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全国で共通した床下状況

こんにちは。
防虫ライターの丸永(マルエイ)です。
本日のテーマ「全国で共通した床下状況」というお話。
昨日の観瀾亭の床下と全国の床下が共通しているということお伝えしたいと思いますが、床下の共通は観瀾亭の床下が基準になって共通しているというわけではありません。
これは最近の建物ではベタ基礎という造りが全国的に共通しておりますね。
実は100年以上前の建物の床下も全国的に共通していることを知っている人はほとんどいません。
それは全国の古い建物の床下を見て回らなければこの共通した事実に気づかないからであります。
この共通した床下というのが
床下の土の締め固めです。

約400年前の床下

こちらは岐阜県にあるお寺の床下です。
どうでしょうか?
観瀾亭にある床下同様に湿気ってなく土が固そうに見えませんでしょうか?
実はこの土の締め固めを三和土といいますが、本来、三和土が設けられる場所は土間となる部分の土を締め固め、さらに赤土と消石灰とにがりを混ぜ合わせて叩いて締め固めます。

三和土の造り方

床下の土は建物の床を組んでいく前にしっかりと土を締め固めていきます。
この土の締め固めを行うことにより、土の中に含まれている水分と空気の層を潰すことにより、石のように固くなります。

日光東照宮の床下


このように古くからある建物の床下の土は締め固めるということを先人たちは知っていたのです。
締め固めることによりシロアリも発生しにくくなります。
一石二鳥にも三鳥にもなるのです。
床下部分に三和土を用いることはありませんが、このようにしっかり土を叩いて締め固めるだけで強固な床下を築きあげることができるのです。
先人たちの知恵はこの日本の高温多湿という気候を理解して駆使されたものであると古来の建物は語っています。
普段見ることも無いような床下にこんなロマンな話があるということにワクワクしましたか?
あなたも古い建物を見た時
無意識のうちに床下の写真を撮影しているかもしれません…
本日も一読くださいましてありがとうございます。
またお会いしましょう。
バイバイ‼️


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