◆TRPGキャラシ2◆

オリビア•スカーレット

幼少期からこの見た目のせいか同性に好かれていたオリビアはいつからか男の子の心になった。男女問わずすぐ仲良くなれるような性格をしていたから色々頼られる人間でもあった。だがそんな学校生活とは裏腹に家ではひどい扱いをされていた。かわいい女性に産みたかったのになんで男性のような子を産んでしまったんだろう。醜い子供だ。悪魔だ。と言われ3つ下の妹とはまるで違う態度を取られていた。家族の生活に“オリビア”はいなかった…。だが妹だけは違った。妹はとても家族に可愛がられていたから何でも買ってもらえた。幼少期の時それを利用して私のためにアクセサリーをくれた時があった。妹は友達たちの兄弟より何百倍も良い子だった。もらったアクセサリーを学校に行く前につけて、友達にいつも自慢していた。だがある日、学校でゲームが流行り出した。自分は家庭の雰囲気的にとても買える状況ではなかった。だが友達がやっているのを見ているだけでも案外楽しいものだった。だが見ているだけのオリビアを思ったのか「オリビアもやる?楽しいよ!」と貸してくれたことがあった。やってみるととても楽しくその日、日が暮れるまで友達とゲームをしていた。そこからオリビアはゲームについてとても関心を持つようになった。中学一年生の春、ゲームクリエイターになりたいという夢ができた。その夢ができたと共におじいちゃんにPCを母と父に内緒で買ってもらいゲーム作成に取り掛かってみた。最初は順調にできていたのだが途中で躓いてしまった。バグだ。どうしても処理しきれないバグがあり作成中のゲームは見事に崩れてしまった。それからというものバグの解消法やバグを起こさないようにする方法など勉強してみたがどうしてもこの前のバグだけは治らなかった…
中学を卒業したのをきっかけにパソコン技術を学ぶべく一人暮らしデビューをし専門学校入学を果たした。
それから色々な技術を学び無事ゲームクリエイターとなれた。
そして初めて作ったゲームが、19世紀ロンドンをゲームの世界で再現しそこに実際にいるような感覚になれるvrのようなものだ。まだ試作品でバグなどがないか私たち開発チームで確認しているところだ。そうして探しているとゲームエラーという表示が出てきた。なんらかのバグがあったのだ。そのバグを倒すべくオリビアはゲームの中の世界へと足を踏み入れる…
(愚黙消 )福田 シラア (オダマキ)フクダ シラア)

母が教師。父が医師。おじいちゃんはパティシエ。おばあちゃんは保育園の先生。その中に産まれた子供シラア。憧れが沢山周りにある家庭。夢もすぐ決まるだろうと思ってた親。その中誰の憧れから夢が決まるかななんて家族で競いあっていた。保育園年長、なんとひーじいちゃんの『小説家』に目を光らせた。言葉には載せれない気持ち。ひーおじいちゃんが書いていたのはノンフィクションの作品。そのひーおじいちゃんとは司馬遼太郎(シバリョウタロウ)。本名は福田定一(フクダテイイチ)。人間の真の綺麗さが書き写される文字。嘘偽りなく文字を書く。ひーおじいちゃんの作品は読むのが楽しくて楽しくてよなよな顔を上下に柔く揺らしながらも目を開いて必死に読んでいた。小さい頃から大人しく周りの子とは比べ物にならないくらい子供らしさがなかった。強いて言うなら興味心が人一倍あったぐらいだ。
そして小学生時代は沢山の本に触れ、ファンタジー小説にハマった。夢や希望に満ち溢れた主人公視点で話が展開されて行くのが面白かったらしい。中学1年生でおじいちゃんを2年生でおばあちゃんを無くした。家族思いなシラアはとても悲しんだ。何だこの感情は。言葉では表せない。その気持ち、文字になら嘘偽りなく書き移せる気がした。そうして中学三年生の秋『愚黙消(オダマキ) シラア』という筆名で1作品目「古(イニシエ)」を出した。それを出して直ぐに何処ぞのお偉いさんの目に留まり莫大な利益をもつ。自分の言いたいこと。したかったこと。それができただけでシラアは幸せを感じでいたのにこんなに幸せ続きあるんやな〜少し怖いけどな笑 なんて笑って話していたのもつかの間、その次の年高校1年生になった頃母が亡くなった。悲しくて仕方がなかった、小説の主人公は母や父に否定され1人で成長して立派になったら認められる。大体がそうだと思っていたが自分の母はとても美しい人だった。ある日ニュースで目に止まった。《有名なスポーツ選手が重い病気にかかって亡くなった。》「なんで良い人ばかりが亡くなってしまうの?」純粋な気持ちで母に疑問をぶつけた。そうすると母は「シラアはお花を積む時どんなお花を積む?」そう質問を返された。「1番綺麗なの!綺麗で輝いてて、、、!」そう必死に伝えると母は「神様もきっと同じよ。」なんて小さい時はその意味が分からなかった。納得しきれない顔でオレンジジュースを飲んでいた。でも、そんな母が好きだった。その母を失った。昔も、今も、考えてるだけで吐き気がする頭が痛い。誰か…誰か助けてくれ…
そうしてお父さんと二人きりになり薬品にも、興味を持ち始めた今は小説を書きながらもお父さんの経営しているこの街では大きい病院『福田病院』にたまに顔をだしに行っては薬学の本を読んでいた。そうして高校三年生になり受験勉強を頑張っていた頃にお父さんから万年筆を貰った。それからというもの成功が続いた。
それを今でも大切に持っている。
福田 シエラ(フクダ シエラ)

シラアが7歳の時6月4日に妹として生まれたシエラはみんなからも可愛がられシラアからも沢山の愛をそそがれた。でも誕生日の数字があまり良い数字ではないという理由でいじめられていた。なんて酷い時代だ。とシラアから同情されていた。家族からは"ごめん"だけをずっと言われ続けていた。…ある日本屋さんで見つけた本『古(イニシエ)』。兄が描いた作品だとひと目でわかる。これを手に取り読んだ時に"人は醜く哀れに見えるのか?私はそうとは思わない。何よりも美しい凛と咲く花の如くものこそが人だとおもう"と書いてあった。それを転機にシエラは明るい性格になった…。

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