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ショートストーリー~美術の宿題~

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リリーとザリはオスカーの美術のクラスにいます。

すると、オスカーがリリーに話しかけます。

「リリー、君の宿題を見てもいいですか?」

「私は…あなたに宿題を見せたくないです。」

リリーがすごく嫌そうな顔でいうと、オスカーが聞きます。

「どういうことですか?」

「恥ずかしすぎますから。」

リリーが顔を赤くして答えると、オスカーはびっくりしたような顔で聞きます。

「ええっ?どうして?」

「私は…自分の絵がとても上手とは思えません。」

リリーが言うと、ザリは励ますように思ったことを言います。

「リリー、あなたはこのクラスで一番絵が上手なんだよ!」

「ザリ、やめてよ!」

リリーが焦って止めると、今度はオスカーも一緒になって言います。

「リリー、君はこのクラスで一番絵が上手ですよ。」

「お願いです、違いますから―」

そうリリーが言っても、聞いていない様子でオスカーはリリーの宿題の絵を手に取って見ます。

「この絵は・・・とても美しいですね。」

オスカーが言うと、リリーは恐る恐る聞きます。

「あなたはその絵が好きですか?」

「僕はこれをすごく気に入りました!白の上に白の上にさらに白…」

オスカーは目を輝かせて言うと、語り始めます。

「この絵を見ると、何故か悲しくなります…そして嬉しくなるような気が?」

「すごい。素晴らしい作品ですね、リリー。」

言い終わると、オスカーは去ります。ザリはリリーの絵を見て言います。

「宿題が白紙だよ、リリー。」

「わかってるよ。」

リリーが言うと、ザリはリリーに向かって注意します。

「あなたはいつも宿題をするのを忘れるでしょ。」

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