FANBOXの運用と掲載コンテンツについての考え

さて、今回はリクエストのあった
pixiv FANBOXについて
お話ししたいと思います。

FANBOXについて
知らない人にもわかりやすく、
知ってる人にもおさらいになるような
内容にしたいと思います。


FANBOXとは何か?

pixivFANBOXは、
クリエイターの創作活動を
応援するための
ファンコミュニティです。

仕組み上、同様の性質を持った
サイトサービスと合わせて
「パトロンサイト」と
呼ばれることもあります。

簡単に言えば
「クリエイターが月額制の
 支援プランを用意し、
 ファンはそのプラン金額の中から
 クリエイターへ支援する」
と言う仕組みです。


どう言う仕組みか?

大雑把な内容だけだと
理解しづらいかもしれないので
少し具体的な工程を見ていきみましょう。

 

①クリエイターは自分で
 金額を設定したプランを作る。
 こちらはプラン名と金額を
 打ち込むだけで作れます。

(例えば
 100円プラン、
 300円プラン、
 500円プランといった感じ)


②ファンはクリエイターの
 設定したプランに
 加入することができ、
 加入した金額以下の
 コンテンツを利用できる。

(上記の例だと
 300円プランに加入した人は
 100円プランの内容も見れる状態)

③加入したプランをすぐに停止しても
 その月の末日まで有効。


④ファンからの支援金が
 一定以上ある場合では
 毎月20日に引き落とし
 手続きがされる。



ここで注目して欲しい点は、
①と②の間にコンテンツを
掲載するという工程が
挟まれていないことです。


これはFANBOXという仕組みが
ファンによるクリエイターの応援を
目的にしているからであり、
言ってしまえば、クリエイターは
プランだけを作って
コンテンツを掲載しない、

または下位プランと同じ内容で
金額を高く設定した
プランを作ることも可能です。



どんなコンテンツがいいか?

今回いただいたリクエストは
「FANBOXに掲載するイラストを
 どういう風に考えれば良いのか?」
というご質問でした。

先ほどの説明の通り、
FANBOXは設定したプランに
コンテンツを載せなくとも成立はします。

ですから、身も蓋もないことを言えば
「なんでもあり」です。

ですが、それは
「仕組み上は可能」
ということであり、

イラストで収益を作りたいと
考えた場合には

やはりコンテンツについて
考える必要があるでしょう。


ですので、
今回はプランの作り方
コンテンツの作り方について
詳しく考えていきましょう。


月額制かつ定額制という前提を理解する

コンテンツを考える前に
まず覚えておきたいのは
FANBOXが月額制サービス、
いわゆるサブスクリプションである
ということです。

これはコンテンツを考える上では
とても重要になるでしょう。

サブスクリプションのサービスで
まず大事なことは安定性です。

例えば、次のようなことを
考えてみましょう。


あなたが月々500円の
月額制プランに入った場合、
次のどちらの方が魅力的でしょうか?

①毎月同じサービスを受けられる。

②月によっては受けられる
 サービスが減ったり増えたりする。
(なおかつ、その月のサービスの
 増減は月末までわからない)


当然ですが、同じ値段を払うのならば
サービスを安定して
利用できる方が魅力的、というよりも
正当性を感じるのではないでしょうか?


つまり、月額制サービスである
FANBOXで収益や信頼を
得ようと思った場合、

クリエイター側は定期的に更新される
かつ月毎にサービス量が
あまり変動しない様な
コンテンツを用意した方が良いでしょう。

結論①
『月単位、週単位で定期的に
 掲載できるコンテンツを考えよう』



全体像を計画しよう

FANBOXに掲載する
コンテンツを考える前に
もう一つ考えることが、
プランを作り終わったとき
その全体像が
どのようになっているかです。

というのも、プランの金額設定と
コンテンツの内容によって
どのプランが選ばれるかを
ある程度は促すことができるからです。


1つの例を挙げると、
次のようなものがあります。


Aプラン(300円)
・月に1枚イラストが見れます


Bプラン(600円)
・Aプランの内容に加え、
 月に1枚イラストが見れます
(合計2枚)

Cプラン(700円)
・Bプランの内容に加え、
 月に1枚イラストが見れます
(合計3枚)


