#30 And So, Let’s Act …（4）

5.  われわれは、戦線を組織します。

小さな戦線、大きな戦線、一時的な戦線、永続的な戦線、あらゆる種類の戦線を組織するのです。保守派の最大の弱点と間違いの一つは、本物の組織も便箋だけの組織も、ほとんどすべてが一般的な目的のために結成されたことです。共産党の方がはるかに賢い。彼らは、例えば、「共産主義推進委員会」を公に設立しようとは考えもしない。

あまりにも一般的すぎるからです。しかし、われわれには共産主義に反対するいくつかの連盟があり、また、それと同じくらい漠然とした最前線を示しているものもあります。

どちらの側でも、最も効果的な前線は、ある特定の目的を達成するか、少なくともそれを公表することを目的とした、臨時の委員会です。共産党には、大規模で常設の、十分な人員を擁する長期的な戦線がいくつかあり、その中でも「外国生まれへの援助委員会　Committee for Aid to Foreign Born」は、おそらく最も古く、最大で、強力なものでしょう。しかし、「ローゼンバーグ夫妻の赦免を求める委員会」や、「7人の大臣の報告を公表する委員会」のような、永続性もなく、スタッフもおらず、しばしば便箋を除いて組織もない戦線を何百と持っているか、持っていたのです。一人ないし数人の共産主義者が、必要な名前を集め、その特定のショーを開催する、あるいは騙されやすい非共産主義者にそうさせるという仕事を任されていただけなのです。

 私たちの側では、おそらくあらゆる組織の中で最も効果的だったのは「100万人委員会 Committee of One Million 」で、特に赤中国を国連から締め出すという仕事に専念してきました。この組織は、赤化した中国を国連から締め出すために、これまで大いに役立ってきました。そして、優れた前線はすべてそうであるように、うまく運営され、その影響はさまざまな形で有益に波及しています。ORFIT　-所得税廃止のための組織-　のような小さな戦線もありますが、おそらく費やした資金と労力に比例して、保守派の大きな組織の多くよりも多くのことを達成してきたでしょう。というのも、ORFITには具体的に名指しされた目的があり、今もそれがあるからです。

しかし、私たちの側には、共産主義との戦いや、自由企業の促進、憲政の維持などを一般的な目的とする組織があふれています。その中には、多くの良い成果を上げているものもあります。しかし、それらは決して共産主義者を止めることはできませんし、戦線技術の使用例ではありません。もちろん、戦線だけでは共産主義者を阻止することはできません。しかし、この目的、この目的、そしてあらゆる目的のために、十分な数の戦線が常に組織されていれば、共産主義者を悩ませ、時には彼らを守勢に立たせ、無知でこれまで無関心だった愛国心の強いアメリカ人を戦いに参加させ、多くの点で我々の目的を助けることができるのです。もう一度、私の主張をより明確に、そしてより簡単にするために、いくつかの例を挙げてみましょう。

A. 「承認撤回委員会」
ロシアと衛星国政府からの外交的承認の撤回を求めるあらゆる感情を効果的にするために、積極的に動員し、宣伝し、指導することに従事する、常設で十分な人員を擁する前線基地です。この委員会は、脱退の理由について常に説明し、繰り返し説明することになるでしょう。そして、マスコミが完全に無視することのできない個人と組織の両方から十分な支持者を見つけ出し、無視することを好む新聞社から少なくとも価値のある無料の宣伝を得ることができるでしょう。

B. 規模と永続性に関して、もう一方の極にある戦線の例として、私たちが設立する「メドフォード・エヴァンスの解雇に抗議する委員会」を挙げることができます。
そして皆さん、これらの戦線の長い名称を恐れることはありません。このような名称は、委員会の目的を正確に示すものであり、より一般的な性質の、よりあいまいな説明の活動にはまったく関心を示さないであろう多くの人々を、便箋に載せて、積極的な支持者の一員にするのに役立ちます。

現在、共産主義者とその同盟者、カモたちは、常に学問の自由について叫んでいます。彼らは、共産主義者の経歴を持つ大学教授が解雇されたとき、教育界で全国的に公表される癇癪を何度も起こしました。しかし、彼らは、共産主義者の路線に反対する教授を、できる限り職を失うように静かに仕向けている。そのような保守派が職を得るのを難しくしてきました。そして、このような圧力と脅迫を惜しげもなく使って、まだ学部にいる反共主義者の教授たちに反共主義を弱めさせたり、完全に戦うことを放棄させたりしてきたのです。

