「少女Aが不登校に至るまでのすべて」
【第一章】
小学生の頃から愛情を求め、自分を愛してくれる居場所を探しながら生きてきた私は今やアラサーだ。遺書のようにこれを書いている訳ではないが、自分の生きた人生を残しておきたい。何歳になっても思い出すだけで涙が滲んでしまう呪いのような物語である。
今から遡ること十数年前の当時、小学校低学年の頃の私の家庭環境は最悪だった。親は離婚し、母親に親権が渡り、母は女手ひとつで居酒屋で働きながら子どもを4人育てていた。木造2階建ての壊れかけのボロ家には、夜遅くになったら母が仕事から帰