こちらはA・Bプランでは
イラスト単価が300円ずつ増える一方

Cプランでイラスト単価が
下がっているので分かりやすいですね。

このようにコンテンツの内容と
金額を組み合わせることで、
相手にお得と思わせるプランを作り、
消費者の購買意欲を刺激する方法は
世間でも多く利用されています。

ですので、コンテンツを作る前に
どのようなプラン設定で
ファンに対してサービスを提供するかを
考えてみるのが良いでしょう。

結論②
『プラン内容と、それに対する
 金額設定から全体像を考えてみよう』



コンテンツについて考えてみよう

さて、プランという枠組みについて
考えてきたところで
いよいよコンテンツの内容に
ついて考えてみましょう。

ここを考える上で
大事なキーワードが
「価値提供」です。

FANBOXは「クリエイター応援」を
基本的な考えにしていますが、
しかし、使っている側からしてみれば
先ほども言ったように個人で行える
サブスクリプションサービスといった
面の方が強いでしょう。

そして、有料のサービスである以上、
そこにはお金を払うだけの
価値が必要になります。

つまり、コンテンツを考えるときには
それがどんな価値を持っているのかを
考えていくべきでしょう。

ですが、価値と一口に言っても
その内容はいくつもあります。

今回は幾つかの
コンテンツを紹介するとともに
それらがどんな価値を
提供しているのかを
考えていきましょう。


①限定イラストや限定差分

・最も分かりやすい価値を
 提供できるコンテンツかと思います。

・当然ですが、すでにSNSで
 公開しているイラストと
 まだどこにも公開してない
 イラストでは、
 どちらに価値があるかは
 一目瞭然でしょう。

・つまり、このコンテンツの
 提供する価値は
「ここでしか見れない」という
「希少性」ですね。

・また限定差分の場合は、
 元絵を全体公開することで
 コンテンツ内の差分への
 期待をさらに促すという方法も
 考えられるでしょう。
(無償提供で興味を引き、誘導する)


②先行公開や、ラフ画や線画の公開

・こちらもイラスト投稿する上では
 分かりやすい価値提供の
 部類になるでしょう。


・他の人よりも早く見れるというのは
 私たちのファンにとっては
 「時間コストの削減」という価値を
 提供しているとも言えます。

(速達、お急ぎ便といった
 サービスが分かりやすいでしょうか?)

・また、ラフ画や線画は
 イラストを描く工程で
 作成されているものですし、
 先行公開と銘打っているイラストならば
 その後は宣伝としても利用でき
 コストパフォーマンスの良い
 コンテンツ提供になるかと思います。


③高画質版(?)

・私はやっていないですが、
 FANBOXでたまに見かける
 コンテンツの内容です。

・このコンテンツに関しては、
 私は少し疑問です。

 というのも、塗りや線などの
 構成がかなり細かいか
 元の画質が極端に低くくない限り、
 イラストは『イラストとしての機能』
 つまりは『見て楽しむ』を
 果たせるでしょう。


・ならば高画質版は
 どのような価値があるかと考えれば

 第一に
『画像を拡大しても荒くならない』
 などが挙げられます。


・その場合、私だったら意味は同じでも
『高画質版』ではなく
『壁紙用』や『PC画面用』などと
 名前から用途がわかるように
 書いた方が良いかと考えます。

(その上で個人使用のダウンロードを
 許可することを明記した方が
 皆が利用しやすいかなぁ、と思ったり)


・また、壁紙などで使うことを
 想定するならば
 カレンダーなどの見て確認するだけで
 一定の価値のあるものと
 混ぜるのも良いかなと思います。

(良い感じのカレンダーの
 テンプレを考えたらやろうかな?)


結論③
『自分のコンテンツが
 提供する価値を考えよう』



最後に

今回はFANBOXの
コンテンツの考え方について
軽くご紹介してみましt。

私たちの提供できる価値というのは、
私たち自身の創作活動の方向性にも
密接に関係してきます。

そこも踏まえた上で、
今回の記事が皆さんの
創作活動をより便利にしつつ、

皆さんのファンが喜ぶような
活動の仕方を見つける
一助になったら嬉しいです。

ここまで閲覧していただき
ありがとうございました。

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それでは、
また次回の投稿で
お会いしましょう


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