見出し画像

雨庭june.の日。


2023.6.11
雨のいちにち、となった。

用意していた合羽を着て
雨粒の重みで、散りはじめた
薔薇を摘む。

薔薇は、わたしには
まだ、とてもムズカシイ。

消毒の時期や肥料のやり方、
剪定、誘引、かき芽などのやり方。

ひとつひとつが、自信なく
そのため、おろおろと
時期を逸してしまう。

しかし、そうなっても
薔薇の育て方の本などを
じっくり読み込む、元気が無いのは

わたし自身が、あまり
薔薇にこころを留めず、

それよりも
薬草や草花を
好んでいるから、だろう。

一周遅れ、の長距離走みたいに
ゆっくり走ろう。

薔薇について、は、
そんなふうに考えている。

幸い、薔薇は丈夫だから
待っていてくれるだろう。

摘んだ薔薇の花をしばし、眺める。


雨の庭を、ひとまわり。

庭の住所でいうと、

《猫の抜け道通り》から
《天真爛漫通り》へ。

*わたしは庭を、
ちいさな村に見立てて、
通りや小径、名所?みたいな場所を
頭のなかで、つくっている。

他には、シルクハットの小径、
魔女の緑池、Black Magic Manの野営地
隠れられない日向通り、などがある*


🐈‍⬛猫の抜け道通りは、庭の南奥にある。

猫の抜け道通りの入り口あたり。
ナンニモナカッタ、山法師の木の根元に
土を積んで、花壇をつくってみた。
種蒔き苗のマリーゴールドと
ぽんぽん百日草を植えて。
猫の抜け道通りは、
野原みたいにしたい、と
芝生の種を蒔いたのは、2年前。
クローバーの種もすこし蒔いて。


🐈‍⬛天真爛漫通りは、庭の西側。
遊歩道沿いにある。

この通りには、
父が、幼かった孫たちを
喜ばせようと植木鉢でつくった人形の
ルスくんがいる。

庭の暗い場所に置かれていた彼を
ヤマモモの木の下に運んできて
ここを、天真爛漫通りと呼び、
明るい朗らかな花たちを
咲かせたい、と思っている。
雑草が遊歩道から上がってくる花壇。
馴染むように、草みたいなハーブも
これから、いろいろ植えたい。


🐈‍⬛猫の抜け道通りと天真爛漫通りに
縁取られた、お父さんの畑だった場所。


住所名は、《花模様の迷路》

この名は、
大好きな漫画家、坂田靖子さんの
《花模様の迷路》から。

坂田靖子さんの作品には
庭や庭愛好家などがわりに出てくる。
どれも、好きだ。
僕は庭の中で
僕自身を取り戻し
いろいろな匂いの中に
身を沈めたり
不道徳にふけったりしていた。(引用)
庭というのは閉じられた空間です。
垣や塀や堀割で
外部からきりとられている
-という意味でね。
だから鍵は必要です。
住居と庭を区切るために… (引用)


いま、この場所には、
植えてみたかった植物を
バランスなどあまり考えず、
好きに、植えてみている。

ダリアさんをぎゅうっと咲かせてみた。
背丈が180センチにもなる、という
ホリホックも植えてみた。


さて、雨庭での作業は

❶ジギタリス嬢や
ペンステモン青年が
住んでいる花壇を広げる。
(零れ種をキャッチしてほしいから)

広げてみた。
耕して、石灰を撒いて。


❷エキナセアの苗を植える
(チューリップの球根を掘り上げたので)

植えてみた。
泥はね予防に藁を敷いた。
梅雨対策☔️



すぐにお昼も深く過ぎて、
夫に車を出してもらい、

土やバーク堆肥などを買いに行った。


ついでに、
馴染みの定食屋さんで、遅い昼ごはんを。


庭に戻り、片付けをして
庭を離れる。

またね、と、わたしが
庭の植物たちに近寄っては
育って待っててね、と言うのを

夫は、黙って聞いていた。



🕯️雨庭juneの様子。
庭の東側。動画を撮ってみたのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?