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恐るべし空中蟻道

こんにちは。
防虫ライターの丸永(マルエイ)です。
本日のテーマは「恐るべし空中蟻道」というお話。
空中蟻道と聞いてもなんぞや?と思われる方がほとんどだと思います。
実はこれ業界用語でしてシロアリが
空中の空間に蟻道を構築していく技術
のことを指しています。
そこまで聞いてもなんのこっちゃと思われかもしれません。

ヤマトシロアリによる空中蟻道

このように何も支えのない場所に土を盛り土して蟻道を作っています。
中にトンネルのような穴が確認できると思います。
これを業界用語で空中蟻道と呼んでいます。
この空中蟻道は木材に到達するまでにいくつかの蟻道を作っていますが、蟻道を伸ばしていく段階で断念しているのがお分かりでしょうか?
3箇所作ってみたけどやっぱり難しかったと断念しています。
そうなんです。
実はシロアリにとって空中蟻道は難しいトンネル工事なのです。
掘削ではなくタワー建設なのであります。
そりゃシロアリの土木部隊も必死なことでしょう。
なぜ難しいのかということには理由があります。
それは土の状態によって左右されてしまい蟻道を上部に伸ばしていけるかいけないかが決まります。
土も湿っていてバッチリと蟻道を伸ばしては見たもののうまくはいかないという場合はよくあることで、これには床下の通風状態等も影響しています。

木材まで到達した空中蟻道

このように約地中から約40cmも伸ばしている蟻道を見つけました。
こんなにも蟻道を伸ばしたシロアリをこの日以来見たことがありません。
貴重な写真になります。
蟻道は土台の下に敷かれた和紙に到達し、さらに蟻道を伸ばして木材に到達しています。
この高さまで造られた蟻道を見れたのはラッキーとしか言わざる得ません。
それほど空中蟻道は稀に作られるシロアリのタワー建設であるということになります。
個人的な思い込みかもしれませんが、空中蟻道を作ろうとしてきたシロアリは、食害の仕方についてもやや知能が高いと考えています。
掘削だけでなくタワー建設までやるのですからねぇ…
あなたのお家の床下でも条件さえ合えば空中蟻道が見られるかもしれません…
本日も一読くださいましてありがとうございます。
またお会いしましょう。
バイバイ‼️


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