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コーヒー飲みに行ったのにボロネーゼ食べてクグロフ買ってた

先日、天気が良くて気温も暖かかったので散歩がてら前から気になっていたカフェに行ってみようと家を出た。他に予定もなかったから、少し離れた駅で降りて歩いて向かうことにした。

浅草線の大門駅で降りて、目的のカフェまでは徒歩で30分くらい。のんびりダラダラ音楽を聴きながら歩いていたら歩道橋に遭遇した。横断歩道を探したけど見当たらなかったので、仕方なく久々に歩道橋を渡ってみた。
目的地まではなだらかな坂を上がっていくので、更に階段を上がって降りたらこの日の陽気のせいもあって12月なのに若干汗ばんだ。

お昼前に家を出たが、何も食べずに出てきたので少しお腹が空いてきた。Googleマップで周辺を見てみたら、道なりの少し先に以前Vlog系YouTuberのお姉さんが紹介していたカフェがあった。これからカフェに行くのにその前にカフェに寄るのもどうかと思ったが、目的地には食事系は少なそうだから先に何か食べておこうと思った。

『3206』というサンドイッチとパスタのお店で、大きなお店ではないが、店先にテラス席もあってこの日は天気が良かったから何組か外で食事をしていた。店内に入ると大きな冷蔵ショーケースの中にサンドイッチとサラダが並んでいる。おそらく平日は周りのオフィスで働く人がたくさん買いに来るのだろう。

サンドイッチも美味しそうだったが、お腹が空いていたのでパスタにした。パスタは5種類くらいあったが、特製ボロネーゼという名前に惹かれてボロネーゼとアイスティーを注文した。それほど待たずに席に運ばれたボロネーゼは、ひき肉がゴロッとしていて、気取っていなくて親しみやすい見た目をしていた。一口食べて「お!」と思った。すごいしっかりとアルデンテだった。芯がちょうどよく残っていて久しぶりにアルデンテのパスタを食べた気がする。とても美味しかったので、他のパスタも気になってきた。また来よう。そう決めてボロネーゼをぺろりと平らげた。

目的地まであと500メートル、この坂を越えれば到着というところまで来て、また寄り道を思いついた。すこし曲がった先に麻布台ヒルズがある。先日行ったときにはまだオープン前だったエシレがオープンしているはず。
このお店でしか買えないクグロフが気になっていた。13時を過ぎていたので売り切れているかも、と思ったが近くまで来たついでに行ってみることにした。

思ったより入店の列は長くなかった。並ぶ際に商品の一覧表が配られていて、クロワッサンエピが品切れだと案内された。麻布台のお店でしか買えないものが多いのだが、ほとんどが「おひとり様1点限り」と書かれていた。
なるほど。買い占め防止されているからこの時間でも売り切れが少ないのだ。その後、並んでいる間にガレットが売り切れになった。別に問題ない。私の目的はクグロフだから。結局20分くらい並んで無事にクグロフとクロワッサンをゲットした。クロワッサンはドゥーブルを2つ買った。ドゥーブルは普通のクロワッサンよりバターをいっぱい織り込んでいてエシレバターを感じまくれるクロワッサンなのだが、次はノーマルのクロワッサンにしようと思う。

エシレでお目当てのものをゲットできた嬉しさでルンルンしながら、やっと目的地に向かって歩き始めた。ここから少し坂がきつめになって軽い山登りになる。登りきった先が、目的地の『HARIO CAFE 泉屋博古館東京店』だ。
泉屋博古館東京(せんおくはくこかんとうきょう)は、住友財閥のコレクションを中心に展示している美術館で、そこに併設されているのがコーヒー器具などで有名な耐熱ガラスメーカーHARIOのカフェだ。
以前、景色が良いカフェを探していたときに紹介されていて、いつか行こうとGoogleマップにピン留めしていた。普段あまり行かない場所にあるのでずっと機会がなかったのだが、クリスマス限定のメニューを目当てに初訪問したのだ。

お店に着くと店内は満席で、3組目の案内になるとのこと。別に急いでいないので名前を伝えてお店の近くで待つことにした。この日は美術館でイベントがあるらしく、来場客がどんどん建物に入っていく。一人で立っていたら女性に話しかけられた。美術館前の看板と一緒に写真を撮ってほしいと頼まれた。私はよく人にカメラを頼まれる。なぜかはわからない。
全体が収まるように屈んで、何なら片膝をついて2枚写真を撮って確認をお願いした。女性は満足げにお礼を言って建物に入っていった。なんだかとても良いことをした気持ちになって私まで嬉しくなった。

待ち時間は20分から30分弱だったと思う。頼まれて写真を撮ったり、さっき買ったクグロフを写真に撮ったりしていたらあっという間だった。カウンター席が空いていて、そこに座った。お店の目の前が庭のようになっていて景色がよく、カウンター席に座りたいなーと思っていたから運が良かった。レジで先に注文するスタイルで、美味しそうなメニューがいくつもあったが、私は心に決めていたメニューがあるので迷わずそれを注文した。

クリスマス限定メニューのシュトレンのセット

クリスマスといえばシュトレン。昔バイトをしていたパン屋でも売っていたシュトーレン。シュトレンとシュトーレンどっちが正しいのかわからないが美味しいのでどっちでもいい。普段あまりいちじくは食べないのだが、シュトレンのいちじくは食べられる。シュトレンが色んなお店の店頭に並んでるのをみるとクリスマスだなーと思う。
シュトレンはやさしい甘さで一緒に頼んだカフェオレととてもよく合う。このカフェオレもすごく美味しい。ミルクに負けないコーヒーの香り。さすがコーヒー器具メーカーのカフェだ。美味しいものは幸せになる。

食べ終わるまで、ひっきりなしにお客さんが来店しては、店員さんが何組待ちですと案内をしていた。待っている人がいるとなんとなく落ち着かない性分なので、少しだけゆっくりカフェオレを飲み干してから店を出た。
ロケーションも良いし、シュトレンもカフェオレも美味しくて大満足だったので、もう少しだけ人が少ないともっと良いのにと思った。次は平日に再訪したい。その時はちゃんと美術館にも入ろうと思う。

帰りは六本木一丁目から地下鉄に乗った。行きはあんなに歩いて急な坂道も上ったのに帰りはエスカレーターで一瞬だった。HARIO CAFEだけが目当ての場合は六本木一丁目からエスカレーターを乗り継ぐとよい。山登りも必要なく体力を消耗しないおすすめルートだ。

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