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鉄筋の日、ふたたび。

2023 3.19

朝から、ぴかぴかと晴れて
暑いくらいの日となった。

やりたいことをぜんぶやりたい、と
コーヒーを飲んでから、庭へ飛び出す。

まずは、と、植えて2年、
ちっとも大きくならない
アルケミラモリスを株分けして
あちこちに移植することにした。

どこに植えると
健やかに育つのか?

の、実験である。

冬は日向、夏は半日影。
水捌けの良い土で、

という、つたない知識のもとに
3箇所に、植えてみる。

枯れないけれど、あまり育たない植物、
他には、ヒソップがある。
こちらも、移植してみよう。


それからは、きのう、
JAで買った苗を、植えていく。

うむー、半日影で風通しよく
水捌けが良い場所ってどこ?

或いは、いまは日向で
夏は半日影ってどこ?

などと、思案しながら
植えていった。

シレネユニフローラ。
夏の蒸れに弱い、とのことで
鉢に植え、半地植えにしてみた。
このあたりに、ギリアを追加。
青い球形の花、早く見たい。



午後、夫が
懸案の鉄筋抜きをしてくれる。


だんだん慣れてきて、
6本を2時間弱で抜き、

急に、庭が広々する。

特に、ここが、すっきり。

錆びた鉄筋が
木より、小物より、
目立っていた。
抜いてもらったあとのヒロビロ感!
ここにも花を植えたくなる。
シマトネリコの木も嬉しそう。


そのあとは、脚立を持ってきて
木の剪定。

落葉樹じゃない木に
古い葉が残っているから、
ひっきりなしに、
変色した葉が落ちてくるのだ、

と、植木屋さんの
剪定を見ていて気づき、
まずはシマトネリコの木を
やってみる。

夫にも手伝ってもらい、
高いところにもなんとか
手が届き、古い葉や
伸び過ぎた枝は、
だいたい、取り除いた。

台湾椿や銀木犀にも
おなじようなことを
これからやっていく、と決める。

※もちろん、プロの手が必要なので
植木屋さんにもまた入ってもらう。
お金を溜めたら。

🌿


さて、鉄筋は、残り5本。

いちばん手強そうな5本なので
なんとか、夏までに抜きたいね

と、夫と話し合う。

それが終わったら、
父が、庭半分にびっしり敷いた
ブロック(ブロック塀に使われるやつ)を
剥がしていく予定。

いつのまにか、植物より
石や鉄筋が多くなってしまった庭。

雑草を生やさないため、
靴裏を土で汚さないため、

父はブロックを敷いて
庭を、重く、していた。

わたしは、半分くらいは、
軽く、したい。


🌿

それから、夫に車を出してもらい
赤玉土やパーク堆肥などを
ホームセンターへ買いに行った。

これで、半年くらいは
土系のものは買わなくて良いだろう。

最後、片付けなど
あれこれしていたら、
夕方6時を過ぎ、

町のアパートに
帰るために車に乗ったときには

ふたりとも、
はらぺこだったので

高速道路に乗る前に
庭から程近い定食屋さんへ寄った。

暖簾をくぐれば、
グレープの《精霊流し》がかかっていて
メニューをひらいて、頼む頃には
かぐや姫の《妹よ》が流れた。

しみじみと、椅子の背にもたれる。

わたしは親子丼とうどんの定食
夫は、豚ロースの生姜焼き定食を食べた。

ちなみに、そのあと、
浜田省吾の悲しみは雪のように、が流れた。


わたしと夫は、
庭へ行って帰ってくること、を
《旅行》と呼んで、

とても、楽しんでいる。

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