている．EIIは，道徳的原則を一貫して遵守し，誰も傷つけないヒューマニスティックな理想世界を抱く．子供を擁護する強い感情を抱き，教育的な面を持ちあわせる．弱者に対する同情や平等心を常に意識するモード．フィクションにおける人間関係に想いを馳せ，性善説に基づくようなストーリー．人間賛美的な傾向．物腰が柔らかく，屈託がない笑顔，謙虚，高次元性のRの働きは明らか．アイデアの創出に活き活きとしており，純粋に考えるだけで楽しい直観性の現れ．ユーモラスな娯楽的感性にサブタイプCを見出せる．