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古民家ということを少しだけ考えてみた【KOZUKA 513 shop paper vol03 2019/08】

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古民家ということ
 
昔あるテレビドラマで、都会の女性が移住を夢見て鎌倉のカフェを訪れ、
「古民家っていいですよねぇ」と言ったら
「古民家じゃなくて、住んでいるうちに古くなっただけですよ」
と返されていた
なるほどね と思う
 
古民家の定義は分からないけれど
自分の父親の実家もそれは立派な茅葺、土間、厩付きの古い農家で
子供の頃訪ねていくのがちょっぴり怖くもあり(外トイレだったし)
楽しみでもあった
 
KOZUKA 513はかなりの改修を余儀なくされたけれど
最小限手をかけた空間というには
かなりモダンなデザインを加えてはいるけれど
多くが空き家になってしまっている「いえ」の存在を哀しく思いつつ
自分たちなりのひとつの「古民家」再生のカタチだと思っている
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vol04までは、とにかく何となく雰囲気を伝えたい、という思いで書いていた。

ここに出てくるテレビドラマは『最後から二番目の恋』(2012・1・12~3・22 フジテレビ系)『続・最後から二番目の恋』(2014・4・17~6・26)と併せて、(DVDで)何度も繰り返し見るドラマ。
鎌倉が舞台で、よく波乗りに行っていた自分には、登場する店や風景がどれもこれも「あ、ここ知ってる!」の連続で、小泉今日子・中井貴一が演じるオトナの恋のおかしさやいとおしさ。自分の中ではちょっとしたバイブルなのだ

古民家を改装したというカフェ「ナガクラ」一般的に想像する田舎の古民家ではなくて、もともとそれなりにモダンな造りなのだけれど、それでも都会のマンションに暮らしていたら本当にそう思うのだろう。
冒頭の二人のやり取りは、けっこうあるあるなのかもしれないと笑わされた。

そして、その「ナガクラ」も、自分の手でカフェをやりたいと思う原点の一つになった




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