今、メドフォード・エヴァンスは、ルイジアナ州のノースウェスタン州立大学から、来年6月には契約が更新されないと公式に告げられ、解雇されようとしています。理由は、彼の共産主義に対する妥協のない姿勢以外にないです。このことは、たとえ大学教授であっても、理性的な人間なら誰でも満足するように、決定的に示すことができます。(オリバー博士に敬意を表します）実際、今現在、この取引の背後にいる左翼は、明らかに弱腰の大学学長を操り人形にして、エヴァンス博士が反共産主義のために職を失っていることを知らしめたいようですーー再び、彼のような他の者に対する警告と脅威として。

この話は長く、ハーバードの左翼勢力が絡んでいることは間違いないようで、詳細は省きます。しかし、メドフォード・エヴァンズの学識は疑う余地がありません。彼の授業への登録者数からわかるように、優秀で人気のある教師です。そして、保守系の出版物ではかなり有名なライターでもあります。また、学会の内外を問わず、アメリカ全土に友人がいます。学長は、自分以外の人からの圧力に屈したり、命令を実行したりすることに、非常に自信のない、厄介な立場にいることを、行動と言葉の両面から示しているのです。もしメドフォードがその気になれば、そして特に、このような戦線を支援するために、先に述べたような手紙を書く力があれば、「メドフォード・エバンスの解雇に抗議する委員会」は、この事件を大々的に取り上げ、この小さな大学とその小さな学長を病気に見せ、同じことをしようと考えている他の人々を脅かすだけの支持を集められるだろうと私は信じています。同じような行動をいくつか取れば、保守派が教師の職から厚かましく搾り取られるのを遅らせ、残った者たちに新たな勇気を与えることができるでしょう。

フロントビジネスは、共産主義者が使う多くの手法と同じように、どちらにも通用するようにすることができます。そして、共産主義者の数の多さに窒息させられる心配もないでしょう。100万人というのは、もちろん男性、女性、大学生以上の少年少女のことで、戦いに参加できる年齢です。そのような軍隊を集めるには、膨大な労力と緊張、献身が必要であることを私以上に理解している者はいませんが、私たちが彼らに話を伝えることができれば、彼らは今か今かと募集を待っているのです。そして私は明日、この点に関する私の計画と考えが、共産主義の奴隷化から私たち自身を救うために考えられる他の事業と同じくらい、少なくとも現実的であることを納得させたいと思います。私たちはすでに、この仕事が途方もない規模であることを知っていますが、私たちの努力もそうでなければなりません。だから、当分の間、私の仮説で話を進めさせてください。

そして、共産主義者は、彼らの旅行者仲間や積極的なカモを含めても、この国で働く100万人の男を持っていません。共産主義者の参加が容易に認識できない非共産主義的な統一戦線の場合、彼らは100万人程度の有用な労働者を集めることができると推定されます。しかし、共産主義的な傾向を持つ戦線は、それよりもはるかに少ない貯蓄しかないのです。この点で、私たちが心配しなければならないのは、数ではなく、共産主義者がいつもしているように、首を突っ込んで荒っぽい遊びをする勇気を支持者が持つことです。

「アール・ウォーレンを弾劾する請願書」（今すぐにでも、南部と北部の優れた指導者100人の名前を便箋に書けると思います）、ヴァッサー大学における「共産主義の影響を調査する委員会」（もちろん、ヴァッサーの卒業生が代表です）などの前線によって、です。この他にも、共産主義者、あるいは共産主義者に援助と慰安を与えている人物、組織、運動を攻撃するための新しい戦線が何十と立ち上がりつつあるのですから、この戦線全体を、これまでのような一方的なものにしないことができるに違いないのです。私たちは、共産主義者にこの兵器の有効活用を事実上、すべて任せるのをやめることができます。さらに、この騒音と混乱を利用して、多くの人々が、これまでほとんど気づかなかった致命的な戦いが進行しているという事実に目を覚ます手助けをすることができるのです。

