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朽ちるもの、の日。

2023 1.23
霜柱の朝だった。

作業用長靴を履いて
庭へ下りてみると

剥き出しの土には
満遍なく、霜柱が立っていて

落ち葉が積もったり
藁を被せた土は、大丈夫だった。

霜柱は、寒いさむい朝に
土のなかの水分が凍ったもの
という浅い理解しかなかったが、

霜柱が発生するのは、地表面の温度が0℃以下の場合である。しかも地中の温度は0℃以上でなければならない。水が毛管作用で上昇することが必要であるからである。土質によって、できたり、できなかったりする。一般に砂地や粘土にはできにくく、関東地方に多い赤土にはできやすい。霜柱は農作物を枯らすことがある。  
コトバンクより、引用

なるほど、では、この朝は
落ち葉や藁を被せた箇所は
地表面の温度が零度以下にならなかった

と、考えて良いのだろうか。

などと、分かったような
分からないような、(頭が悪い)

でも、霜柱を踏むのは楽しい。

さくさく、と
大きなパイの上を歩いているようだ。
空は冬晴れ。
雲も、だんだん薄くなっていった。


しかし、寒いので

毛のタイツ
股引き風パンツ
しゃかしゃか鳴るズボン

と下は3枚重ね、

上も、薄セーター、セーター
しゃかしゃか鳴る上着、と重ね

懸案の花壇づくりにとりかかる。

一昨日から、取り掛かった
鉄骨抜きが終了したスペースに

庭の木の枝-伸びすぎたり、
お隣の敷地に越境しようとした-
を、剪ったものを利用して

(枝を捨てるのも、タイヘン!)

庭の西側の
毎年水仙が咲くところに

《囲いをつくろう》というのである。

しかし、わたしは
釘を打ったり、電動ノコギリを
使ったりは、こわくてできない。

不器用すぎて、
怪我をするんじゃないかと
家族にも、訝しまれている。

独りでは決して
使用してはいけない

と、言われているので

なので、簡単にかんたんに
枝たちと遊ぶようにやってみた。

まずは、
つくる場所の土を耕して

新しく腐葉土や赤玉土、
肥料を出して

それから、納屋から
適当な長さに剪ってあった
枝たちを抱えてきて、

(妹が剪った際に、良い枝を
取り分けておいてくれた)

細めの枝で、杭をつくり、
木づちで、とんてんかんてん。

おー、できたぞー。

水仙の手前には
苗を植えられるスペースを空けて。
水仙の裏には、カンパニュラさんたち。
うまく育ったら、初夏に咲きます。
杭を打つのは、楽しかった!


木はいずれ、朽ちるけれど
わたしはそれが良い、と思っている。

この庭には、器用な父が

鉄を曲げて、アーチをたてたり
靴が汚れないように至るところに
ブロックを敷いてくれたりして

硬いもの、朽ちないものが
たくさん、すでにある。

だから、わたしは
柔らかい、朽ちるもの を
ほどよいバランスで
置いていきたいと、
感じるようになった。


父が以前、つくった
鳥の巣箱が、朽ちてきて
より、庭の一部になっているので

そんな風なものを
増やしていきたいなあ、と
密かに、思っている(のです)


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