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久しぶりにクレフェルトの「補給戦」を読んでみた

クレフェルトの「補給戦」を再読しました。久しぶりに読んでみて思ったのが、邦訳の良さと適度な分量。マールバラ、ヴァレンシュタィン、ナポレオン、モルトケ、シュリーフェン、ハルダー、ロンメルと、根気も時間のない人でも適度な長さでつまみ読みしてもいい分量。明日から使えるミリオタ知識として、世間を席巻したのがわかります。

で、WW1の時、ドイツ軍がマルヌ川まで突っ走ったとき到着したときはすでにヨレヨレだったのに、WW2でダンケルクまで突っ走ったときは元気溌剌だったのはなぜか、最近の研究ではぺルビチン(メタンフェタミン。要するに覚醒剤)で解決されてたとかわかるようになりました。まあそうはいっても当時ぺルビチンは合法で、近所の主婦とかが家事を片付けるために薬局で手に入れてたほどありふれた薬だったので、なんともはやですが。

もっともぺルビチンの過剰使用に警鐘を鳴らしたレオナルド・コンティという人もいましたが、この人はホロコーストの推進者の一人で、強制収容所での人体実験とかにもかかわってた人なんですよね。ちなみにコンティ氏は反ぺルビチンを、反喫煙、反飲酒と一緒の流れでやってたらしいです。まあお酒は覚醒剤より毒性は低いですが、トータルの社会へのダメージという点では覚醒剤以上ですから。そんなこと言ってたら砂糖も禁止されそうですがね。

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