![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108001919/rectangle_large_type_2_a39b4df8092bbef0ab2d25b9d3101dce.jpg?width=800)
夕闇に溶けて、の日。
2023 6.9
朝、昨夜からの雨は上がった。
でも、穏やかに曇っていて
湿度はあれど、涼しくて、
いちにち、
庭しごとをすることができた。
といっても、
ひたすらに、
梅雨時期の
《蒸れ》に備えて、
ハーブを切り戻したり
密に植えてしまった
ダリアさんたちの花茎を
少しでも風が通るように斬ったり、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108002111/picture_pc_bf89d37b0478f9fb9d4511255d023816.png?width=800)
こんなに蕾を付けてくれるとは、
うれしい驚き。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108002205/picture_pc_2e654c15a37a0be1b51af64be7ccd670.png?width=800)
うどんこ病になりかけている
ぽんぽん百日草の下葉を、
手で、丁寧に取り除いたり、と、
整える、或いは、調える、
そんなことを、数時間。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108084244/picture_pc_51a49cac55cad1ed8e6dd37be2bc6e75.jpg?width=800)
種から育った、ぽんぽん百日草さん。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108084245/picture_pc_03af1057e5b6ba80cd6c0348d425a505.jpg?width=800)
写真を撮ったあと、花茎をうんと減らした。
アナベルが、こんもりと
花をふくらませはじめていた。
隣る、エキウムブルーベッダーも
ぐんぐんと丈を伸ばして、
支柱一本では、倒れそうになっている。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108002458/picture_pc_67ea197ef1ee1f0b22e853b7d31023c7.jpg?width=800)
支柱!
わたしは、夏の植物さんが
こんなにも、支柱を必要とする
とは、知らなかった。
父が、庭の北側に
やたらたくさん、
緑いろのプラスチックの、
太さも丈の長さも違う《棒》を
コレクションしていて、
こんなに要るもののか?と
かつては訝しんでいたのが、
もちろん、確かに
多過ぎる、けれど
(父は、備えあれば憂いなし、の
ひとだったから)
でも、これらは
夏の庭には、
欠かせないモノだったのだ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108002787/picture_pc_0689ac187b811739c6dc021e8d3d2a91.jpg?width=800)
エキウムブルーベッダー。
10日前は、低い支柱を3本立て、
麻紐でゆんわり括っていたのだが
それでも、一部、地面に倒れていて、
切り戻し必須、となっていた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108003079/picture_pc_293310783933554f87f27804a0d302cd.jpg?width=800)
一本、立てる。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108084484/picture_pc_5fad5e8ace1a08a4693f99cfcf732a1c.jpg?width=800)
ギリアさんには、先々週、立てた。
他には、背丈が
庭で、いちばん高くなった
ハーブチコリさんにも、立てた。
ブラックレースフラワーさんにも。
支柱を立て終わり、
それからは、
ぐんぐんと伸びてきた
稲科、の、雑草さんたちを
こつこつ、抜いた。
あっ、という間に、日暮れ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108166658/picture_pc_7cbcbb6514568c4c29c9a93193192255.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108084978/picture_pc_d597112cefbf2fae31da254810b21ba3.jpg?width=800)
夕闇が、
水に溶ける絵の具みたいに
ゆっくりと庭を浸して、いく。
ランプが灯るように
花たちが、浮かび上がる。
その光景にこころ奪われる。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108165822/picture_pc_35f82124f51e94d0b710a66f6996cd35.jpg?width=800)
隣り合わせに植えたのは、亡きお母さん。
素晴らしいですね、と
空に向かって、伝えてみる。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108165837/picture_pc_ace5fd74de85f046607cdf5e146c2116.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108165836/picture_pc_6c822f96e20a61044f474e78c9bed300.png?width=800)
茎が細いので、夕闇に、花が
ぽっ、と、浮かんでいるように見える。
19時を過ぎた。
日の永いjuneのいちにちも
そろそろ終わりだ。
我に返り、
道具を片付け、
庭から出ようと
振り返ると、
夕闇は溶けて
夜、と、なっていた。
淹れたてのcoffeeの黒、みたいな
かぐわしい、夏の夜。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?