※訳注　アール・ウォーレン　wikiより引用「20世紀のアメリカの法律家の中では最大の功労者」とされる。一方で、第二次世界大戦中に、日系アメリカ人に対する人種差別政策である日系人の強制収容を支持し推進した人物でもあり、ウォーレンは後にその行為を誤りと認めて反省を表明した。」一方で、ケネディ暗殺の調査委員会を立ち上げ、単独犯との結論を出した。本「弾劾案件」についての日本語資料は少ない。戦中戦後のキーパーソンで、要研究。

C. この同じ活動の一環として、陳情を集めることがあります。
政治的問題、経済的問題、教育的問題、その他、太陽の下のあらゆることを扱う、地元の陳情、国の陳情です。これは、地方労働者が行う他の何かであり、その累積的な効果において、かなりの重要性を持ち、そのような地方労働者の利用可能な時間とエネルギーを、価値があるだけでなく、これらの請願の計画と使用が十分に慎重に考えられ、実行されるならば、価値があると感じられるような方法で活用することができます。

例えば、今、「航空パイロット協会への「大人になれ」嘆願書  Petition To The Air-line Pilots Association To Grow Up」を出すと、非常に反応がよいかもしれません。インディアナポリスに就航している主要な航空会社がストを行っている今，皆さんはきっとそう思うことでしょう。

この請願書の前文で指摘されているように、このような告発が述べられる可能な限り最も友好的な言葉で、ここには、専門的な訓練を受け、高い報酬を受け、国民から賞賛されるレベルの責任ある仕事に就く人々のグループがあり、彼らの協会の組合戦術によって、国民の目には、ジョン・L・ルイス鉱山労働者組合の一つのレベルまで引き下げられようとしているのです。彼らは、昔の船の船長のような専門的な能力と、それよりもかなり多くの知識を持っているはずです。運転手やトラック運転手がいかに立派で、経済的に必要であったとしても、運転手やトラック運転手と同じカテゴリーにわざわざ身を置く必要はないのです。

左翼の強い影響力が戦略的な隙を見て、航空パイロット協会にかなりの強さで入り込んでいることは明らかです。そして、このような陳情によって、彼らが脱落する可能性は低いです。また、この請願書は、自分たちが参加しているストライキや、自分たちが支援している他の航空会社の従業員のストライキに反対している人たちでさえ、ほとんどの会員から反感を買うことは間違いないでしょう。

しかし、10万人分の署名を集めれば、たとえ反感を買ったとしても、組合員たちは腰を上げ、自分たちの組合とその運営のあり方を省みるようになるはずです。私たちの生活における組合主義の適切な位置づけ、将来の戦争で現在の民間航空会社のパイロットが果たす重要な役割、そしてその分野で忙しく働いている左翼の影響の重要性について、多くの人々が考え始めるでしょう。また、より直接的な結果として、それらの左翼的な影響力はしばらくの間、かなり慎重で用心深くなることを余儀なくされるかもしれません。

あるいは、もう一つ、引き出しの反対側から例を挙げてみましょう。延期された次のサミット会議が再び前面に押し出される時が、ほぼ間違いなく来るでしょう。1959年か1960年のそのような会議で、アイゼンハワーは、これまでよりもはるかに左派的な議会から、共産主義者へのさらに大幅な宥和と降伏を騒然と支持されることになり、自由世界に残っている士気は、最終的かつ致命的な打撃となるかもしれないのです。このような首脳会談の風が吹き始めると同時に、私たちは史上最も巨大な請願の集まりを開始することになるでしょう。私の今の気持ちは、アルフレッド・コールバーグ（Alfred Kohlberg）の名言を拾って、この請願書の頭を次のように単純化することです。「お願いです、大統領、行かないでください！」。1,000万人の署名を集めれば、彼の助言者がどんなに強い意志を持っていたとしても、彼を行かせないことができるかもしれないのです。そうなれば、共産主義者の成功のパレードに、どんな打撃を与えることができるでしょう。しかし、署名活動の可能性は明らかです。共産党がその微妙な価値と効果を証明していることは、よく知られています。私たちはこのゲームで、少なくとも2対1で共産主義者を打ち負かすべきです。最終的に、請願をあまりにも大量かつありふれたものにし、少なくともしばらくの間は、彼らにも私たちにも役立つ技術でなくしてしまうまで。それでは、もう一つのステップに進みましょう。