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イラストで収益化する上で知っておきたい3つの方法

知らないこと=難しいこと


前回のお話しでは給与と報酬の違いから、イラストでお金をうまく稼げれば自由な時間が手に入るというお話をさせていただきました。

しかし、世の中には多くの絵描きさんが居るというのに、イラストでお金を稼いでいると公言できる人は全体の数に対して少ない気がしませんか?

「そう考えると、やっぱりイラストでお金を稼ぐのは難しいんじゃない?」

そんな風に思ってしまうかもしれません。
ですが、このことについて落ち着いて深く考えてみましょう。

イラストを描く人は『イラストを描くための技術』には優れているでしょう。
では、イラストを売るための技術については?

もちろん、そのようなことは調べれば出てくる情報でもあるので「興味があるなら皆ちゃんとに調べてある程度のことは知ってるはずだ」と思う人も中にはいるでしょう。

ですが、絵描きさんが実際に知っている情報は「〇〇というサイトがあって、そこにはこいう機能がある」といったくらいの場合もあるのではないでしょうか?

自分という資源を効率的に運用する方法は?
そもそも売り上げへと結びつけるために必要な行動は?
それらをしっかり考えて行動している人が、実際はどれくらい居るでしょう?

(絵描きさん仲間との会話を思い出してみてください。そこできちんとしたお金の話ができている人はとても恵まれた環境だと言えるでしょう)

当然ですが、イラストを描くこととお金を稼ぐことは全く別の領域です。

場合によってはイラストは描けるけど、イラストでの稼ぎ方は知らないという人も少なくないでしょう。

結果、お金稼ぎに結びつけて行動する絵描きさんが少ない=難しいと思われる一因なのかなと思っていたりします。

私たちも手探りで色々やってきたので熟知しているとは言えませんが、それでも最低限知っておいた方が良いことというのは幾つかあります。

その中の一つがサイトやアプリといった外側の話ではなく、もっと根本的に「稼ぎ方ってどんな種類があるの?」ということです。

さて、では本題です。

今回はイラストを使って報酬を得るための方法、その分類を紹介していきましょう。


依頼、販売、サブスクリプション


絵描きさんが報酬を得る方法の中でも、
特に身近なものは大きく分けて3つあります。

それが『依頼(コミッション)』『商品の販売』『サブスクリプション』です。

今回はそれぞれの方法について簡単なメリット/デメリットを合わせて紹介していきたいと思います。

【依頼(コミッション)】

・基本的にイラストを欲しいと
 思ってくださるご依頼主様との
 売買契約に沿って収入が発生します。

・絵師のかたが依頼を受けて
 描き始める形式上、
(しっかりとした
 サイトなどを経由して行えば)
 安定した依頼料を得ることができます。

・一方で契約した時点でイラスト単価が
 決まってしまうことが多いので、
 初期設定や長期的な戦略などの
 駆け引きが必要になるでしょう。

・これらの特徴から、
 依頼の有無によって
 そのまま収入が0か100に
 決まってしまうという点では
 少し安定性が心許ない
 稼ぎ方とも言えます。

・個人的には、
 依頼での収入は主収入よりも
 副業や臨時収入として
 考えるのが良いかと思います。


【販売】

・商品を用意し、消費者が
 それを購入することで
 収入が発生します。

・販売するものに原価がかかる場合、
 利益率を上げるためには
 大量のロット生産が必要になります。
(一度にたくさん作ると
 原価を安くしてくれるので)
 ですが、その際には製品を保管する
 場所や方法が必要になるでしょう。

大量生産した謎のアザラシグッズに埋もれる作者の図


・サイトによっては完全受注生産が
 可能ですが、この場合は
 商品1つあたりの原価が高くなり、
 収入を伸ばしづらくなってしまいます。
(完全受注生産
 =注文を受けてから
  必要個数だけを作ること)

・販売するものの中にはイラスト集や
 同人誌のデータ販売などの、
 原価がほとんどかからないものも
 存在します。
 こちらは次に紹介する
 サブスクリプション式の収入に近く、
 私としてはオススメな方法です。
 (後述)

・これらの特徴から、グッズ販売で
 利益を上げようとした場合は
 大量生産が必要になりやすく、
 イベント参加や店舗販売などを
 視野に入れるならば
 有効かもしれません。

・また利益をあまり考えないならば
 少々割高なファングッズとしての
 販売も考えられます。
(欲しい人は買う理論ですね)


【サブスクリプション】

・月額制プランを用意し、
 プラン加入者にサービスを
 提供することで収入が発生します。
(わかりやすい例ですと
 『週に一枚限定イラストが
  見られるプラン』etc)

・こちらの形式の場合、
 1つのコンテンツに対して
 多くの方が少額ずつ
 出資することになりますので、
 最初のうちはまとまった収入を
 得ることが難しいかもしれません。

・逆に言えばこの形式での収入の算出は
 「プラン金額×登録人数=収入」
 ですので、プランへ登録してくれる
 人の数が多ければ
 収入=イラスト単価が
 上がっていくことになります。

※クリエイターへ投げ銭(支援)をする時は、周囲の安全に気をつけて、専用のサイトからしましょう。

・また月額制サービスとして
 掲載したイラストを、
 宣伝やイラスト集として
 別途販売することも考えられますので、
 イラストを商品として
 収入を得ようとする場合には
 個人的にはオススメの方法です。

終わりに


さて、今回のお話はいかがだったでしょうか。
イラストで稼ぐ方法の種類を知ることは、
自分がどのようにイラスト活動を発展させていきたいかをより明確にしていくお話にもなるかと思います。

ちなみにオススメの方法は、依頼受注とサブスクリプションの2つを並行させて最終的に両方の良いとこ取りをすることだと思っています。


これからイラストでお金を稼ぎたいと思っている人にとって少しでも参考になったのなら嬉しいです。

次回の投稿では

『収益化が不安になるたった1つの理由』

についてお話ししたいと思います。

また、その前に小さいお話と一緒に幾つか私の作品紹介などもしていけたらと思います。

ここまでの閲覧、ありがとうございました。
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それでは、また次回の投稿でお会いしましょう。

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